19 / 21
透視19 体育の授業は熱かったってお話
しおりを挟む
週が明けた初日は選挙投票日だ。投票用紙には二名迄を記入出来、投票数の多い順に生徒会長、副会長、書記二名、会計二名と選ばれて行く。
投票は一限目に割り当てられ、即日開票で午後の授業が終わる頃には当選結果が張り出される。今日は誰も彼もがソワソワしていた。
そんな中で行われた四組との合同体育の授業。男子は球闘でグランド、女子は球籠で体育館に分かれて行われる。
球闘は二つのチームに分かれてボールを足で蹴り、手で投げて、相手チームのゴールにボールを入れるスポーツだった。蹴る分には自由だが、手でボールを持った場合は五歩以内にパスかシュートをしなければならない。相手を掴んだり、ど突いたりするのは禁止。因みに体育なのでギフトの使用も禁止だ。
ギフトは使えなくともローランドは足が速かった。襲歩のギフトの恩恵で脚力が向上している。右サイドウイングのポジションで大活躍だ!
相手四組にも足が矢鱈と速い奴がいて、しかも玉捌きも上手い!コイツを核にしていいようにやられ、残り時間10分で2点差で負けていた。
「ありゃ~、うちの男子、負けてるじゃん」
レベッカさんの声が聞こえ、見てみると女子達がグランド脇に男子の観戦に来ていた。
向こうは早く終わったようだ。
「ウオーーーイ、アベル~!こっちにもパス出せ~~~!」
今さっき迄ダラダラしていたリックが矢鱈とやる気を出し始めた……。現金な奴だな……。
俺は相手チームからボールを奪うとオレオレアピールで囲まれてしまったリックではなく、右サイドの深い場所にボールを蹴る。
快足のローランドがナイスキャッチして中央に刈り込んでシュート。あと1点で同点だ。
ローランドのシュートで女の子達がキャーキャー言っている。リックのオレオレアピールが更に激しくなった。
「リックー!もっと動けぇ!」
そうこうしている間に相手チームが攻めてくる。ギフトやスキルが使え無くても、見切りや未来視の恩恵で“予測”が向上している。相手チームのパスコースを読み、パスをカットする。
「仕方ねえなあ」
敵陣で手を振るリック。高めのボールをゴール前に蹴り、リック対相手チーム二人での空中戦を求めた。フィジカルの強いリックが当たり負けする事無くボールをキャッチ。更に空中から「おりゃあああああ!」とリックの気合いがこもったスカイシュート。ボールはキーパーの手の下を潜り抜け、ワンバウンドしてゴールに入った。これで同点だ!
キャーキャーと喜ぶ女性陣にリックは手を振っているが、相手はクイックスタートでプレーは再開している。
不意を突かれた中盤はあっと言う間に抜かれてしまう。時間の無い状況だけに相手チームもエースプレーヤーに球を預ける。
「マルセル詰めろ!」
マルセルが走り、俺も後に続いた。ローランドがそうで有るように襲歩持ちは目が良い。アイツはマルセルの後ろにいる俺も見えている筈だ。
マルセルを抜いて、俺も抜けるコース取りを演出する。マルセルを容易く抜き、誘い込まれるように俺の右側に入って来た所でボールをスチール。
ボールを奪い前方を見るがリックには二人、ローランドには三人とマークが付いている。他のパスコースも厳しそうだな。
「行くか」
俺はドリブルで中央を走る。相手チームもパスが無いと分かり俺に詰めてくる。一人抜き、二人目も抜いた。
リックとローランドのマークに付いていたディフェンダーも俺に詰め寄る。さて、パスコースは出来たが……。
ここ迄来たんだ。パスは無いよな。俺はキーパーが飛び出したくなる位置にちょこんとボールを蹴り上げる。リックに付いていたディフェンダー一人も届きそうな位置だ。
当てたもん勝ちのラストプレー!
「「「うおおおおおッ!」」」
俺、キーパー、ディフェンダーの三つ巴の空中戦。三人が青い空を飛ぶボールに手を伸ばす!
先に届いたのはキーパーだった。パンチングでボールを弾く。しかし僅かな時間差で頂点に達した俺の手が更にボールを弾き返し、ボールは無人のゴールへと入っていった。
ここでゲーム終了のホイッスルが鳴った。イヤ~危なかったな。
ゴールした俺の所にリックとローランドがやって来た。
「最後は俺にパスしろよな!」
リックが俺の首に腕を回して肩を寄せる。
「いや、俺は良い判断だったと思うぞ」
大活躍していたローランドは俺を褒めてくれた。アハハ、ゴールを決めると楽しいな!
見ればミアさんも女子達に交じってキャッキャワイワイ喜んでいた。
俺達三人が女子達に手を振ると更にキャッキャ、キャピキャピと女子達が盛り上がってくれた。
投票は一限目に割り当てられ、即日開票で午後の授業が終わる頃には当選結果が張り出される。今日は誰も彼もがソワソワしていた。
そんな中で行われた四組との合同体育の授業。男子は球闘でグランド、女子は球籠で体育館に分かれて行われる。
球闘は二つのチームに分かれてボールを足で蹴り、手で投げて、相手チームのゴールにボールを入れるスポーツだった。蹴る分には自由だが、手でボールを持った場合は五歩以内にパスかシュートをしなければならない。相手を掴んだり、ど突いたりするのは禁止。因みに体育なのでギフトの使用も禁止だ。
ギフトは使えなくともローランドは足が速かった。襲歩のギフトの恩恵で脚力が向上している。右サイドウイングのポジションで大活躍だ!
相手四組にも足が矢鱈と速い奴がいて、しかも玉捌きも上手い!コイツを核にしていいようにやられ、残り時間10分で2点差で負けていた。
「ありゃ~、うちの男子、負けてるじゃん」
レベッカさんの声が聞こえ、見てみると女子達がグランド脇に男子の観戦に来ていた。
向こうは早く終わったようだ。
「ウオーーーイ、アベル~!こっちにもパス出せ~~~!」
今さっき迄ダラダラしていたリックが矢鱈とやる気を出し始めた……。現金な奴だな……。
俺は相手チームからボールを奪うとオレオレアピールで囲まれてしまったリックではなく、右サイドの深い場所にボールを蹴る。
快足のローランドがナイスキャッチして中央に刈り込んでシュート。あと1点で同点だ。
ローランドのシュートで女の子達がキャーキャー言っている。リックのオレオレアピールが更に激しくなった。
「リックー!もっと動けぇ!」
そうこうしている間に相手チームが攻めてくる。ギフトやスキルが使え無くても、見切りや未来視の恩恵で“予測”が向上している。相手チームのパスコースを読み、パスをカットする。
「仕方ねえなあ」
敵陣で手を振るリック。高めのボールをゴール前に蹴り、リック対相手チーム二人での空中戦を求めた。フィジカルの強いリックが当たり負けする事無くボールをキャッチ。更に空中から「おりゃあああああ!」とリックの気合いがこもったスカイシュート。ボールはキーパーの手の下を潜り抜け、ワンバウンドしてゴールに入った。これで同点だ!
キャーキャーと喜ぶ女性陣にリックは手を振っているが、相手はクイックスタートでプレーは再開している。
不意を突かれた中盤はあっと言う間に抜かれてしまう。時間の無い状況だけに相手チームもエースプレーヤーに球を預ける。
「マルセル詰めろ!」
マルセルが走り、俺も後に続いた。ローランドがそうで有るように襲歩持ちは目が良い。アイツはマルセルの後ろにいる俺も見えている筈だ。
マルセルを抜いて、俺も抜けるコース取りを演出する。マルセルを容易く抜き、誘い込まれるように俺の右側に入って来た所でボールをスチール。
ボールを奪い前方を見るがリックには二人、ローランドには三人とマークが付いている。他のパスコースも厳しそうだな。
「行くか」
俺はドリブルで中央を走る。相手チームもパスが無いと分かり俺に詰めてくる。一人抜き、二人目も抜いた。
リックとローランドのマークに付いていたディフェンダーも俺に詰め寄る。さて、パスコースは出来たが……。
ここ迄来たんだ。パスは無いよな。俺はキーパーが飛び出したくなる位置にちょこんとボールを蹴り上げる。リックに付いていたディフェンダー一人も届きそうな位置だ。
当てたもん勝ちのラストプレー!
「「「うおおおおおッ!」」」
俺、キーパー、ディフェンダーの三つ巴の空中戦。三人が青い空を飛ぶボールに手を伸ばす!
先に届いたのはキーパーだった。パンチングでボールを弾く。しかし僅かな時間差で頂点に達した俺の手が更にボールを弾き返し、ボールは無人のゴールへと入っていった。
ここでゲーム終了のホイッスルが鳴った。イヤ~危なかったな。
ゴールした俺の所にリックとローランドがやって来た。
「最後は俺にパスしろよな!」
リックが俺の首に腕を回して肩を寄せる。
「いや、俺は良い判断だったと思うぞ」
大活躍していたローランドは俺を褒めてくれた。アハハ、ゴールを決めると楽しいな!
見ればミアさんも女子達に交じってキャッキャワイワイ喜んでいた。
俺達三人が女子達に手を振ると更にキャッキャ、キャピキャピと女子達が盛り上がってくれた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる