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救世主??
しおりを挟む「救世主様が現れたらしいわよ」
ある日突然神殿が大騒ぎになった。忙しく走り回る神官を呼び止めて何があったのかを聞くと、神官は興奮した様子で色々教えてくれた。
「先日、神官長が神託を授かったそうでして……」
「え?神託?」
「はい。そうです。『この地に救世主を遣わす』そう信託があったそうなんです」
「まあ……救世主?」
「はい。そして昨日、神託の通りの場所に、一人の女性が現れまして……。神官長はご自分が神託を授けられたことに大変興奮しておられまして『この女性が間違い無く救世主だ』と。」
「おーい、ヤールっ!!」
「あっ、はいーーっ!では、リズリーネ様、私はこれで……」
話してくれた神官は上司に呼ばれたらしくそそくさと去っていった。
それにしても救世主って……何かしら?
なんて考えていたらノックの音がして神官長が部屋に入ってきた。
「リズリーネ様、申し訳ありませんがこの部屋は救世主様がお使いになりたいそうでして……」
「え?」
「明日からは救世主様に祈りの儀式を代わっていただきます。つきましては、リズリーネ様は実家のオルフェ伯爵家に戻っていただきたく……」
「え?今から?」
「はい。申し訳ありません」
神官長がきっぱりとそう言うと、神殿の使用人たちが部屋にドカドカ入って来て私の荷物を移動し始めた。
瞬く間に私の荷物は3台の馬車に詰められて、私は追い出されるように神殿を出ていくことになった。
※短いので、本日もう1話投稿します。
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