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第四章(最終章)
第68話 Re: 愛の力
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アプリ開発班のラボに入った俺は入り口で立ち竦んだ。彩月が顔に両の手を当てて泣いていたからだ。何があったの?とは声を掛けれなかった。
俺が呼ばれた理由。愛が足りない。彩月が泣いている理由。其れはつまり俺と彩月の愛が足りないんだ。
「光斗……」
新藤君が俺に声を掛ける。
「ああ、分かってる」
「原因はお前か?」
「多分ね。俺と彩月の愛が足りないんじゃない。俺の彩月への愛が足りないんだ。………。ゴメン、彩月」
彩月は顔から両手を離さず首を静かに横に振った。
「俺は彩月の事が好きだ。でも彩月はそれ以上に俺の事が好きなんだと思う。だからサツキサンは俺に愛が足りないと言っているんだ」
「イエス、マスター。彩月様の愛はとても大きいです。マスターの彩月様への愛情が深い事は知っています。しかし開発中の新アプリは大きく深く強く固い絆で結ばれた愛の力が必要です。ですので「分かってるよ。サツキサン(微笑)」……」
「彩月、足りないってネガティブな言葉だから、ポジティブに捉えて俺は彩月の事をもっともっと愛する事が出来る。今以上に二人の愛を大きく出来る。だから『良かった』って思う事は出来ないかな?」
「………。何それ(クス)。凄いポジティブ思考(微笑み)」
「昔、小学生の頃に入院してた時に友達がくれた本で、『ポリアンナ物語』の主人公のポリアンナが『良かった』探しをするんだ。其れ以降俺も『良かった』探しをするようにしてるから」
入院?
俺は何故入院してたんだ?
……事故?
………。
!?
「一つ分かっている事がある。時間だ。俺は彩月と高校で知り合ったと思っていた。でもそうじゃ無いらしい。
もっと昔に出会っていて其れが彩月の初恋なら『思ってきた時間』分だけ愛が大きい。
俺が思い出して何が出来る訳でもないけど……思い出さないと先に進めない気がする」
彩月は目を潤ませて俺を見ている。
「少し時間をくれないか。1人で少し考えたいんだ」
俺はそう言ってラボを後にした。
◆
「マスターは子供の頃に入院した辺りの記憶を無くしています」
「………!」
「親戚の町で、公園からの帰り道で交通事故にあったらしいと仰っていました」
!?
「わ、私やっぱり光斗君のそばに行きます!」
◆
俺は自室のベッドに横たわり考えていた。幾つかキーワードはある。其れが高校より前にあった事。ルミナ様が言っていた『私の時と同じ』。子供の頃の入院付近の欠落した記憶……。…公園。女の子……。
クソッ、頭が痛い。
冷たい汗が出てくる。思い出そうとしても引き出しが固く閉められている。
「光斗君……」
扉が静かに開き彩月が入って来た。
俺はベッドから起きようとするが頭がふらつき中々起き上がれないでいると、彩月が寝室の扉を開けた。
「光斗君…無理しないで……」
彩月を見た俺はまたベッドに横になった。
「ゴメン、中々思い出せなくて……」
「ううん。無理しないでいいんだよ。こんなに汗かいて……」
彩月は俺の顔の汗をハンカチで脱ぐってくれる。
女の子…公園…猫…ハンカチ…初恋…出てきそうで出てこない欠落した記憶。
見上げると彩月が泣いている。
「あ、あのね、私と光斗君は昔……」
俺は彩月の唇に俺の人差し指をあてた。
「此れは俺が考えないといけない事なんだ。俺にとっても何か大切な事がありそうなんだ。もう少しだけ考えさせて」
俺が寝ながら言うとコクリと頷きハンカチで俺の額の汗を脱ぐってくれた。
記憶を取り戻す。隠された記憶を探す。………!
そうだ!探すんだ!
俺は意識を集中した。
◆
「………あっ、女の子が泣いている……」
「!?」
「どうしたんだろう?『どうしたの?』」
「!?」
「うわ!凄く可愛い女の子だ!僕はこんな可愛い女の子と話しをした事がない。凄く心臓がドキドキしてる。
迷子になったんだ。
『じゃあ、猫を探しながら交番に行って、帰り道を聞いて見ようよ』
僕は泣いている女の子の手を握った。冷たい手だった。でも僕の心臓はもの凄くドキドキが止まらない。
あっ、猫が死んでる。女の子は猫を見て泣いている。女の子の猫なんだ。
可哀想に。車にひかれて痛かったよね。雨にうたれて寒かったよね。1人でこんな所にいて寂しかったよね。
女の子は傍らに座り泣いている。女の子も寂しいんだ。悲しいんだ。
『このままじゃ可哀想だよね。さっきの公園に埋めてあげよう』
僕はそう言って猫を抱き抱えた。僕の体温で少しは暖かくなるかな?
『大丈夫?歩ける?』
女の子が頑張って立ち上がってくれた。僕と女の子は公園の外れの木の近くに穴を掘り猫を埋めた。
僕が汚れた手を洗いに行って戻ってくると、女の子がまた泣いていた。僕は女の子にハンカチを渡すと女の子が泣くのが少し治まった。
僕は猫のお墓に手を合わせて祈った。天国で幸せになりますように。気が付くと女の子も手を合わせて祈っていた。
『帰り道を聞きに交番に行こっか』
僕は女の子の手を取り交番に向かった。心臓がまたドキドキしている。クラスの女の子の手を、ダンスの時に握った時はドキドキなんかしなかった。何でだろう?
交番で女の子のお母さんが迎えに来てくれる事になった。
僕の顔は湯だるように熱くて真っ赤だ。見られたら恥ずかしいと思って、慌てて交番から立ち去った………」
◆
俺は泣いていた。彩月の涙が俺の頬に落ちる。俺の涙と其の涙を彩月がハンカチで脱ぐってくれる。
「彩月も泣いてるね」
「………。私の事、思い出してくれたんだ」
「うん。全部思い出した……。俺の初恋の名前も知らない女の子……」
「名前は彩月です。姫川彩月」
大粒の涙を流し彩月は微笑んだ。
俺はベッドから体を起こし
「僕は光斗。桜井光斗。よろしくね彩月ちゃん」
俺は彩月を抱きしめた。彩月も俺の背中に手を回し、俺の肩に顔を埋めた。
「やっと逢えたね」
「うん。やっと逢えた」
俺達は瞳に涙を溜めたまま暫し見つめ合い唇を重ねあった……。
◆
「アブソリュート ビジョンを自分にかけて見た」
「?」
俺達はベッドの縁に並んで座っていた。彩月がどうやって記憶の引出しを開けたのかと聞いて来たのでそう答えた。
「引出しは開かない。多分何をやっても開かない。だから絶対索敵で引き出しを開けないで中を見れないかやってみた」
「で見えたんだ……。記憶も見えるんだ……。怖いんですけど~」
「……メイアさんには絶対内緒だな(汗)」
暫くお互いの小学生時代や中学生時代の事を語りあった。彩月が俺をずっと探していてくれて、ずっと好きでいてくれていて、俺は涙が出てきた。
「さてラボに行こっか」
時計をふと見ると夜の7時を回っていた。俺はベッドから立ち上がり寝室の扉のノブを手で押さえた時、彩月が俺の背中から抱きしめてきた。
「……」
「…………」
彩月の気持ちは何となく分かった。でも先日のアルフィーナの事もある。男としてダメだろう。
彩月が俺の耳元で小声で囁く……
はい?
俺は彩月の方に向き直り彩月と目を合わせた。彩月は赤い顔でコクリと頷き顔は上げなかった。
はい???
俺が呼ばれた理由。愛が足りない。彩月が泣いている理由。其れはつまり俺と彩月の愛が足りないんだ。
「光斗……」
新藤君が俺に声を掛ける。
「ああ、分かってる」
「原因はお前か?」
「多分ね。俺と彩月の愛が足りないんじゃない。俺の彩月への愛が足りないんだ。………。ゴメン、彩月」
彩月は顔から両手を離さず首を静かに横に振った。
「俺は彩月の事が好きだ。でも彩月はそれ以上に俺の事が好きなんだと思う。だからサツキサンは俺に愛が足りないと言っているんだ」
「イエス、マスター。彩月様の愛はとても大きいです。マスターの彩月様への愛情が深い事は知っています。しかし開発中の新アプリは大きく深く強く固い絆で結ばれた愛の力が必要です。ですので「分かってるよ。サツキサン(微笑)」……」
「彩月、足りないってネガティブな言葉だから、ポジティブに捉えて俺は彩月の事をもっともっと愛する事が出来る。今以上に二人の愛を大きく出来る。だから『良かった』って思う事は出来ないかな?」
「………。何それ(クス)。凄いポジティブ思考(微笑み)」
「昔、小学生の頃に入院してた時に友達がくれた本で、『ポリアンナ物語』の主人公のポリアンナが『良かった』探しをするんだ。其れ以降俺も『良かった』探しをするようにしてるから」
入院?
俺は何故入院してたんだ?
……事故?
………。
!?
「一つ分かっている事がある。時間だ。俺は彩月と高校で知り合ったと思っていた。でもそうじゃ無いらしい。
もっと昔に出会っていて其れが彩月の初恋なら『思ってきた時間』分だけ愛が大きい。
俺が思い出して何が出来る訳でもないけど……思い出さないと先に進めない気がする」
彩月は目を潤ませて俺を見ている。
「少し時間をくれないか。1人で少し考えたいんだ」
俺はそう言ってラボを後にした。
◆
「マスターは子供の頃に入院した辺りの記憶を無くしています」
「………!」
「親戚の町で、公園からの帰り道で交通事故にあったらしいと仰っていました」
!?
「わ、私やっぱり光斗君のそばに行きます!」
◆
俺は自室のベッドに横たわり考えていた。幾つかキーワードはある。其れが高校より前にあった事。ルミナ様が言っていた『私の時と同じ』。子供の頃の入院付近の欠落した記憶……。…公園。女の子……。
クソッ、頭が痛い。
冷たい汗が出てくる。思い出そうとしても引き出しが固く閉められている。
「光斗君……」
扉が静かに開き彩月が入って来た。
俺はベッドから起きようとするが頭がふらつき中々起き上がれないでいると、彩月が寝室の扉を開けた。
「光斗君…無理しないで……」
彩月を見た俺はまたベッドに横になった。
「ゴメン、中々思い出せなくて……」
「ううん。無理しないでいいんだよ。こんなに汗かいて……」
彩月は俺の顔の汗をハンカチで脱ぐってくれる。
女の子…公園…猫…ハンカチ…初恋…出てきそうで出てこない欠落した記憶。
見上げると彩月が泣いている。
「あ、あのね、私と光斗君は昔……」
俺は彩月の唇に俺の人差し指をあてた。
「此れは俺が考えないといけない事なんだ。俺にとっても何か大切な事がありそうなんだ。もう少しだけ考えさせて」
俺が寝ながら言うとコクリと頷きハンカチで俺の額の汗を脱ぐってくれた。
記憶を取り戻す。隠された記憶を探す。………!
そうだ!探すんだ!
俺は意識を集中した。
◆
「………あっ、女の子が泣いている……」
「!?」
「どうしたんだろう?『どうしたの?』」
「!?」
「うわ!凄く可愛い女の子だ!僕はこんな可愛い女の子と話しをした事がない。凄く心臓がドキドキしてる。
迷子になったんだ。
『じゃあ、猫を探しながら交番に行って、帰り道を聞いて見ようよ』
僕は泣いている女の子の手を握った。冷たい手だった。でも僕の心臓はもの凄くドキドキが止まらない。
あっ、猫が死んでる。女の子は猫を見て泣いている。女の子の猫なんだ。
可哀想に。車にひかれて痛かったよね。雨にうたれて寒かったよね。1人でこんな所にいて寂しかったよね。
女の子は傍らに座り泣いている。女の子も寂しいんだ。悲しいんだ。
『このままじゃ可哀想だよね。さっきの公園に埋めてあげよう』
僕はそう言って猫を抱き抱えた。僕の体温で少しは暖かくなるかな?
『大丈夫?歩ける?』
女の子が頑張って立ち上がってくれた。僕と女の子は公園の外れの木の近くに穴を掘り猫を埋めた。
僕が汚れた手を洗いに行って戻ってくると、女の子がまた泣いていた。僕は女の子にハンカチを渡すと女の子が泣くのが少し治まった。
僕は猫のお墓に手を合わせて祈った。天国で幸せになりますように。気が付くと女の子も手を合わせて祈っていた。
『帰り道を聞きに交番に行こっか』
僕は女の子の手を取り交番に向かった。心臓がまたドキドキしている。クラスの女の子の手を、ダンスの時に握った時はドキドキなんかしなかった。何でだろう?
交番で女の子のお母さんが迎えに来てくれる事になった。
僕の顔は湯だるように熱くて真っ赤だ。見られたら恥ずかしいと思って、慌てて交番から立ち去った………」
◆
俺は泣いていた。彩月の涙が俺の頬に落ちる。俺の涙と其の涙を彩月がハンカチで脱ぐってくれる。
「彩月も泣いてるね」
「………。私の事、思い出してくれたんだ」
「うん。全部思い出した……。俺の初恋の名前も知らない女の子……」
「名前は彩月です。姫川彩月」
大粒の涙を流し彩月は微笑んだ。
俺はベッドから体を起こし
「僕は光斗。桜井光斗。よろしくね彩月ちゃん」
俺は彩月を抱きしめた。彩月も俺の背中に手を回し、俺の肩に顔を埋めた。
「やっと逢えたね」
「うん。やっと逢えた」
俺達は瞳に涙を溜めたまま暫し見つめ合い唇を重ねあった……。
◆
「アブソリュート ビジョンを自分にかけて見た」
「?」
俺達はベッドの縁に並んで座っていた。彩月がどうやって記憶の引出しを開けたのかと聞いて来たのでそう答えた。
「引出しは開かない。多分何をやっても開かない。だから絶対索敵で引き出しを開けないで中を見れないかやってみた」
「で見えたんだ……。記憶も見えるんだ……。怖いんですけど~」
「……メイアさんには絶対内緒だな(汗)」
暫くお互いの小学生時代や中学生時代の事を語りあった。彩月が俺をずっと探していてくれて、ずっと好きでいてくれていて、俺は涙が出てきた。
「さてラボに行こっか」
時計をふと見ると夜の7時を回っていた。俺はベッドから立ち上がり寝室の扉のノブを手で押さえた時、彩月が俺の背中から抱きしめてきた。
「……」
「…………」
彩月の気持ちは何となく分かった。でも先日のアルフィーナの事もある。男としてダメだろう。
彩月が俺の耳元で小声で囁く……
はい?
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