説得マン

浅谷

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20話

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~ 午後4時 アパート 成世の部屋~
玄関チャイムの音が鳴った。
俺はインターホンの方へ向かい客に返事をした。
成世「はい!」
ガロラス「おお成世!来たぞ!」
成世「ガロラス!入ってや!」
俺は玄関の方へ行った。ドアが開いてガロラスが入っってきた。


ガロラス「初めて来た時に持って来た饅頭はどうだった?美味かったか?」
成世「そりゃ美味かったですわ!ほんまありがとうございます!」
高級な饅頭やったからな!しかも20個入り!めっちゃ食ってもたわ。…ダイエットも考えなあかんのお…。



成世「どうや?探偵業は順調か?」
ガロラス「ああ!依頼人からも高い評価も得ている。お前はどうだ?」
やっぱ天職やったかガロラス。凄いのお!俺も報告しよか!
成世「おう!流れに乗ってきとうで!今が最高や!」
ガロラス「ガハハ!そうかそうか!」
…よっしゃ聞いたろ!


成世「話変わるんやけど…、アリンナって俺に気があるんかな…?」
ガロラス「…ん?アリンナにはもう陸斗がいるぞ?」
ほぉ…。そうかそうか…。俺は頷きながら拍手をした。
ガロラス「…急にどうした成世…。」
ガロラスが困惑しだした。
成世「嬉しいもんやで!」
ガロラス「ガハハ!まったく。」
ガロラスは笑いながら言うた。


ガロラス「では俺は帰るとしよう。」
成世「もっとおったらええやん!」
まぁ仕事もあるやろうししゃーないか…。
ガロラス「なあに。すぐ会えるさ。」
成世「そうやそうや!今日はありがとうございます
!」
ガロラス「ガハハ!ではな。」


ガロラスは右手で握り拳を作って左胸に当てた後、俺に右手の握り拳を向けた。俺もガロラスと同じ動作をした後、自分の握り拳をガロラスの握り拳に合わせた。ガロラスは微笑んだ後、俺の部屋から出て行った。



成世「寂しいもんやなぁ…。なんか見よ…。」
俺はスマホを開いた。すると、ある記事が目に入った。
成世「……。」
…現在進行形の事件の記事や…。地方で人質と家に立て籠もっとんか…。黒ニット帽とサングラス…。マスクに、黒ジャージ…。アリンナがくれた装備一式。…部屋の中で玄関の鍵閉めてっと。
成世「行こか!」


~現場~
成世「パーパパパパパー!」
空間を開いて家の中に入った。犯人と人質は驚いていた。そりゃそうやな…。こんな変人…。
犯人は…、多分俺と同い年の男性で、…まぁふくよかな体型やな…。
犯人「な、なんだお前!?」
犯人がマグナムを向けながら俺に言うた。
成世「それは言えません。勘弁してください。」
そう言いながら俺は犯人にゆっくり近付く。


犯人「く、来るなああ!」
犯人がマグナムのトリガーを引いた。やけど弾は出えへん。俺が抜いたから。
成世「すいません!」
俺は犯人に手をかざした。すると、犯人の後ろに空間が開いた。そこからは待ち構える機動隊が見えた。俺は犯人を軽く押し、機動隊がいる方へ移動させた。


機動隊は驚きながらも犯人を取り押さえた。
次は人質やな…。俺は人質の方を見る。ん?この方は…!朝10時にマナテレビの近くの街で会った人か!
マスクとサングラスは外しとう。白く透き通った肌
、くっきりした目と鼻。薄い紅色の艷やかな唇。美しい女性やのお…。


俺は人質の女性にゆっくり近付いた。俺は女性の手足を縛るロープを解いた。
女性「ひっ!」
女性が俺に怯えた態度をとる。そりゃ怖いわ。
成世「もう出ましょうか。あそこの円のところ。警察の方々いらっしゃるでしょ?そこに向かって頂いて。まぁ大丈夫なんで。」
女性は恐る恐る空間に足を踏み入れた。そして警察の方々がいる方へ移動した。


俺は空間移動して自分の部屋に戻った後、俺は家と機動隊が見えるところに手をかざし、その手で握り拳を作った。空間が閉じ、一瞬辺り一面が光った。向こう側も光ったやろな。記憶消去完了や!

ガルデミルスにならんくても光を使えるように改良してもらって良かった~。




【続く】






















    
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