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14話
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~4月27日 マナテレビ~
今日は生放送や!色々3人で話し合った…。最初は皆反対やったけど、OKしてくれた。本部にも許可は貰った!皆で日の目を浴びるんや!もうすぐカーテンが開くで…!
洋貴「前回に引き続きお越しくださいました!春さ…、な、何や!?あれ!」
どうやらお出ましみたいやな…。待たずに出るで!
カーテンから飛び出すと、6日前のオオカミの魔人がおった。
こいつ…。正気を取り戻したんやな…。出で立ちが理性的や…。当然スタジオ内はパニックや…。飛び出す3人を除いてな!
スタッフ「放送切れ!」
慌ててスタッフが言うた。やらせるもんか!
成世「お待ち下さい!素敵なショーをご覧に入れましょう…。」
そう言う俺に気付いたのか、オオカミの魔人が俺の方を見た。と同時に3人が駆け付けた。
オオカミの魔人「貴様。1対1じゃなかったのか?」
オオカミの魔人が笑みを浮かべながら俺に言う。
成世「まぁそう言うな。我らも貴様と同じで、少々目立ちたくてね…。」
オオカミの魔人が大笑いした。
オオカミの魔人「ガハハハ!言ってくれる!…おっと…。名乗るのが遅かったな…。俺の名はガロラス…。
かけがえのない「もの」を手に入れ、目覚めた者だ。そこの三人衆!名乗れ!」
3人は名乗り始める
陸斗「動兀陸斗(どうこつりくと)!」
アリンナ「アリンナ・エール!」
レツラ「レツラ!」
スタジオの方々が、驚きながら俺達を見ている…。
振り返ると、真梨耶さんが驚きながら俺を見ていた。
俺は髪をバッサリ切ったから、よく分かる。
次は俺の番だ…。
成世「改めて名乗ろう!俺は、春崎成世!」
ガロラス「どうする?俺は生放送に映り込んでしまった…。即ち、魔人の存在が世に知れ渡ったも同然!貴様らの親玉もさぞお怒りだろう!」
ガロラスが笑みを浮かべて言った。
アリンナ「それを対策しないでここに来ると思います?」
ガロラス「あぁそうだったな。貴様らは隙が無い。
移動するんだろう?案内しろ。」
ガロラスが真顔で言った。
アリンナ「ええ。皆、力を合わせましょう。」
アリンナが俺ら3人に促した。
陸斗「ああ!」
レツラ「うん!」
成世「YES!…あ…。」
周囲に沈黙が流れた。ガロラスが呆れながら俺に聞いてった。
ガロラス「貴様…、取り繕っていたのか?」
周囲が困惑した目で俺を見てきた。俺は青ざめながら言うた…。
成世「いや…、いつもの調子やと、そちらに対して無礼やなって…。これは同情ちゃうねん…。礼儀や…。すんまへん…。」
ガロラス「いやいや…、さっき思い切り無礼な事言っていたじゃないか…。俺が目立ちたくてここに来たとかなんとか…。」
ガロラスが苦笑いしながら言うた。
何も言い返せへん…。
成世「ごめんなさいごめんなさい!もう行きましょ!案内しますわ!」
俺は頭を下げて言うた。ガロラスは困惑しとった。
後ろを振り返ると、3人が両腕を上げとった。準備完了って事やろな…。
陸斗「早くしろよ…。」
アリンナ「ほら!こっち来る!」
レツラ「ねえまだ~?」
陸斗にはボヤかれ、アリンナには怒鳴られ、レツラには純粋に急かされ、もうすんまへん!
成世「悪かった悪かった!俺もやるで!」
俺は急いで3人の所へ行って同じ様に両腕を上げ、4人横1列に並んだ。
4人「はぁっ!」
そして空間を4人同時に、まるで張り紙を剥がすように開いた。開いた光る大きな空間の入り口は、一瞬で光る円形になった。
俺ら4人とガロラス以外は全員仰天しとった。
ガロラス「何だ…。ただ空間を移動するだけでは何も変わらんぞ?…ん?この場所は…!」
ガロラスが残念そうに言うた。
アリンナ「お気付きになった様ですね。さあ、入りますよ!」
アリンナがガロラスに手招きする。
俺ら4人とガロラスは開いた空間の入り口に入り、空間を移動した。そして俺ら4人はスタジオに繋がる空間の入り口をまるで張り紙を貼るように閉じた。閉じた瞬間、辺り一面が眩く光った。
ガロラス「なんだ?あの光は…。ちっとも眩しくなかった。」
アリンナ「あの光は先程いた地球にのみ効果があるもの…。この星にいる私達に効果はありません。」
アリンナが淡々と答えた。
ガロラス「ならば、あの世界に何が起こっているのだ?」
アリンナ「先程の光により、地球の時間があなたがスタジオに現れる10秒前に戻り、停止し、起こるはずだった事件や災害の可能性が消滅しました。」
ガロラスは仰天した。
ガロラス「何だと…?」
アリンナは続けて答えた。
アリンナ「先程の光がこの星に効果が無い様に調整した理由は、私達以外、生命体が存在しないからです。この星は、あなたをお連れする為だけに私達4人が創造した小さな星です。生命体を創造しなかった事により、それに伴うあらゆる現象も起きません。まぁ、呼吸は出来るようにしましたが。後、灯りも。」
ガロラスは仰天しっぱなしや…。そりゃそうやな…。
ガロラス「…完敗だ…。俺に望む事はなんだ?」
ガロラスは肩を落として俺ら4人に言うた。
陸斗「人間として暮らす事。そして、俺達の仲間になる事。」
ガロラスは肩を落とした体勢を戻して言うた。
ガロラス「何?」
【つづく】
今日は生放送や!色々3人で話し合った…。最初は皆反対やったけど、OKしてくれた。本部にも許可は貰った!皆で日の目を浴びるんや!もうすぐカーテンが開くで…!
洋貴「前回に引き続きお越しくださいました!春さ…、な、何や!?あれ!」
どうやらお出ましみたいやな…。待たずに出るで!
カーテンから飛び出すと、6日前のオオカミの魔人がおった。
こいつ…。正気を取り戻したんやな…。出で立ちが理性的や…。当然スタジオ内はパニックや…。飛び出す3人を除いてな!
スタッフ「放送切れ!」
慌ててスタッフが言うた。やらせるもんか!
成世「お待ち下さい!素敵なショーをご覧に入れましょう…。」
そう言う俺に気付いたのか、オオカミの魔人が俺の方を見た。と同時に3人が駆け付けた。
オオカミの魔人「貴様。1対1じゃなかったのか?」
オオカミの魔人が笑みを浮かべながら俺に言う。
成世「まぁそう言うな。我らも貴様と同じで、少々目立ちたくてね…。」
オオカミの魔人が大笑いした。
オオカミの魔人「ガハハハ!言ってくれる!…おっと…。名乗るのが遅かったな…。俺の名はガロラス…。
かけがえのない「もの」を手に入れ、目覚めた者だ。そこの三人衆!名乗れ!」
3人は名乗り始める
陸斗「動兀陸斗(どうこつりくと)!」
アリンナ「アリンナ・エール!」
レツラ「レツラ!」
スタジオの方々が、驚きながら俺達を見ている…。
振り返ると、真梨耶さんが驚きながら俺を見ていた。
俺は髪をバッサリ切ったから、よく分かる。
次は俺の番だ…。
成世「改めて名乗ろう!俺は、春崎成世!」
ガロラス「どうする?俺は生放送に映り込んでしまった…。即ち、魔人の存在が世に知れ渡ったも同然!貴様らの親玉もさぞお怒りだろう!」
ガロラスが笑みを浮かべて言った。
アリンナ「それを対策しないでここに来ると思います?」
ガロラス「あぁそうだったな。貴様らは隙が無い。
移動するんだろう?案内しろ。」
ガロラスが真顔で言った。
アリンナ「ええ。皆、力を合わせましょう。」
アリンナが俺ら3人に促した。
陸斗「ああ!」
レツラ「うん!」
成世「YES!…あ…。」
周囲に沈黙が流れた。ガロラスが呆れながら俺に聞いてった。
ガロラス「貴様…、取り繕っていたのか?」
周囲が困惑した目で俺を見てきた。俺は青ざめながら言うた…。
成世「いや…、いつもの調子やと、そちらに対して無礼やなって…。これは同情ちゃうねん…。礼儀や…。すんまへん…。」
ガロラス「いやいや…、さっき思い切り無礼な事言っていたじゃないか…。俺が目立ちたくてここに来たとかなんとか…。」
ガロラスが苦笑いしながら言うた。
何も言い返せへん…。
成世「ごめんなさいごめんなさい!もう行きましょ!案内しますわ!」
俺は頭を下げて言うた。ガロラスは困惑しとった。
後ろを振り返ると、3人が両腕を上げとった。準備完了って事やろな…。
陸斗「早くしろよ…。」
アリンナ「ほら!こっち来る!」
レツラ「ねえまだ~?」
陸斗にはボヤかれ、アリンナには怒鳴られ、レツラには純粋に急かされ、もうすんまへん!
成世「悪かった悪かった!俺もやるで!」
俺は急いで3人の所へ行って同じ様に両腕を上げ、4人横1列に並んだ。
4人「はぁっ!」
そして空間を4人同時に、まるで張り紙を剥がすように開いた。開いた光る大きな空間の入り口は、一瞬で光る円形になった。
俺ら4人とガロラス以外は全員仰天しとった。
ガロラス「何だ…。ただ空間を移動するだけでは何も変わらんぞ?…ん?この場所は…!」
ガロラスが残念そうに言うた。
アリンナ「お気付きになった様ですね。さあ、入りますよ!」
アリンナがガロラスに手招きする。
俺ら4人とガロラスは開いた空間の入り口に入り、空間を移動した。そして俺ら4人はスタジオに繋がる空間の入り口をまるで張り紙を貼るように閉じた。閉じた瞬間、辺り一面が眩く光った。
ガロラス「なんだ?あの光は…。ちっとも眩しくなかった。」
アリンナ「あの光は先程いた地球にのみ効果があるもの…。この星にいる私達に効果はありません。」
アリンナが淡々と答えた。
ガロラス「ならば、あの世界に何が起こっているのだ?」
アリンナ「先程の光により、地球の時間があなたがスタジオに現れる10秒前に戻り、停止し、起こるはずだった事件や災害の可能性が消滅しました。」
ガロラスは仰天した。
ガロラス「何だと…?」
アリンナは続けて答えた。
アリンナ「先程の光がこの星に効果が無い様に調整した理由は、私達以外、生命体が存在しないからです。この星は、あなたをお連れする為だけに私達4人が創造した小さな星です。生命体を創造しなかった事により、それに伴うあらゆる現象も起きません。まぁ、呼吸は出来るようにしましたが。後、灯りも。」
ガロラスは仰天しっぱなしや…。そりゃそうやな…。
ガロラス「…完敗だ…。俺に望む事はなんだ?」
ガロラスは肩を落として俺ら4人に言うた。
陸斗「人間として暮らす事。そして、俺達の仲間になる事。」
ガロラスは肩を落とした体勢を戻して言うた。
ガロラス「何?」
【つづく】
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