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暗黒大陸の現在
落ち着いてきた俺
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あれから何度かセバスと戦ったが、どうやら俺は本当に強くなったらしい。というか、この体の性能がすごいだけとも言う。落ち着いて考えたのだが、セバスが魂を空っぽにしないのに、なぜユフレインだけが魂が空っぽになったのか。それがわからなければ、もしかしたらアウラも魂が空っぽになってしまうのではないかと恐怖を抱いた。研究なんて大学にも行っていない俺が出来るかわからないけど、いろいろな生き物を研究材料に、魂について調べる必要がありそうだ。
それ専門に研究している者がどこかにいれば、言うことはないんだけど。暗黒大陸にそのような者がいないか探りを入れてもいいかもしれない。
研究者というのは、偏屈な者が多いイメージだ。聖心大陸は西にあるようだから、暗黒大陸の東側に行ってみようと俺は思っている。東西で大陸は割れたようだから。東の末端にでもいそうだな。いるとしたら、だけど。
旅に出る理由はアウラの労いの為に、ということにした。変に心配を与えたくないから。もし、研究が上手くいかなければアウラを失うことに繋がるかもしれないんだ。慎重を期したい。
「旅ですか。馬は必要でしょうか?」
馬か。必要かもしれないな。ところで、アウラはどれくらい戦えるのだろうか。気になるところだ。セバスが、俺を抜きにアウラに仕えていたくらいだ。強いのかもしれない。
「馬か、見てから決めよう」
「はい、厩舎へ案内いたします」
動物の臭いがたちこめている。ふん尿の臭いかな。
「お父様が近づかれると馬が怯えていますね。……選ぶのが大変そうです」
なんか、馬というよりも飛竜に見えるのは俺の気のせいかな?
「ふむ、私と同じ竜種でありながら馬に成り下がったやつらですからな。怯えてしまうでしょうな」
うーん、翼が退化していて飛べないらしい。これでは確かに竜とは言えないかもしれない。
俺は、魔力を循環させる要領でこいつらを強化できないか試してみた。手で触れて体内の魔力に干渉する。
「ぎゅいー!」
蒼い瞳が紅くギラリと光を灯した。メキメキメキと、骨格が変形していく様子にアウラとセバスが驚いている。
「お前の名は黒翔だ。よろしくな」
瞳は大きくつぶらなのに、纏う雰囲気は強者のそれだ。
尻尾を絡ませて俺に甘えている。どうやら、俺にひれ伏したようだ。
「こんな現象が起こるとは……退化した者たちも強者になれるのではないでしょうか?」
セバスが困惑と期待に声を震わせた。
うん、なんか簡単に魂への干渉も出来そうな気がしてきた。
それ専門に研究している者がどこかにいれば、言うことはないんだけど。暗黒大陸にそのような者がいないか探りを入れてもいいかもしれない。
研究者というのは、偏屈な者が多いイメージだ。聖心大陸は西にあるようだから、暗黒大陸の東側に行ってみようと俺は思っている。東西で大陸は割れたようだから。東の末端にでもいそうだな。いるとしたら、だけど。
旅に出る理由はアウラの労いの為に、ということにした。変に心配を与えたくないから。もし、研究が上手くいかなければアウラを失うことに繋がるかもしれないんだ。慎重を期したい。
「旅ですか。馬は必要でしょうか?」
馬か。必要かもしれないな。ところで、アウラはどれくらい戦えるのだろうか。気になるところだ。セバスが、俺を抜きにアウラに仕えていたくらいだ。強いのかもしれない。
「馬か、見てから決めよう」
「はい、厩舎へ案内いたします」
動物の臭いがたちこめている。ふん尿の臭いかな。
「お父様が近づかれると馬が怯えていますね。……選ぶのが大変そうです」
なんか、馬というよりも飛竜に見えるのは俺の気のせいかな?
「ふむ、私と同じ竜種でありながら馬に成り下がったやつらですからな。怯えてしまうでしょうな」
うーん、翼が退化していて飛べないらしい。これでは確かに竜とは言えないかもしれない。
俺は、魔力を循環させる要領でこいつらを強化できないか試してみた。手で触れて体内の魔力に干渉する。
「ぎゅいー!」
蒼い瞳が紅くギラリと光を灯した。メキメキメキと、骨格が変形していく様子にアウラとセバスが驚いている。
「お前の名は黒翔だ。よろしくな」
瞳は大きくつぶらなのに、纏う雰囲気は強者のそれだ。
尻尾を絡ませて俺に甘えている。どうやら、俺にひれ伏したようだ。
「こんな現象が起こるとは……退化した者たちも強者になれるのではないでしょうか?」
セバスが困惑と期待に声を震わせた。
うん、なんか簡単に魂への干渉も出来そうな気がしてきた。
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