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2.庭園に出たいな?
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※R18
殿下に抱かれた後、腕枕の中でのんびりと過ごす。
遮るもの無い肌からの温もりに包まれて満ち足りた気分になる。きっと、殿下も同じ気持ちなのだろう。いつもこの一時は険の無い穏やかな表情。
私はそんな時間に今まで思っていたことを口に出して聞いてみた。
「ねぇ、私……庭園に出たいの。駄目……かしら?」
賭け……だった。ゲームの中では監禁エンドだったけれど、実際、ずっと監禁する訳では無いかもしれない。
「ふーーん。出たいんだ……。……分かったよ。明日3時に庭園でお茶を一緒に飲もう。ちょうど君の安否を心配する声があがっていたんだ。卒業以来、全然人前には出ていないからね。一番人目につく中庭の庭園で君の元気な姿を見て貰おう。」
殿下は一瞬不穏な空気を漂わせたが、意外にあっさりと許可してくれた。
良かった。
このお願いで、殿下の拘束が強まって更に厳重に監禁されたらどうしようかと心配していたけれど、意外に大丈夫そう。
久しぶりに外の空気を吸えるわ。そう思ってほっと力を抜いた私を、殿下はぎゅっと抱きしめた。
「庭園に行くまでには王宮に働く者たちがシェイラを見掛ける事になるだろう。俺の証を付けておくよ。」
キスマークの一つや二つでは今さら驚かない。
「うん。いいわ。つけて。」
それくらいは構わない。もうこの後宮の一角だけで過ごす毎日にはうんざりだった。
「ああ、シェイラは卒業して直ぐに後宮に来たから知らないんだね。卒業生には王宮に出仕している者が大勢いるんだ。勿論、シェイラに憧れていた男たちも……ね。」
殿下は私の身体中あらゆる場所に唇を押し付けながら囁いた。
監禁エンドを迎えるために私は、攻略対象者の男性たちや殿下とは同じ距離を保つよう心掛けた。そうやって、殿下の嫉妬心を煽り闇落ちエンドを迎えた。
だからキスマークぐらいは序の口だと思うの。
元々は爽やかイケメンのセドリク殿下をこんな風にしたのは私だから……。
結局ーー
『何かの病気では?』と疑うぐらいのキスマークを付けられた。
「シェイラが毎晩誰に可愛がられているかを、王宮中の奴らに見せつければいい。」
「そ、そんな……。」
ちょっとやり過ぎだと思うの。少しでいいと思うのに、殿下はそうじゃないみたい。
「あれ?シェイラの身体は淫乱だな。キスマークをつけただけでこんなになって。何を期待したの?」
殿下が秘裂に指を這わせると、くちゅりと音がした。
「俺のが欲しい?」
彼は喉の奥でくっと笑うと意地悪にそう問いかける。
「は、はい。リック、お願い……。」
「嬉しいよ。シェイラ。俺無しではいられない身体になって……っ。」
ぬるりと侵入した硬直は私の睦奥をぐいっと一気に押し上げた。
「はぅっ……。」
とたんにぞわぞわと全身の肌が粟立ち、さざ波のような愉悦が身体を走り抜ける
すっかり彼に馴染んだ身体は、次の刺激を求めて、ぎゅうぎゅうと勃立を締め上げる。カリが腟壁を擦りあげるたび、甘い痺れが沸き上がり脳を溶かす。
「ほら、俺のモノに食い付いて離れない。」
私の身体は自分のものだと、主張するように言葉で私を追い詰める。
彼をこんな風にしたのは自分だから……。何度もみっともなく、腰を振って彼を誘う。
「ああ、君の大切な所に俺のが出たり入ったりしてる。君のココを汚せるのは俺だけだ。」
「あーーっっ。リックお願い、きてっ。」
懇願する私を見て、殿下はようやく安心する。そして、私の中で白濁を吐き出すと、彼は私を腕の中にくるむ。直ぐには抜かない。
そうしてお互いの存在を確かめたまま、幸せな夢を見て休むのだ。
殿下に抱かれた後、腕枕の中でのんびりと過ごす。
遮るもの無い肌からの温もりに包まれて満ち足りた気分になる。きっと、殿下も同じ気持ちなのだろう。いつもこの一時は険の無い穏やかな表情。
私はそんな時間に今まで思っていたことを口に出して聞いてみた。
「ねぇ、私……庭園に出たいの。駄目……かしら?」
賭け……だった。ゲームの中では監禁エンドだったけれど、実際、ずっと監禁する訳では無いかもしれない。
「ふーーん。出たいんだ……。……分かったよ。明日3時に庭園でお茶を一緒に飲もう。ちょうど君の安否を心配する声があがっていたんだ。卒業以来、全然人前には出ていないからね。一番人目につく中庭の庭園で君の元気な姿を見て貰おう。」
殿下は一瞬不穏な空気を漂わせたが、意外にあっさりと許可してくれた。
良かった。
このお願いで、殿下の拘束が強まって更に厳重に監禁されたらどうしようかと心配していたけれど、意外に大丈夫そう。
久しぶりに外の空気を吸えるわ。そう思ってほっと力を抜いた私を、殿下はぎゅっと抱きしめた。
「庭園に行くまでには王宮に働く者たちがシェイラを見掛ける事になるだろう。俺の証を付けておくよ。」
キスマークの一つや二つでは今さら驚かない。
「うん。いいわ。つけて。」
それくらいは構わない。もうこの後宮の一角だけで過ごす毎日にはうんざりだった。
「ああ、シェイラは卒業して直ぐに後宮に来たから知らないんだね。卒業生には王宮に出仕している者が大勢いるんだ。勿論、シェイラに憧れていた男たちも……ね。」
殿下は私の身体中あらゆる場所に唇を押し付けながら囁いた。
監禁エンドを迎えるために私は、攻略対象者の男性たちや殿下とは同じ距離を保つよう心掛けた。そうやって、殿下の嫉妬心を煽り闇落ちエンドを迎えた。
だからキスマークぐらいは序の口だと思うの。
元々は爽やかイケメンのセドリク殿下をこんな風にしたのは私だから……。
結局ーー
『何かの病気では?』と疑うぐらいのキスマークを付けられた。
「シェイラが毎晩誰に可愛がられているかを、王宮中の奴らに見せつければいい。」
「そ、そんな……。」
ちょっとやり過ぎだと思うの。少しでいいと思うのに、殿下はそうじゃないみたい。
「あれ?シェイラの身体は淫乱だな。キスマークをつけただけでこんなになって。何を期待したの?」
殿下が秘裂に指を這わせると、くちゅりと音がした。
「俺のが欲しい?」
彼は喉の奥でくっと笑うと意地悪にそう問いかける。
「は、はい。リック、お願い……。」
「嬉しいよ。シェイラ。俺無しではいられない身体になって……っ。」
ぬるりと侵入した硬直は私の睦奥をぐいっと一気に押し上げた。
「はぅっ……。」
とたんにぞわぞわと全身の肌が粟立ち、さざ波のような愉悦が身体を走り抜ける
すっかり彼に馴染んだ身体は、次の刺激を求めて、ぎゅうぎゅうと勃立を締め上げる。カリが腟壁を擦りあげるたび、甘い痺れが沸き上がり脳を溶かす。
「ほら、俺のモノに食い付いて離れない。」
私の身体は自分のものだと、主張するように言葉で私を追い詰める。
彼をこんな風にしたのは自分だから……。何度もみっともなく、腰を振って彼を誘う。
「ああ、君の大切な所に俺のが出たり入ったりしてる。君のココを汚せるのは俺だけだ。」
「あーーっっ。リックお願い、きてっ。」
懇願する私を見て、殿下はようやく安心する。そして、私の中で白濁を吐き出すと、彼は私を腕の中にくるむ。直ぐには抜かない。
そうしてお互いの存在を確かめたまま、幸せな夢を見て休むのだ。
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