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王太子視点
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「どうしてこんなことに・・・」
離宮の一室に幽閉される事になり、何度目かのため息をつく。
父上と母上は何も知らないのに、申し訳ないと思う。毎日後悔しながら過ごしている。
離宮の小さな窓からオレンジの月が見える。
私はヒル王国の国王の嫡男として産まれた。
元々要領が良くて顔立ちも整っていたため貴族の令嬢からは人気が高く、何不自由なく暮らしていた。
父上と母上のように穏やかで仲の良い家庭を築きたい、そう思っていた。
しかし、10歳の誕生日にフェイザー公爵家のロッテルマリアが婚約者に決まった。
ロッテルマリアは我が儘で意地悪だと評判の令嬢だ。
そんな婚約者は嫌だと反発を覚えながら、ロッテルマリアに会った。
ロッテルマリアに私に対しては控え目で高価なプレゼントをねだることもなく、王妃教育にも真面目に取り組んでいた。
私の前だと猫を被っているのかと思って様子を見ていた。
あまり表情を変えることもなく、儀礼的な会話しかしないため一緒に過ごしてもつまらなかったが、美しさは歳を重ねる毎に磨きがかかっていた。
そんな時に学園でルイルイに出逢った。
ルイルイは表情豊かでコロコロ笑って可愛かった。私はすぐにルイルイに夢中になった。
私がルイルイとの仲を深めても平気な顔をしているロッテルマリアが憎らしかった。
ある日、ルイルイがロッテルマリアに虐められていると相談してきた。
やはり猫を被っていただけで本性は醜い令嬢なのだ。
私はルイルイの望み通り、ロッテルマリアの罪を暴き、婚約破棄した。
縋りつくことも無く美しいカーテシーをして退場するロッテルマリアを何とも言えない気持ちで見送った。
暫くは何事もなく過ごしていたが、ロッテルマリアを怖がるルイルイの為に居場所を探ってみた。すると、男と同棲しているというでは無いか。
私は内から沸き上がる激しい怒りが我慢出来なかった。
相手はシルクレン・ローズウッドという勇者の家系であるようだ。勇者は王族の呼び出しに必ず応じるらしい。取り敢えずS級冒険者だったので王太子の名でギルドを通じて呼び出した。
ルイルイはロッテルマリアが魔女だと言う。ルイルイの言う通りシルクレンにロッテルマリアと離れるよう迫った。しかし頑として首を縦に振らない。
忌々しい。お前のような平民が気安く触って良い女ではないのだ。ロッテルマリアは元は私の婚約者で公爵令嬢だ。この男がロッテルマリアと暮らしていると思うと激しい怒りが沸き起こる。
怒りに任せて彼に暴行を加えた。毎日地下室に行って別れるよう迫った。彼が抵抗出来ないのを知っていても尚感情がコントロール出来なかった。
シルクレンが逃げた後ローズウッド家から今後ヒル王国との関係を断つと声明が出された。
父からローズウッド家についての説明を受ける。つい20年程前までは各地に魔王の手下の魔族が残っていてローズウッドの勇者が各地に討伐に回っていたそうだ。
我が王国には魔族もおらず、前回の魔王の出現した国も遠方だった為にあまり知られていなかった。勇者とは名ばかりかと思っていたが・・・。
私が即位式をする際に顔合わせを予定していたらしい。
ロッテルマリアの罪も冤罪だったことが証明された。
貴族達が父の廃位を求めた。私の責任だ。
激しい後悔が胸を襲う。どうして私はあの時もっと良く調べなかったのか?
後悔しても遅い。私はこの先の人生はこの離宮で過ごすことになるだろう。
離宮の一室に幽閉される事になり、何度目かのため息をつく。
父上と母上は何も知らないのに、申し訳ないと思う。毎日後悔しながら過ごしている。
離宮の小さな窓からオレンジの月が見える。
私はヒル王国の国王の嫡男として産まれた。
元々要領が良くて顔立ちも整っていたため貴族の令嬢からは人気が高く、何不自由なく暮らしていた。
父上と母上のように穏やかで仲の良い家庭を築きたい、そう思っていた。
しかし、10歳の誕生日にフェイザー公爵家のロッテルマリアが婚約者に決まった。
ロッテルマリアは我が儘で意地悪だと評判の令嬢だ。
そんな婚約者は嫌だと反発を覚えながら、ロッテルマリアに会った。
ロッテルマリアに私に対しては控え目で高価なプレゼントをねだることもなく、王妃教育にも真面目に取り組んでいた。
私の前だと猫を被っているのかと思って様子を見ていた。
あまり表情を変えることもなく、儀礼的な会話しかしないため一緒に過ごしてもつまらなかったが、美しさは歳を重ねる毎に磨きがかかっていた。
そんな時に学園でルイルイに出逢った。
ルイルイは表情豊かでコロコロ笑って可愛かった。私はすぐにルイルイに夢中になった。
私がルイルイとの仲を深めても平気な顔をしているロッテルマリアが憎らしかった。
ある日、ルイルイがロッテルマリアに虐められていると相談してきた。
やはり猫を被っていただけで本性は醜い令嬢なのだ。
私はルイルイの望み通り、ロッテルマリアの罪を暴き、婚約破棄した。
縋りつくことも無く美しいカーテシーをして退場するロッテルマリアを何とも言えない気持ちで見送った。
暫くは何事もなく過ごしていたが、ロッテルマリアを怖がるルイルイの為に居場所を探ってみた。すると、男と同棲しているというでは無いか。
私は内から沸き上がる激しい怒りが我慢出来なかった。
相手はシルクレン・ローズウッドという勇者の家系であるようだ。勇者は王族の呼び出しに必ず応じるらしい。取り敢えずS級冒険者だったので王太子の名でギルドを通じて呼び出した。
ルイルイはロッテルマリアが魔女だと言う。ルイルイの言う通りシルクレンにロッテルマリアと離れるよう迫った。しかし頑として首を縦に振らない。
忌々しい。お前のような平民が気安く触って良い女ではないのだ。ロッテルマリアは元は私の婚約者で公爵令嬢だ。この男がロッテルマリアと暮らしていると思うと激しい怒りが沸き起こる。
怒りに任せて彼に暴行を加えた。毎日地下室に行って別れるよう迫った。彼が抵抗出来ないのを知っていても尚感情がコントロール出来なかった。
シルクレンが逃げた後ローズウッド家から今後ヒル王国との関係を断つと声明が出された。
父からローズウッド家についての説明を受ける。つい20年程前までは各地に魔王の手下の魔族が残っていてローズウッドの勇者が各地に討伐に回っていたそうだ。
我が王国には魔族もおらず、前回の魔王の出現した国も遠方だった為にあまり知られていなかった。勇者とは名ばかりかと思っていたが・・・。
私が即位式をする際に顔合わせを予定していたらしい。
ロッテルマリアの罪も冤罪だったことが証明された。
貴族達が父の廃位を求めた。私の責任だ。
激しい後悔が胸を襲う。どうして私はあの時もっと良く調べなかったのか?
後悔しても遅い。私はこの先の人生はこの離宮で過ごすことになるだろう。
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