殿下、私も恋というものを知りました。だから追いかけないでくださいませ。

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13. 初夜(※R18)

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 ※R18です。




 「破瓜の痛みを和らげる薬だ。」
 
 クロヴィス様はピンクの小瓶の中身をそう説明していた。
 その効果かな?
 初めはきつかった指がナカに馴染むと同時に、私の身体は快感を拾うようになってきた。膣口を緩やかに広げながら、時折コリコリとその敏感な粒を刺激される。

「……ぁ……そこ……だめ……。」
「ん?ここか?」

 駄目だって言ってるのに……。
 クロヴィス様の愛撫は執拗で、すぐに私の弱いところを探し当ててしまう。

「ああーーぁんっ……んんーーっ。」

 声を上げようとしても、私の唇はすぐに彼の唇に塞がれてしまい、彼の口内に矯声が呑み込まれる。

 やっぱり彼はキスが好きなんだと思う。私と目が合うたびにキスを仕掛けてくる。舌の粘膜を擦り合わせ、咥内を探られる。唾液をかき混ぜるみたいにちゅぷちゅぷと淫靡な音が頭に響く。

 密壺からも、くちゅくちゅと粘っこい水音がして……。指をナカで回転させながら、粘膜をほぐしていく。
 
 薬のせい?
 淫口に血液があつまったみたいにじんじん熱い。彼が触れる所全てから、背筋に甘美な愉悦が走る。

 白く濁った意識の中で、その気持ち良さをひたすら享受し、脳が蕩ける。

「……そろそろいいか……。レイ、準備が出来た。」

 クロヴィス様の言う準備が何の事だか分からない。
 ただ、身体を起こした彼をぼやけた視界で見つめる。

 手足はもうベットに投げ出されたままで、てんで力が入らない。

 私の膝を開いて抱え、ゆっくり覆い被さる彼を朧気な意識のなかで見ていた。

「ぁ……っ!」

 痛みは無い。ぐっと何かが股ぐらに押し込まれる。
 異物が胎内に強引に押し入る感覚。これが……大好きな先生の……?
 熱いものが私のナカをぐいぐい拓いていく。

「……んんっ。」

「……っく……っ……狭いな。」

 彼の体温をお腹の奥で感じる。
 クロヴィス様にさっきまでの余裕なんて感じない。眉を寄せつらそうな表情で、ふぅーっと大きく息を吐いた。

「レイ、痛みはあるか?」

 破瓜の痛みって凄く痛いって聞いていたのに……。薬のせいで全く痛みは感じない。それよりも彼と触れ合う場所がピリピリと痺れて、甘くて、気持ち良くて困る。呼吸をする度に膣壁がきゅうきゅうと締まり、彼の硬さをはっきり感じてしまう。

 初めてなのにこんな事言ったらエッチだと思われちゃうかも……。

「……。」

 私の僅かな逡巡で彼は全てを見透かしたみたい。蕩けるような微笑みで私を見下ろした。

「もう俺のカタチに馴染んだのか?レイは才能があるんだな。」
「さ……いの……う?」
「俺の奥さんの才能。」

 視線を下げると股の間に赤黒い肉棒が私に埋まっているのがはっきりと見えた。
 本当に先生と繋がってるんだ……。
 思ったよりずっと生々しい光景に驚いている暇もなく、胸の頂きをチュッと吸い上げられた。

「……っあっ。」

 不意打ちの刺激に私の膣壁が肉茎をぎゅっと締め上げるから、クロヴィス様が喉の奥で低く唸った。

「レイ……。」

 恨めしそうに私の名を呟くと、彼がゆっくり腰を動かす。
 いたわるように優しく繰り返される抽送。既に最初のようなきつさは無くて……。繋がった部分に彼の手が伸びる。

「っあ、そこは……ん……っああーーっ。」

 勃ち上がった敏感な粒を指の腹でくるりと撫でられ、腰が跳ねた。

「レイ、そんな締め付けるな……。」
「せ、先生、わかんない……っあ……っはぁ……っ。」

 私の身体はもう全く自分の思い通りにはならなかった。膣襞は狭くなって彼の剛直に絡み付き、腰が更なる刺激を求めて勝手に揺れる。喉からでる甘い矯声を抑えられない。涙が滲んで口を開けたままの顔はきっとだらしなく蕩けてる。
 大好きな先生にこんな顔見られたくないのに……。

 見上げた彼の瞳は獰猛な肉食獣みたい。噛みつくように激しく口づけされた。
 いつの間にか抽挿は激しくなり、咥内を蹂躙されながら、膣襞をごりごり擦られる。

 もう訳が分からない。ひたすら気持ち良くて、熱くて、恥ずかしくて……。
 
 白く靄の掛かった意識の中で、お互いの息づかいとくちゅくちゅ響く水音。散々クロヴィス様に解かされた身体は、その快楽を易々と受け入れる。
 
「いくぞ。」
「は、はい……。」
 
 パンパンと肉のぶつかる音がリズミカルに響く。もっとくっつきたくて、足を彼の身体に絡めた。

「せ、先生、好き♡」

脱力してしまいやけに重く感じる腕を上げて、彼の頬に掌を当てながら必死に自分の想いを呟く。もう想いを止められない。
 好き、好き、大好き。

「はっ!」
「あああーーっ!!」

 お腹に熱が広がる。ナカのでびくびく動く彼のものがいとおしくて、彼の身体に手を回してしがみついた。
 私の肩に、はあはあと彼の熱い吐息が吹き掛けられ、彼の背中に掛かった指が汗で滑る。どうしてこんなにも好きなんだろう。

 ずっとくっついてたくて……。今日はこのままでずっといたい。
 そんな気持ちでいたのに、暫くすると彼は身体を離し肉茎を引き抜こうとした。

「いや……抜かないで……。」

 思わず言った言葉に、クロヴィス様は敏感に反応した。
 ナカの剛直が急にその質量を増しお腹が圧迫される。

 「今日は休ませてやろうと思ったのに……。」
  
 独り言を呟くと、にやりと意地悪く微笑んだ。

「今日は抜かないでおこう。」

  嬉しい。このままくっついて眠れる。
 そう思った私は甘かった。

 再び大きく膨れ上がった剛直に翻弄され、私は一晩中喘がされることになった。

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