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第二章
第43話 フローランス領捕物帖 後編
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「ライト様、多数の悪意が近付いて来ています」
サツキサンがアラートを鳴らす。
「前後から合わせて30ってところか」
彩月がいない状況で此の数はヤバいな。通り的に逃げ道が無い。此の通りを狙っていたかな?
「オリヴィア様、ルミナ様とセシリちゃんを連れて逃げてくれ。此の場所にアルフィーナ王女達がいるから合流して欲しい」
俺はサツキサンにアルフィーナ王女達の位置情報を映し出しオリヴィア様に説明した。
「ライト達はどうする?」
「何とかするよ」
「分かった。届けたら直ぐ戻る」
「宜しく頼むよ」
バサッ!
オリヴィア様の背中にドラゴンの翼が現れ、ルミナ様とセシリちゃんを両腕で抱き抱え空へと舞い上がった。
俺は彩月に電話をする。
「もしもし彩月」
『光斗君、どうしたの?』
「変な奴等に囲まれそうなんだ。オリヴィア様がルミナ様とセシリちゃんを連れてそちらに向かったから合流してくれ」
『大丈夫なの!』
「何とかするよ」
とか電話をしているうちに囲まれていたりして(苦笑い)。
『ちょっ……光斗く……』
俺は電話を切って周りを見回した。やはり30人ってとこだ。
街の人達は怪しい雰囲気を感じたのか、此の場所にはそいつら以外いなくなっていた。少し離れた場所から此方を見ている。
「桜井さん、私が切り込みますので、其の間に如月さんと逃げて下さい」
「ありがとう、葵さん。まぁ、相手の狙いを聞いてみようよ」
俺は此の中で強い紫のオーラを放っている小太り中背の頭が剥げた男に声をかけた。
「あなた達とは初対面だと思うけど、何か要ですか?」
「黄金の娘がいねぇじゃねぇか!」
剥げ頭の男は俺を無視して怒鳴り散らした。すると手下の一人が慌てて喋り出す。
「ゲオドル様、其れが黄金の娘は空を飛んで逃げてしまいました(汗)」
なるほど。狙いはオリヴィア様か。目立ってたからな~(苦笑い)。
「俺の仲間に手を出さないで欲しいんだけど」
「ふん!バカを言うな!黄金の娘だぞ!」
「いやいや、あなた達の命がヤバいんだけどね」
何しろオリヴィア様は聖竜だ。万が一だろうと億が一だろうとコイツらでは相手にならない。
「ふん!まぁいい。貴様らを捕まえて呼び寄せるまでだ!」
まぁ、そうなるよね(苦笑い)。
さてどうしたものかと思っていたら
「光斗君、大丈夫!」
彩月、メイアさん、アイシャさん、オリヴィアさんが突如路上に現れた。彩月がみんなを連れて跳んで来たのだ。ナイスタイミング。
「葵さん!」
俺は葵さんに呼びかけた。葵さんは頷くとメイアさんとアイシャさんの手を取る。
「ワールドクロック!」
3人以外の世界の時間が止まる。僅か1、2秒だろう。葵さんが鞘のままの剣で5人、メイアさんが4人、アイシャさんも4人を倒し時間が動く。
更に其の勢いのまま全員を倒すのに10秒とかからなかった。30人の悪漢達が路上に蹲っていた。
「オイ!ゴラ~!控え~ぃ、控えおろ~う!この紋章が目に入らぬか!此の方こそナイトウイングス団長にして、ナイトバロン、そしてフローランス子爵ライト・サクライ様だ!此のチンピラども、其れを知っての狼藉かーッ!」
アイシャさんが軍団章をかざして往年の名セリフを叫んでいるよ?黄門様だよ?知ってるはずがないよね?誰か教えたの?
「テヘ」
サツキサン……。此処でテヘペロですか……(苦笑い)。
悪漢達の外にいた街の人々がざわつきだす。
「オイあれ、王家の紋章だぞ!」「一瞬で全員倒されていたぞ!」「あの方、メイア様じゃないか?」「ライト様だ!」「あれがナイトウイングス!」「瞬殺だったぞ!」「半端ねぇ~!」
ギャラリーは葵さん達の強さに沸き上がっている。
「サツキサン、コイツらは何者?」
「イエス、マスター。此の方達は此の街のマフィア、ゲオドルファミリーです。此の国のマフィアランキング24位。下から8番目の弱小ファミリーです」
何、マフィアランキングって?
「ゲオドル、ライト様に手を出した罪は死に値します」
メイアさんが抜刀した剣先をゲオドルの眉間に向けていた。
「ひッ、し、知らなかったんだ~」
ゲオドルは情けない顔で平謝りしている。なるほど、マフィアランキング24位も頷ける。
「メイアさん、今回は見逃してあげよう」
「しかしライト様、無罪放免では示しがつきません。せめて八つ裂き刑ぐらいは罰っせませんと」
いやいや、八つ裂き刑だと死んじゃうから(苦笑い)。
「其れじゃ明日1日街のゴミ拾いで」
メイアさんはクスって笑い、ゲオドルは情けない顔をした。
「か、閣下!せめて百叩きでお願いします~(涙目)」
ゲオドルは涙目でより厳しい刑である百叩きを懇願して来たよ?
「いやいや、其処までする事はないよ。明日はゴミ拾い宜しくね(ニコ)」
「これにて一件落着ぅ~」
アイシャさん、其のノリ好きなの?
サツキサンがアラートを鳴らす。
「前後から合わせて30ってところか」
彩月がいない状況で此の数はヤバいな。通り的に逃げ道が無い。此の通りを狙っていたかな?
「オリヴィア様、ルミナ様とセシリちゃんを連れて逃げてくれ。此の場所にアルフィーナ王女達がいるから合流して欲しい」
俺はサツキサンにアルフィーナ王女達の位置情報を映し出しオリヴィア様に説明した。
「ライト達はどうする?」
「何とかするよ」
「分かった。届けたら直ぐ戻る」
「宜しく頼むよ」
バサッ!
オリヴィア様の背中にドラゴンの翼が現れ、ルミナ様とセシリちゃんを両腕で抱き抱え空へと舞い上がった。
俺は彩月に電話をする。
「もしもし彩月」
『光斗君、どうしたの?』
「変な奴等に囲まれそうなんだ。オリヴィア様がルミナ様とセシリちゃんを連れてそちらに向かったから合流してくれ」
『大丈夫なの!』
「何とかするよ」
とか電話をしているうちに囲まれていたりして(苦笑い)。
『ちょっ……光斗く……』
俺は電話を切って周りを見回した。やはり30人ってとこだ。
街の人達は怪しい雰囲気を感じたのか、此の場所にはそいつら以外いなくなっていた。少し離れた場所から此方を見ている。
「桜井さん、私が切り込みますので、其の間に如月さんと逃げて下さい」
「ありがとう、葵さん。まぁ、相手の狙いを聞いてみようよ」
俺は此の中で強い紫のオーラを放っている小太り中背の頭が剥げた男に声をかけた。
「あなた達とは初対面だと思うけど、何か要ですか?」
「黄金の娘がいねぇじゃねぇか!」
剥げ頭の男は俺を無視して怒鳴り散らした。すると手下の一人が慌てて喋り出す。
「ゲオドル様、其れが黄金の娘は空を飛んで逃げてしまいました(汗)」
なるほど。狙いはオリヴィア様か。目立ってたからな~(苦笑い)。
「俺の仲間に手を出さないで欲しいんだけど」
「ふん!バカを言うな!黄金の娘だぞ!」
「いやいや、あなた達の命がヤバいんだけどね」
何しろオリヴィア様は聖竜だ。万が一だろうと億が一だろうとコイツらでは相手にならない。
「ふん!まぁいい。貴様らを捕まえて呼び寄せるまでだ!」
まぁ、そうなるよね(苦笑い)。
さてどうしたものかと思っていたら
「光斗君、大丈夫!」
彩月、メイアさん、アイシャさん、オリヴィアさんが突如路上に現れた。彩月がみんなを連れて跳んで来たのだ。ナイスタイミング。
「葵さん!」
俺は葵さんに呼びかけた。葵さんは頷くとメイアさんとアイシャさんの手を取る。
「ワールドクロック!」
3人以外の世界の時間が止まる。僅か1、2秒だろう。葵さんが鞘のままの剣で5人、メイアさんが4人、アイシャさんも4人を倒し時間が動く。
更に其の勢いのまま全員を倒すのに10秒とかからなかった。30人の悪漢達が路上に蹲っていた。
「オイ!ゴラ~!控え~ぃ、控えおろ~う!この紋章が目に入らぬか!此の方こそナイトウイングス団長にして、ナイトバロン、そしてフローランス子爵ライト・サクライ様だ!此のチンピラども、其れを知っての狼藉かーッ!」
アイシャさんが軍団章をかざして往年の名セリフを叫んでいるよ?黄門様だよ?知ってるはずがないよね?誰か教えたの?
「テヘ」
サツキサン……。此処でテヘペロですか……(苦笑い)。
悪漢達の外にいた街の人々がざわつきだす。
「オイあれ、王家の紋章だぞ!」「一瞬で全員倒されていたぞ!」「あの方、メイア様じゃないか?」「ライト様だ!」「あれがナイトウイングス!」「瞬殺だったぞ!」「半端ねぇ~!」
ギャラリーは葵さん達の強さに沸き上がっている。
「サツキサン、コイツらは何者?」
「イエス、マスター。此の方達は此の街のマフィア、ゲオドルファミリーです。此の国のマフィアランキング24位。下から8番目の弱小ファミリーです」
何、マフィアランキングって?
「ゲオドル、ライト様に手を出した罪は死に値します」
メイアさんが抜刀した剣先をゲオドルの眉間に向けていた。
「ひッ、し、知らなかったんだ~」
ゲオドルは情けない顔で平謝りしている。なるほど、マフィアランキング24位も頷ける。
「メイアさん、今回は見逃してあげよう」
「しかしライト様、無罪放免では示しがつきません。せめて八つ裂き刑ぐらいは罰っせませんと」
いやいや、八つ裂き刑だと死んじゃうから(苦笑い)。
「其れじゃ明日1日街のゴミ拾いで」
メイアさんはクスって笑い、ゲオドルは情けない顔をした。
「か、閣下!せめて百叩きでお願いします~(涙目)」
ゲオドルは涙目でより厳しい刑である百叩きを懇願して来たよ?
「いやいや、其処までする事はないよ。明日はゴミ拾い宜しくね(ニコ)」
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