説得マン

22話

～翌日 アパート 午前9時 成世の部屋～
成世「…記事作るの早いな…。」
スマホを開くと昨日の立て籠もり事件の記事が視界にに入った。解決したんやな？被害者も保護されたんやな？良かったで！それ以外はどうでもええわ！
玄関チャイムの音が鳴った。俺はインターホンの方へ向かった。


成世「はい！」
客「どぅれや！！！」
なんやこいつ…。…まあ出た開けたろか…。
成世「…あぁ…、はい。…開けます…。」
俺は玄関の鍵を開け、ドアを開けた。…またこいつか…。マナテレビでスタッフ投げ飛ばした気持ち悪い男や！
成世「……………。」
男「久しぶりやのお！」
俺は無言でドアを閉めた。もちろん鍵も掛けた。



男が急にドアを揺らしてきた。
男「なんやねんお前！開けろや！」
成世「こっちがなんやねんや！気持ち悪お前！絶対脱走してきたやろ！」
ほんまヤバい奴やなコイツ!
男「そうやで！昨日出てきたわ！指名手配されとうやろなあ！」
成世「もうお前社会復帰不可能やで！もうアカンて！」



男「ギャッハハハハ！漫才やろうや！」
成世「あきまへんがな！警察呼ぶわ！」
俺はスマホを取り出し、110番通報をしようとした。
男「なんやねん！逃げるわ！」
男が逃げ出そうと階段を降りる音がした。俺は空間を開け先回りをした。前を向くと男がいた。


男「え！？なんやお前！？」
男が驚いて立ち止まった瞬間に男の胸ぐらを掴んだ。
男「な！？お前離せやぁ！」
男は振りほどこうとしとうけど、力で俺に敵わへん。
成世「嫌や！！俺の人生終わってまう！！」



俺は新しく空間を開いた。その先は警察署の中やった。俺は男を優しく警察署の中へ移動させ、素早く空間を閉じた。そしてこちら側と警察署側が光った。閉じる瞬間なんか男が叫んどったけど、どうせ光で忘れとうわ！
今日は不運やろな……。まあ話のネタにはなるか…。
いや無理や！キモすぎるわ！








【続く」