説得マン

浅谷

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21話

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~午後9時 アパート 成世の部屋~
成世「…分かっで。勝負するか…。」
俺はガロラスと電話中や。要件は勝負や。…どんな勝負なんやろなぁ…。怖い!

ガロラス「では、荒野で待ってるぞ?お前も前に陸斗と来ただろう?絶対に来い。」
成世「あの…。マジもんなやつはご容赦願いますわ…。その…、奪い合い?みたいな…。」
これは言っとかなあかんな…。
ガロラス「ガハハ!分かっている。俺も仲間を失いたくない。組み手に留めておく。」
成世「ありがとうございます!」




~午後9時 荒野~
ガロラス「おぉ!来たか!」
数メートル先でガロラスが待っていた。
成世「さっそくやろか。」
俺は構えた。
ガロラス「お、おい待て!結着しないのか? 」
驚いたガロラスが待ったをかけた。
成世「いや…、お前も擬態しとうままやから。こっちの方がフェアやろ!」
ガロラスはきょとんとした後大笑いしよった。




ガロラス「ガハハハハ!なんと律儀な!ならば特殊能力を一切使わない…。フィジカルのみのステゴロといこうではないか!」
そう言うとガロラスも構えた。最初に仕掛けてきたのはガロラスの方やった。ガロは俺に向かって走り出し、左足でスライディングをしてきた。


俺は引っ掛かるまいと軽く飛んだ。すると、ガロラスは左足で俺から見た左方向に地面に力強く円を描き、その遠心力で右足で俺の首めがけて蹴りをかましてきた。俺も負けじと右足を素早く突き出した。

俺らは動きを止めた。
ガロラスは寸止めしてくれたようや。俺も寸止めしたけどな。
成世「ガロラスはん…。ヤバいわ…。く、首」
ガロラス「ガハハ!お前もだろう!」
ガロラスは下を見ながら言うた。俺はガロラスの股間めがけて足を突き出しとった。…寸止め出来てよかったで!


成世「すんまへん!」
ガロラス「ガハハ!まぁ今日は引き分けにしておいてやろう!」
ガロラスはそう言うと、体勢を元に戻した。俺も体勢を戻した。ふーっ…。これで勝負も終わりやな…。
成世「ガロラス。これで勝負したってことで…、ええよな?」
ガロラス「どうかな?またお願いするかもしれないぞ?」
成世「危ない危ないもう!あかんで!」



ガロラス「ガハハ!……そんなことを言っていても、お前は引き受けてくれるだろう…。」
ガロラスは笑ったあと、微笑みながら言うた。
成世「やっぱり色んな方々、俺を買いかぶりすぎやな?」
俺は首を傾げながら言うた。
ガロラス「ガハハ!ありがたく受け取っておけ!」
ガロラスはそう言った後、右腕の握り拳を左胸に当てた。そして右腕の握り拳を俺に突き出した。



俺もガロラスと同じ動作をした後、ガロラスの拳に自分の拳をくっつけた。俺らは笑い合った。そして、一緒にアパートに戻った後、各々場所に戻った。

















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