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淫魔と魔王の明けない夜④(完)
しおりを挟むメリバ風?
ヒーローもヒロインもどっちもどっち
魔王様はお怒りのようだ。
いつも無表情な魔王様だけど、ピリピリして怒りに満ちた空気に司書の男性は気を失いそうになっている。
男性には申し訳ないと思うが、私はお腹が空いて死にそうだった。
魔王様は他の娼婦とお楽しみだったくせに……。
けれど相手は魔王様。私は自分のイライラする気持ちを胸の奥に押し込めた。
「魔王様、今日のお渡りはないんじゃ?」
「新月の日から三日間は凶暴性が増すため、我慢してやったが、お主がそのつもりなら良いだろう。来いっ!」
魔王様は私を抱え上げると、無言のまま早足で寝室に戻る。
寝室のドアを乱暴に開けると私をベッドにドサリと放り投げた。
「……な、なにを?」
魔王様は服を脱ぐと私の身体の準備もしないまま、いきなり凶悪な淫茎を突き立てた。
「あああっ!」
魔王様の怒張は熱した鉄のように熱く硬い……。
淫魔の私はそんな乱暴な行為にも快感を感じ取ってしまう。
「魔王様、あ、熱い……。」
「当たり前だ。魔力が暴走寸前で身体に熱が貯まっている。」
「ほ、他の娼婦の所に通ってたんじゃ……。」
「そなた以外の専属娼婦は既に暇を出した。」
「わ、私…お腹が空いて……。」
「人間だったお主に、新月の夜の相手は辛かろうと思って休ませたのに……。」
「も、申し訳ございません。」
それ以上魔王様は言葉を発しなかった。只管私の身体を貪る。
その日は一晩中、手酷く抱かれた。
身体中に噛み痕が付き、凶悪な極太で擦られ続けた私の陰部は腫れ上がった。
本当に食べられてしまうかと思うほどの激しさ。
身体はヘトヘトに疲れていた。
★★★
翌朝、目を覚ますとこの城で初めて見る女性の側仕えたちが私に真っ黒のドレスを着せた。
何故ドレスを着せるかなどの説明は一切なく、私はされるがままだった。
彼女達もネロのように、無表情で淡々と職務をこなす。
ドレスという割には布地が多く、顔と手と足しか、素肌を晒すことは無いデザイン。
噛み痕だらけの私には有り難かった。
ドレスを着て、髪型を整えると魔王様が部屋に入って来た。
「お主は今日から魔王妃になる。今から結婚式だ。」
急な展開に、気持ちの整理も追い付かないまま、私は魔王城の大広間に連れていかれた。
壇上にはゲームの魔王様が座るような禍々しい豪奢な椅子が2脚置いてある。
私はその椅子に座らされた。
目の前にはいつの間にか集まった大勢の魔族。
集まった異形の魔族達は一様に複雑な表情を見せていた。
お祝い?する雰囲気でも無い。
「この女を今日から我が妻とする!」
魔王様は全ての魔族に聞こえるように宣言する。
その宣言に濁った太い声でおおーーーっと歓声があがった。
『奥方様に忠誠を!!!』
忠誠を誓う魔族の声と地獄の使者のような雄叫びを聞きながら魔王様は満足そうに会場を見回すと、再び私を抱えた。
「宴の用意をした。皆、それぞれに楽しむがよい。」
そう言い残し魔王様は私を抱えてシュッと転移し、その場から消えた。
★★★
グラリと視界が歪んで、再び目を開けると見たことも無い部屋に来ていた。
「お主の部屋は今日から此処だ。」
魔王様の寝室とは違い、壁紙は白やピンクで可愛らしい内装の部屋だ。
「ここですか?」
部屋には天蓋つきの巨大なベッドが真ん中に置かれていた。
その他にも部屋には、お風呂、中庭、小さな図書室まで付いていた。
「今日からお主は誰とも会うことは叶わん。」
「え?城内は?」
「城内を歩くことも出来ん。魔王妃は結婚してから果てるまで、生涯魔王にしか姿を晒してはならん。お主が俺以外に会うことが出来るのは結婚式が最後だ。今日からずっとこの部屋で過ごして貰う。」
「でも、お腹が空いたら?」
「毎晩俺がお前の腹に精を注ぐ。空腹感で困ることは無いだろう。」
「そんな……。」
「この部屋には既に結界を施した。もう俺以外は誰も入れん。娼婦のままでいれば多少の自由もあったのに……。もう遅い。」
「えっ?」
「もう黙れ。」
魔王様は私に口づける。
甘い言葉も何も無い。私の名前さえ呼ばない。
それでも魔王様に抱かれる事を思うと、ぽうっと身体が熱くなる。
それから私は毎夜一晩中魔王様に抱かれ、昼間は眠り、夜は再び気を失うまで魔王様に抱かれる生活を続けることになった。
魔王様が執務に行っている間だけ、私は解放された。
毎日、魔王様の濃い精を注がれ朝方気を失うように眠りにつく。
起きている時間はほとんど魔王様の怒張が私の中に捩じ込まれていた。
もう寂しさも空腹感も感じることは無い。
ただ快楽を貪るだけの日々。
満たされている。
寂しくない。
私は蕩けるような快楽の波に囚われながら、にへらと微笑んだ。
(完)
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