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第四章(最終章)
第69話 限界突破
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作戦を明日に控えた朝。部屋に差し込む光は失われつつある。暗黒台風D号との距離は1億キロを切ったはずだ。本体から伸びる雲の帯が今日にも地球に届く。真の闇が地球を覆うだろう。
「光斗君……」
窓の外を舞う特異暗黒粒子は昨日に比べ更に多く舞っていた。彩月は俺の傍らに立ち脅える様に俺の腕を抱き抱える。
何もせずにいたら後1週間以内には地球は終焉の時を迎えていたはずだ。しかし地球の意思が滅びの世界から俺達を呼んだ。この平和な世界は滅んではいけない。絶対に守る。
◆
「ライト様のどういった所を愛していますか?」
アプリ開発班のラボでは朝からルミナ様とセシリちゃんをサツキサンさんは呼び出し愛の質問コーナーを開いていた。
「ライトお兄ちゃんは優しくて~」
「もっともじゃ」
「カッコ良くて~」
「うむ」
「一緒にお買い物に行くと手を握ってくれて~」
「ライトの手は暖かいからの~」
「憧れだったレストランにも連れてってくれたし~」
「わ、我は行った事がないぞ!セシリはズルいのじゃ~」
「え~、ルミナ様はいつも美味しいもの食べてますし~、いつも綺麗なドレス着てますし~」
「其れと此れとは別なのじゃ~。我も憧れのレストランとやらに行きたいのじゃ~」
俺と彩月はそんな二人をラボの扉の前で暖かく見ていた。
「おはよう」
「あっ、ライトお兄ちゃん、サツキお姉ちゃん」
「おはようございます。ルミナ様、セシリちゃん」
「サツキサン。さっそくだけど俺と彩月の愛の力の確認をお願い」
「イエス、マスター。マスターとサツキ様の愛の力は100%を大きく超え限界突破致しました」
俺と彩月は安堵の息をはいた。
「あたしとルミナ様の愛の力は?」
「セシリ様は82%、ルミナ様は81%です」
「セシリに負けてるのじゃ~」
「え~、100%じゃないの~」
「我も限界突破したいのじゃ~」
「あたしも限界突破~!」
二人が手を上げて俺にアピールしているよ? 限界突破ってアレする事?いやいやアレは不味いよね?…いいのかな?あれあれ?なんかいいみたいだよ?
「いいはずないでしょ!!!(鬼目)」
鬼目顔で彩月は俺を睨んでいる。こ、怖い~。
「で、ですよね~(汗)」
「「え~~~」」
「サツキお姉ちゃん達だけズルいよ~」
彩月の右手をセシリちゃんが引っ張る。
「我もライトと限界突破したいのじゃ~」
ルミナ様が左手を引っ張る。
「「いいでしょう~。ね~、ね~」」
彩月は呆けた顔で右に左に揺らされている。
「「限界突破、限界突破、限界突破、限界突破」」
プチっ。何かが切れたよ?
「いい加減にしなさ~~~い!!!(般若)」
「「ヒ~~~~~~っ(涙目)」」
慌てて二人は俺の背中に隠れた。ガクブル顔の涙目で彩月を見上げる。
しょうがねぇな~(苦笑)。
ぽん。ぽん。
二人の頭にそっと手を乗せる。
「ほら。彩月お姉ちゃんにごめんなさい」
「「ごめんなさ~い」」
「二人には限界突破はまだまだ早いんだ。だから今は…」
チュッ。チュッ。
二人の頬に優しくキスをした。
ボン。ボン。
ルミナ様とセシリちゃんは顔を真っ赤にして「「ふにゃ~」」とよれよれしている。
「ルミナ様とセシリ様はマスターの愛の力で100%を超え限界突破を致しました」
「「にゃにゃ!」」
はい?
「やった~!」
「我らも限界突破したのじゃ~!」
はい?
「さ、サツキサン。どういう事?」
「イエス。マスター。二人の愛のレベルがマスターの頬にキスで限界突破を致しました」
「頬にキスで?」
「イエス、マスター。『頬にキス』は12+のレイティングです。愛の有る『頬にキス』は愛の力を強く致します」
「れ、レイティング?」
「イエス、マスター。ルミナ様、セシリ様のレイティングはA。従いまして12+のイベントをクリアしましたのでレイティングAでのレベルはマックスを超え限界突破を致しました。
マスターや彩月様、アルフィーナ様なら15+となります。しかしマスター達は18+を超える18き「うわ~~~~~~!」の禁断のセ「ストップ!ストップだ、サツキサン!ストップ、ストップ、スト~ップ!」イエス、マスター。」
はあ、はあ、はあ、はあ、はあ。
俺は顔を真っ赤にして肩で息をしていた。彩月はへなへなと足を八の字にしてへたりこみ、耳まで真っ赤な顔を両手で隠していた。
サツキサン、レイティング有るなら一番初めに説明しようね(涙)。
「話しは纏まったようだな」
冷静に話しを始める新藤君。ぶれないね。
「イエス、新藤様。愛の力は既定値を超えました。アプリ作成は最終フェイズに移行します。此れより先は私1人で進められます。ご協力ありがとうございました」
「間に合いそうか?」
「イエス、新藤様。デバッグ処理を含めても明日の朝までには十分に間に合います」
「良かった。『ファロスの光』も完成している。後は高レベル魔法使いだけか」
「そうそう。気になってたんだけど何でヘリオスとイカロスなの?相性悪くね?」
太陽神ヘリオスと蝋の翼のイカロス……イカロス落ちなきゃいいけど。
「如月のセンスだ」
俺達が話しをしているとルミナ様が俺の服の袖を引っ張っていた。
「我は良いモノを廊下で拾ったのじゃ。この戦いが終わったらみんなで南の島に遊びに行くのじゃ」
ルミナ様が紙切れを両手で持ち俺に見せた。
「あう(汗)」
「見せて、見せて」
「ホレホレ」
ルミナ様はセシリちゃんと彩月に見せた。
「うわ~。限界突破だ~」
喜ぶセシリちゃんと目が点になる彩月。
その紙には南国の島と可愛い女の子の絵が描かれていた。
『美女達と行く南国の島7日間ー君も南国ハーレムで限界突破だ!』
楠木君………魂のチケット落とすなよ(涙)
「じゃあみんなで行くか(笑)」
「行きません!(鬼目)」
鬼目の彩月にルミナ様はチケットを取り上げられた。怖ひ(涙)
「我れらの限界突破が~」
「しません!(鬼目)」
「サツキのケチ~」
「何か?(般若)」
彩月の般若の笑みにルミナ様は涙目であうあう口を動かす。
彩月はルミナ様とセシリちゃんの頭を撫でた。
「その島には行けないけど、みんなで南国の島には遊びに行きましょう(笑顔)」
「「やった~~~」」
「そうだな。みんなで遊びに行こうな(笑顔)」
◆
俺達は全員で玉屋班のいる王城脇に作られたライトハウス建造所に向かった。部屋に入ると異様な雰囲気だった。
イカロスの塔の前で高山さんが泣いている?
此処にはほぼクラスの全員がいる。しかし全員が泣き崩れる高山さんを暗い顔で見ていた。
「どうしたんだい?」
俺は近くの茜音さんに聞いてみた。
「た、高山さんが大変な事になってしまって……」
何かとても言いづらそうだ。
「ら、光斗君~~~(涙)」
高山さんが俺に気がつき俺の胸に飛び込んできた。
「私、私は人間ですよね!(涙)」
はい?
泣き顔で俺をうるうる見る。俺の胸の服を掴む右手にはコードが握られている?
「どうしたの?」
「私は、私は人間です。人間と言って光斗君!」
俺は困り顔で彩月を見た。
?
彩月は目が点になっている?
彩月の視線の先にはスクリーンが有り、其処には困り顔の俺が映っていた……よ?
ビデオカメラ?
高山さんの顔を見るとウルウル涙を流している。見たモノが投影デキルンダネ。オンセイモデルンダネ?
「タカヤマサンハニンゲンダヨ?」
「あははは、佳菜子そのウチ録画機能とかも着くんじゃね」
「あ~い~ざ~わ~!(鬼目)」
高山さんは相沢君の首を絞め始めた。
相沢君の顔が青く成るまで首を絞めていた高山さんの首根っこの服を新藤君が掴んだ。
「良くやった高山!此れで城壁にオーロラスクリーンが作れる!リアルタイムの中継が出来ればみんなの士気も上がるぞ!高山と素材班はスクリーンの作成だ!行くぞ!」
高山さんは首根っこの服を新藤君に捕まれズルズルと部屋を出て行った……。
「「「「「鬼だ」」」」」
「如月君は行かないの?」
「新藤がいるから大丈夫だろ」
俺はヘリオスとイカロスを見上げた。ライトハウスの呼称で呼ばれている2つの塔はロケットである。ヘリオスは8m、イカロスは5m程度の大きさだ。突端には尖りは無く、変わりにアルフィーナの『灯火』を灯す灯籠台が着いている。
「ところで何でイカロスなの?落ちるイメージしかないんだけど」
「俺達のイカロスは飛び続ける。イカロスは傲慢や過信と言った言葉の比喩に使われるよな。俺達はこの世界で傲慢も過信もせずに生きて行く。だからと言って挑戦から逃げない。イカロスは勇気の象徴でもあるんだ」
「成る程。飛び続けるイカロスの翼か(笑)」
向こうで彩月が女の子達と話しをしている。
「これ楠木君の落としモノ。渡しといて」
うわ~。楠木君の魂のチケットが茜音さんに渡されている。しかし茜音さんはそれをじーっと見たのち……!!?
「これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
葵さんに渡したよ?(汗)
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
葵さんは岡本さんに、岡本さんは山梨さんに、山梨さんは…
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
楠木君の魂のチケットは次々と女子の手に渡さて行くよ(恐怖)
いや~~~~~~~!(ムンク)
女子怖すぎ~~~~~!(ムンク)
楠木君は素材班で此処にはいない。俺は惨劇の現場を見ないで済むことに胸を撫で下ろした……。
俺達は知らなかった。国王様が、大将軍が、宰相が、そして世界の王族や族長が世界の為に奔走していた事を……。
「光斗君……」
窓の外を舞う特異暗黒粒子は昨日に比べ更に多く舞っていた。彩月は俺の傍らに立ち脅える様に俺の腕を抱き抱える。
何もせずにいたら後1週間以内には地球は終焉の時を迎えていたはずだ。しかし地球の意思が滅びの世界から俺達を呼んだ。この平和な世界は滅んではいけない。絶対に守る。
◆
「ライト様のどういった所を愛していますか?」
アプリ開発班のラボでは朝からルミナ様とセシリちゃんをサツキサンさんは呼び出し愛の質問コーナーを開いていた。
「ライトお兄ちゃんは優しくて~」
「もっともじゃ」
「カッコ良くて~」
「うむ」
「一緒にお買い物に行くと手を握ってくれて~」
「ライトの手は暖かいからの~」
「憧れだったレストランにも連れてってくれたし~」
「わ、我は行った事がないぞ!セシリはズルいのじゃ~」
「え~、ルミナ様はいつも美味しいもの食べてますし~、いつも綺麗なドレス着てますし~」
「其れと此れとは別なのじゃ~。我も憧れのレストランとやらに行きたいのじゃ~」
俺と彩月はそんな二人をラボの扉の前で暖かく見ていた。
「おはよう」
「あっ、ライトお兄ちゃん、サツキお姉ちゃん」
「おはようございます。ルミナ様、セシリちゃん」
「サツキサン。さっそくだけど俺と彩月の愛の力の確認をお願い」
「イエス、マスター。マスターとサツキ様の愛の力は100%を大きく超え限界突破致しました」
俺と彩月は安堵の息をはいた。
「あたしとルミナ様の愛の力は?」
「セシリ様は82%、ルミナ様は81%です」
「セシリに負けてるのじゃ~」
「え~、100%じゃないの~」
「我も限界突破したいのじゃ~」
「あたしも限界突破~!」
二人が手を上げて俺にアピールしているよ? 限界突破ってアレする事?いやいやアレは不味いよね?…いいのかな?あれあれ?なんかいいみたいだよ?
「いいはずないでしょ!!!(鬼目)」
鬼目顔で彩月は俺を睨んでいる。こ、怖い~。
「で、ですよね~(汗)」
「「え~~~」」
「サツキお姉ちゃん達だけズルいよ~」
彩月の右手をセシリちゃんが引っ張る。
「我もライトと限界突破したいのじゃ~」
ルミナ様が左手を引っ張る。
「「いいでしょう~。ね~、ね~」」
彩月は呆けた顔で右に左に揺らされている。
「「限界突破、限界突破、限界突破、限界突破」」
プチっ。何かが切れたよ?
「いい加減にしなさ~~~い!!!(般若)」
「「ヒ~~~~~~っ(涙目)」」
慌てて二人は俺の背中に隠れた。ガクブル顔の涙目で彩月を見上げる。
しょうがねぇな~(苦笑)。
ぽん。ぽん。
二人の頭にそっと手を乗せる。
「ほら。彩月お姉ちゃんにごめんなさい」
「「ごめんなさ~い」」
「二人には限界突破はまだまだ早いんだ。だから今は…」
チュッ。チュッ。
二人の頬に優しくキスをした。
ボン。ボン。
ルミナ様とセシリちゃんは顔を真っ赤にして「「ふにゃ~」」とよれよれしている。
「ルミナ様とセシリ様はマスターの愛の力で100%を超え限界突破を致しました」
「「にゃにゃ!」」
はい?
「やった~!」
「我らも限界突破したのじゃ~!」
はい?
「さ、サツキサン。どういう事?」
「イエス。マスター。二人の愛のレベルがマスターの頬にキスで限界突破を致しました」
「頬にキスで?」
「イエス、マスター。『頬にキス』は12+のレイティングです。愛の有る『頬にキス』は愛の力を強く致します」
「れ、レイティング?」
「イエス、マスター。ルミナ様、セシリ様のレイティングはA。従いまして12+のイベントをクリアしましたのでレイティングAでのレベルはマックスを超え限界突破を致しました。
マスターや彩月様、アルフィーナ様なら15+となります。しかしマスター達は18+を超える18き「うわ~~~~~~!」の禁断のセ「ストップ!ストップだ、サツキサン!ストップ、ストップ、スト~ップ!」イエス、マスター。」
はあ、はあ、はあ、はあ、はあ。
俺は顔を真っ赤にして肩で息をしていた。彩月はへなへなと足を八の字にしてへたりこみ、耳まで真っ赤な顔を両手で隠していた。
サツキサン、レイティング有るなら一番初めに説明しようね(涙)。
「話しは纏まったようだな」
冷静に話しを始める新藤君。ぶれないね。
「イエス、新藤様。愛の力は既定値を超えました。アプリ作成は最終フェイズに移行します。此れより先は私1人で進められます。ご協力ありがとうございました」
「間に合いそうか?」
「イエス、新藤様。デバッグ処理を含めても明日の朝までには十分に間に合います」
「良かった。『ファロスの光』も完成している。後は高レベル魔法使いだけか」
「そうそう。気になってたんだけど何でヘリオスとイカロスなの?相性悪くね?」
太陽神ヘリオスと蝋の翼のイカロス……イカロス落ちなきゃいいけど。
「如月のセンスだ」
俺達が話しをしているとルミナ様が俺の服の袖を引っ張っていた。
「我は良いモノを廊下で拾ったのじゃ。この戦いが終わったらみんなで南の島に遊びに行くのじゃ」
ルミナ様が紙切れを両手で持ち俺に見せた。
「あう(汗)」
「見せて、見せて」
「ホレホレ」
ルミナ様はセシリちゃんと彩月に見せた。
「うわ~。限界突破だ~」
喜ぶセシリちゃんと目が点になる彩月。
その紙には南国の島と可愛い女の子の絵が描かれていた。
『美女達と行く南国の島7日間ー君も南国ハーレムで限界突破だ!』
楠木君………魂のチケット落とすなよ(涙)
「じゃあみんなで行くか(笑)」
「行きません!(鬼目)」
鬼目の彩月にルミナ様はチケットを取り上げられた。怖ひ(涙)
「我れらの限界突破が~」
「しません!(鬼目)」
「サツキのケチ~」
「何か?(般若)」
彩月の般若の笑みにルミナ様は涙目であうあう口を動かす。
彩月はルミナ様とセシリちゃんの頭を撫でた。
「その島には行けないけど、みんなで南国の島には遊びに行きましょう(笑顔)」
「「やった~~~」」
「そうだな。みんなで遊びに行こうな(笑顔)」
◆
俺達は全員で玉屋班のいる王城脇に作られたライトハウス建造所に向かった。部屋に入ると異様な雰囲気だった。
イカロスの塔の前で高山さんが泣いている?
此処にはほぼクラスの全員がいる。しかし全員が泣き崩れる高山さんを暗い顔で見ていた。
「どうしたんだい?」
俺は近くの茜音さんに聞いてみた。
「た、高山さんが大変な事になってしまって……」
何かとても言いづらそうだ。
「ら、光斗君~~~(涙)」
高山さんが俺に気がつき俺の胸に飛び込んできた。
「私、私は人間ですよね!(涙)」
はい?
泣き顔で俺をうるうる見る。俺の胸の服を掴む右手にはコードが握られている?
「どうしたの?」
「私は、私は人間です。人間と言って光斗君!」
俺は困り顔で彩月を見た。
?
彩月は目が点になっている?
彩月の視線の先にはスクリーンが有り、其処には困り顔の俺が映っていた……よ?
ビデオカメラ?
高山さんの顔を見るとウルウル涙を流している。見たモノが投影デキルンダネ。オンセイモデルンダネ?
「タカヤマサンハニンゲンダヨ?」
「あははは、佳菜子そのウチ録画機能とかも着くんじゃね」
「あ~い~ざ~わ~!(鬼目)」
高山さんは相沢君の首を絞め始めた。
相沢君の顔が青く成るまで首を絞めていた高山さんの首根っこの服を新藤君が掴んだ。
「良くやった高山!此れで城壁にオーロラスクリーンが作れる!リアルタイムの中継が出来ればみんなの士気も上がるぞ!高山と素材班はスクリーンの作成だ!行くぞ!」
高山さんは首根っこの服を新藤君に捕まれズルズルと部屋を出て行った……。
「「「「「鬼だ」」」」」
「如月君は行かないの?」
「新藤がいるから大丈夫だろ」
俺はヘリオスとイカロスを見上げた。ライトハウスの呼称で呼ばれている2つの塔はロケットである。ヘリオスは8m、イカロスは5m程度の大きさだ。突端には尖りは無く、変わりにアルフィーナの『灯火』を灯す灯籠台が着いている。
「ところで何でイカロスなの?落ちるイメージしかないんだけど」
「俺達のイカロスは飛び続ける。イカロスは傲慢や過信と言った言葉の比喩に使われるよな。俺達はこの世界で傲慢も過信もせずに生きて行く。だからと言って挑戦から逃げない。イカロスは勇気の象徴でもあるんだ」
「成る程。飛び続けるイカロスの翼か(笑)」
向こうで彩月が女の子達と話しをしている。
「これ楠木君の落としモノ。渡しといて」
うわ~。楠木君の魂のチケットが茜音さんに渡されている。しかし茜音さんはそれをじーっと見たのち……!!?
「これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
葵さんに渡したよ?(汗)
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
葵さんは岡本さんに、岡本さんは山梨さんに、山梨さんは…
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
「…これ楠木君の落としモノ。渡しといて(白目)」
楠木君の魂のチケットは次々と女子の手に渡さて行くよ(恐怖)
いや~~~~~~~!(ムンク)
女子怖すぎ~~~~~!(ムンク)
楠木君は素材班で此処にはいない。俺は惨劇の現場を見ないで済むことに胸を撫で下ろした……。
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