微笑みの貴公子に婚約解消された私は氷の貴公子に恋人のふりを頼まれました

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或る魔法師の証言④

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「例年通りに森の結界を張りました」

 手を抜いたりは?

「とんでもありません。殿下主催の狩猟会にそんなことをすればどうなるかぐらい分かっていますよ」

 体調が悪かったことは?

「無かったですね」

 結界を張った後、結界に何か異常は?

「大勢の招待客もいましたので、入念にチェックしましたが、問題はありませんでした」

 何か気付いたことは?

「そういえば、狩猟会の会場でゼノらしき人間を見かけました」

 ゼノ?

「はい。以前は王宮務めでしたが素行が悪くてクビになった男です。何故、彼がこんな場所に居るのか、不思議に感じました」

 確かにゼノという男が居たのですか?

「間違いないです。変装していましたがアイツの魔力は特殊ですからね。気配で分かるんですよ。一緒に働いたことのある者なら分かると思いますよ」

 ゼノという男なら結界に穴を開けられると思いますか?

「ええ、出来ると思います。俺よりも魔力は上ですから。ただ、面倒くさがりで仕事は雑でしたね。昨日の変装だって、魔力をもう少し抑えればいいのに、俺達にはバレバレでしたから」

 ゼノは王宮を辞めた後はどうしていたんですか?

「知りません。何しろ変わり者で、いつも一人で行動していたので、仲の良い同僚とかも居ませんでした」

 ゼノを見かけたことも無いですか?

「……うーん、あっ!そういえば、ウィリデ侯爵と一緒にいるのを見たことがあります」

 本当ですか?

「はい。王宮舞踏会の警備中に見かけましたね。確か馬車止めの近くで一緒に話をしていました。その時偶然一緒にいただけかもしれませんが……」

 ありがとうございます。
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