説得マン

18話

～翌日 朝9時 アパート  成世の部屋～
思えば…、東京来てからほぼマナテレビとアパートの往復だけ！悲しい…。よっしゃ！マナテレビに行くときに放置してもたエリアをを探索や！当然公共交通機関を使うで！


～朝10時 マナテレビがある街～
やっぱ人多いな…。苦手や……。やけど、幸せそうな光景を見れるからOKや！笑い合うカップルや親子…。綺麗なもんやな…。……なんやねん。男2人が取っ組み合い喧嘩しとうな…。他の方々も男2人から離れて歩いとう…。止めに入るか…。手は出さんと、言葉で。



成世「あの…。それくらいで終わりにしませんか？」
男1「あ!?なんだよ邪魔すんじゃねえよ！」
男はそう言うと、俺の顔めがけてハイキックを仕掛けてきよった。俺は顔面を蹴られてもたけど、痛くないし、怪我もしてない。衝撃で首が動くこともあれへんかった。むしろ痛がっとうのは男の方やった。


男1「ぐあ！ヒッ！」
男は足を押さえながら俺から離れた。もう1人の男は逃げたみたいや。そして俺を蹴った男も走り去って行った。周囲の方々も俺から離れていった。…所詮、俺は化け物なんやな…。突然、後ろから何らかの気配を感じた。振り返ると、俺の胸くらいの身長のサングラスとマスクを身に着けたロングの髪型の人が立っとった。そして俺に怒鳴ってきた。


???「ちょっと邪魔！どいてよ！」
声から察するに、女性やろな。
成世「…すいません…。」
俺はどいて、その人に道を譲った。
???「ふん！」
その人はそっぽを向いて去っていった。偉そうな人やな…。やけどそんなに悪い気はせんな(※しないな)。
…ひとまず帰るか…。綺麗なもんは見れたから、満足や！



～朝11時 アパート 成世の部屋～
やっぱ…、ここが1番落ち着くわ！くつろげるってのはええことやな…。
成世のスマホ「ギイヤアアアア！！」
へーへー！出よか！
成世「はい！」
洋貴「もしもし！成世はん！お知らせやで！」
洋貴さんが電話してくださるとは！



成世「はい！教えていただけないでしょうか？」
洋貴「よっしゃ教えるわ！君をスカウトするわ！ええか！？」
そんなん答えは一択屋や！
成世「はい！ありがとうございます！どうかお願い致します！」
洋貴「ええ返事や！面接の日程は来週の日曜日やから、5月5日や！」
ありがたいで！俺はビッグになるんや！
成世「ありがとうございます！5月5日、どうかよろしくお願い致します！」



洋貴「おう！待っとるで！またな！成世はん！」
成世「はい！本日はありがとうございます！」
洋貴「はーい！」
電話が切れた。よっしゃ！面接対策や！ビッグ…。ビッグや！


【続く】