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さよなら。TOYBEE

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ep.29 モテ期到来。なぜか、受付嬢4人とランチデート。

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 いえい! いえい!

 たのしくウキウキ~♪ ブギブギ~!

 わはは~♪ わはは~♪

 海鮮料理ッーーーー♪ 海鮮料理っーーーー♪ 海鮮料理ーーーーっ♪

 シィーーフーードォオっ♪ 

 Seafoodっ♪ Seafoodっ♪ Seafood~~~っ♪



 あっ、坊さんの立て看板がある。読んでみよ~。

痛みは電気信号です。ならば、同じ電気信号で痛みを中和して、痛みを感じなくさせることは技術的に可能なはずです。
痛みを中和する電気信号が医療の現場で実行できたならば、それは、未来永劫続く技術として、技術発展するものとなります。
人から苦痛を取る信仰の力を!!!

アーメン・インシュアラー・般若

 へえ。痛みって普通傷かって思うけど、考えてみれば、突き詰めると電気信号になるのかぁ。

 それで電気をビビビビやるだけで、痛みが取れちゃう?


 考えるとすごいことだけど、これは、実は重要なことかも知れない。

 例えば、腕を怪我したとき、腕にクスリを塗って治すと、腕の痛みは取れる。

 ただ、痛み止めっていうのは、

 色々便利なクスリとかあって、炎症を防いで、抜本的に、痛みの発生を軽減させるクスリとかも

 あるんだけど、

 それでも、痛み止め自体は、どこまでも、いつの世界でも不十分なんだ。


 だから、クスリというアプローチ以外にも、僕らは痛みを取るためのアプローチを作って、

 なんでもかんでも、人の痛みを取る技術を発展させるべきなんだ。



 例えば、針とかある。

 針は刺すと痛いけど、やり方によってはそれは痛みを取る効果になったりする。


 今ある技術だと、

 魚を針を刺すことで仮死状態にした上で、後で、蘇らせることができる状態になってたりするんだ。地球の技術で。

 それは魚でできる技術だから、人間にも適応することが出来て、

 仮死状態をうまく作り出して、その状態で痛みを取った状態で、治療を行ったりする技術も、いずれは考えられていくことかも知れない。

 それと同時に、お坊さんは別のアプローチを考えているみたい。

 それが、痛覚神経は電気信号だから、痛覚を伝える電気信号を電気として遮断した上で、

 人間の痛覚を電気を受けている状態において、麻痺させるという方法みたいだね。


 これが可能になると、

 色々な場面で、電気の機械だけで痛みが取れる状態になる。

 例えば、ラグビーの選手が練習で骨折したときに、女子マネージャーが電気の棒の機械を持って来て、骨折の痛みを取って、それから、保健室に行く感じとかになったりして。


「はいっ! キャプテンっ。今、【痛み取れちゃうくんビビビ】で、骨折の痛み取ってますからねーーーーっ。これから、保健室行きましょうーーーーー!」


 びびびびび



 とか。


 わお!!!! お坊さん、かなり面白いこと考えるな。その技術が実現化できたら素敵だーーーーーっ。





 おっとっと。よそごと。よそごと。それよりは今は、僕のことだよ。




 なんだか、不思議にモテはじめる時期ってあるッッ☆彡

 今日、また、ギルドで商売してると、リリアさんから声を掛けられた。




「あのですね。伊佐木さん。私たち、伊佐木さんと、ランチデートしたいんですけど」

 ええええええ。私たちって、リリアさん以外にもいるの?




「ルーンよ。伊佐木くん、私の名前憶えた? こんにゃくゼリーありがとね~♪」

「マリナよ。伊佐木くん。美味しいランチの店があるの。一緒に行きましょう~♪」

「ファイナよ。伊佐木くんってなかなか味のあるイケメンよね。一緒にデートしましょ~♪」




 4人にぐいぐい連れて行かれて、きれいな、海鮮が美味しいお店でデートだ。

 えへへ。すごいや。




 豪華な美人の4人の受付嬢にデート誘われちゃってるよ~。信じらんない。前世はモテなかったけど、今の僕は輝いてる~☆彡

 女の子たちに囲われて食べる海鮮料理は特別だ。

 お刺身、海老、イクラとかが入った、海鮮丼は、食べててほんとに幸せな気持ちになるよ~♪




 ルーンさんが言った。

「伊佐木くんって、女の子ってどんなタイプが好みなの? 私って好みのタイプ~♪」

「はい。僕はルーンさんみたいな人がタイプです。やさしいし」

 わわ。ちやほや。ちやほや。ぼ、僕、ちやほやされてるー★




「ずるい! 私は。私はっ~♪」

「はい。マリナさんのような人も大好きですよ」

「あれれ? 私は好みじゃない? 私、伊佐木くんのことタイプなんだけど~♪」

「とんでもない!!!! ファイナさんってすごく素敵な女の人だと思います」




「もう、みんな、伊佐木さんを困らせないで。伊佐木さん。みんなこんなんだけど、気にしないでね」

 リリアさんに言われて、僕は女の人に囲まれてたじたじになっていた。




「あーんして。伊佐木くん。ここの海鮮丼って美味しいのよ。あーん~♪」

 ぴっかぴかの赤いいくら。パクリ~♪

「ずるいっ。私もあーん~♪」

 ぴっかぴかのマグロ。パクリ~♪

「ずるい。ずるいっ。私も。私も。あーん~♪」

 ぷるーんとした、あわび、パクリ~♪




「・・・もう、みんな、伊佐木さんに迷惑かけて。・・・でも、私からもあーんしていいですか?」

 それからぴっかぴかの、お酢の銀シャリを。パクリ~♪

 アッハハ。海鮮丼すごくおいしー。




 4人の受付嬢とのデートはやたらと楽しくて。なんだか、突然春が来て、僕はモテ期に入ったようで☆彡

 ほんと信じられないよ~☆彡 この僕がモテちゃうなんてー。

 ラッキィー。イエイ~★




 帰りがけにリリアさんに製薬クスリ市場のことを聞いた。

「あっ、リリアさん。そう言えば、製薬クスリ市場は今、どういう感じになってますか?」

「はい。一応資金が集まった状態で、これから、市場を作ろうと思って、今、そのシステムの開発者を探してるところです」

「システムの開発って?」

「掲示板が私たちの世界にはあるじゃないですか?」

 へっ? 掲示板?

「ああ。そういえば、掲示板がありますよね?」

「あれ、不思議なチョークっていう神様の作り出したチョークで、色々な場所にいても、掲示板にいろいろな書きこみができる状態になってるんです」

 えっ? そんな魔法の道具なの。掲示板って。

「ほんとですか?」

「そうなんです。神様についてはよくわかっていないんですけど、とにかく、その不思議なチョークと掲示板のシステムを使って、製薬クスリ市場ができるんじゃないかって話です。貴族の人たちは、FXとか、株とか、先物を、このシステムを使って実際に世界的に運用してますし」

 ほほお。

 なるほど。普通のチョークを書くような掲示板で、ネットのシステムみたいのができるんだ。さすがファンタジーの世界だな。アナログなのに超技術。

「それじゃあなんとかなりそうです?」

「ええ。でも、システムの開発って貴族が握ってるから。その話し合いとかで、今、色々動いてる状態です。具体的に言うと、シェスティーナ様にお願いして、貴族でご理解いただける方を探しています」

「シェスティーナ様も関わってるんですね」

「はい。けっこう協力いただいてます。でも、ほとんどはシェスティーナ様の家来の執事さんなんですけどね」

「へえええ。がんばってくださいね。応援してます」

「はい!」


 わお! なんとか、製薬クスリ市場も前進してるみたいだ~。

 これからの、色々な楽しみを思って、僕はやたらとわくわくして来たんだ。
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