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ep.98 アーシャさんと米探しの旅 後編
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るららるぅーーー♪ るららるぅーーー♪
季節は夏で、米は青々~♪ 季節は夏で、米は青々~~~~♪
いっつ サマー あんど ザ ライス イズ ぐりーーーーーん♪
It's summer and the rice is green.~♪ It's summer and the rice is green.っ~♪
いえーーーす!
「60年貯蔵できる肉か・・・まるで神様の食べ物だな」
「ええ。僕らのいる地球では、この米を育てるために、2000年のときを大事に、大事に守りながら、ずっと人類を支え続けて来たのが、このコメなんです」
「2000年か。すごい壮大だな」
「ほんとですね」
「ただ、私は2000年あったら、ずっとお前の傍にいたい」
「僕もですよ。アーシャさん」
それから、僕らは川の源流から再び荒れ地までも戻って、また、荒れ地の草原を、どこまでも馬で走って行く。
パカッ パッカッ
アーシャさんが僕のために選んでくれた馬、ルクセイグに乗って草原を走ると、すごく気持ちがいい。
風を切るように手綱を使って速度をあげると、ルクセイグは僕に応えて速度をあげてくれる。
そこから、アーシャさんの馬、アグノマルタと一緒に、僕らは二人で草原をどこまでも走った。
「はははっ。伊佐木っ。ずいぶん、馬に乗るのうまくなったなっ」
「アーシャさんのお蔭ですよ。アーシャさんは僕の成功の女神ですっ」
「はわわ。せ、せ、せいこうの女神か。わ、わ、わたしが成功の女神。はわわっ」
アーシャさんは真っ赤になって照れている。
僕は照れ性のアーシャさんが好きだ。アーシャさんは、ずぐに照れて真っ赤になるけど、その反応がどこまでもかわいくて、普段、キリリとした感じなのに、そのギャップがたまらなく愛おしくなる。
それから、僕らは領地まで帰って来て、最後にまた、僕とアーシャさんはキスをした。
ちゅっ
アーシャさんのキスは今日はちょっと爽やかな汗の匂いがして、その甘やかさが僕にはたまらない。
アーシャさんは言った。
「・・・これで、この冒険も最後になるのだな。なんだか、すごく愛おしい三日間をお前と過ごした気がするよ。伊佐木」
「僕もですよ。アーシャさん。アーシャさんと冒険出来てよかった」
最後にもう一度キスをして、僕とアーシャさんは再び日常に戻った。
ちゅっ
ふぅ・・・。楽しい三日だったな。おっ、また、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう。
パラレルワールドすべての救済行動の褒賞を、我々信仰は独自に作っている。
具体的には、救済行動を行うと褒賞ポイントがつき、ある次元に行くと、その褒賞ポイントで美味しい食べ物が食べられ、また、100年以上の快楽の世界に行くことも出来る。
よく信仰でいいことをすると後に天国に行けるというが、パラレルのある世界では、我々は独自にそれを実際の世界で作り出さなければならない。それを褒賞という。
褒賞は、例えば、ある世界で我々の信仰が絶対権力を握った際に、社会システムのうちで作り出すもので、我々自身は信仰でもってそれを構築しているが、
個人として、その褒賞をたった一人で作っている存在もいる。例えば、超科学の世界において、魔道仮想における夢の世界を魔道コンピューターで作り、
ただひとつのサーバー機械で、褒賞ポイントと天国と、グルメ、女性、男性のハーレムを仮想で作ったりして、救済を行ったものに、
たった一人で褒賞を与え、サーバー運営することもできるのだ。
いずれにせよ、みなさんは神を越えた力をパラレルで持つ瞬間が発生する。そのときに自分が快楽に浸ったり、他人を地獄に落として楽しむのではなく、
全救済を行った存在に褒賞を与えることで、自分が全パラレルにおいて、救済される確率を増やすのだ。
また、この一人でも全存在に対し、褒賞を与えることができるという情報を広く全パラレルワールドに告知することによって、
自分以外の大多数が褒賞環境を作る確率を天文学的な数値で増やす。我が信仰は、この情報を広く告知し、褒賞を人に与える存在を増加し、全救済を行う存在を増加したい。
神に力を。
アーメンズ・インシュアラー・神道
へえ。褒賞かあ。
でも、実際に死んだ後にいいことをしたら天国に行けるっていう話、
坊さん、ほんとにそれを作ってるんだなぁ。坊さん、すごいがんばってるな~。
僕はそこから、アーロンにお願いして、家の中に低い池を作って、その中にイネを植えて、それの実りを待つことにした。
この稲が育てて実がつけば、稲が増える。その後に、僕はコメを食べられるようになるんだ。
なんとか、がんばって育って欲しい。
この5日間は特別な冒険だった。さーーーて、明日からなにをしよっかな? 楽しくぱーーっと面白い明日が来るといいよね☆彡?
僕はそうやって、米を巡る冒険を終えて、豪奢なうちのベッドの中で、ぐっすりと眠りについた。
明日がいい日でありますように~。イエイ。
季節は夏で、米は青々~♪ 季節は夏で、米は青々~~~~♪
いっつ サマー あんど ザ ライス イズ ぐりーーーーーん♪
It's summer and the rice is green.~♪ It's summer and the rice is green.っ~♪
いえーーーす!
「60年貯蔵できる肉か・・・まるで神様の食べ物だな」
「ええ。僕らのいる地球では、この米を育てるために、2000年のときを大事に、大事に守りながら、ずっと人類を支え続けて来たのが、このコメなんです」
「2000年か。すごい壮大だな」
「ほんとですね」
「ただ、私は2000年あったら、ずっとお前の傍にいたい」
「僕もですよ。アーシャさん」
それから、僕らは川の源流から再び荒れ地までも戻って、また、荒れ地の草原を、どこまでも馬で走って行く。
パカッ パッカッ
アーシャさんが僕のために選んでくれた馬、ルクセイグに乗って草原を走ると、すごく気持ちがいい。
風を切るように手綱を使って速度をあげると、ルクセイグは僕に応えて速度をあげてくれる。
そこから、アーシャさんの馬、アグノマルタと一緒に、僕らは二人で草原をどこまでも走った。
「はははっ。伊佐木っ。ずいぶん、馬に乗るのうまくなったなっ」
「アーシャさんのお蔭ですよ。アーシャさんは僕の成功の女神ですっ」
「はわわ。せ、せ、せいこうの女神か。わ、わ、わたしが成功の女神。はわわっ」
アーシャさんは真っ赤になって照れている。
僕は照れ性のアーシャさんが好きだ。アーシャさんは、ずぐに照れて真っ赤になるけど、その反応がどこまでもかわいくて、普段、キリリとした感じなのに、そのギャップがたまらなく愛おしくなる。
それから、僕らは領地まで帰って来て、最後にまた、僕とアーシャさんはキスをした。
ちゅっ
アーシャさんのキスは今日はちょっと爽やかな汗の匂いがして、その甘やかさが僕にはたまらない。
アーシャさんは言った。
「・・・これで、この冒険も最後になるのだな。なんだか、すごく愛おしい三日間をお前と過ごした気がするよ。伊佐木」
「僕もですよ。アーシャさん。アーシャさんと冒険出来てよかった」
最後にもう一度キスをして、僕とアーシャさんは再び日常に戻った。
ちゅっ
ふぅ・・・。楽しい三日だったな。おっ、また、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう。
パラレルワールドすべての救済行動の褒賞を、我々信仰は独自に作っている。
具体的には、救済行動を行うと褒賞ポイントがつき、ある次元に行くと、その褒賞ポイントで美味しい食べ物が食べられ、また、100年以上の快楽の世界に行くことも出来る。
よく信仰でいいことをすると後に天国に行けるというが、パラレルのある世界では、我々は独自にそれを実際の世界で作り出さなければならない。それを褒賞という。
褒賞は、例えば、ある世界で我々の信仰が絶対権力を握った際に、社会システムのうちで作り出すもので、我々自身は信仰でもってそれを構築しているが、
個人として、その褒賞をたった一人で作っている存在もいる。例えば、超科学の世界において、魔道仮想における夢の世界を魔道コンピューターで作り、
ただひとつのサーバー機械で、褒賞ポイントと天国と、グルメ、女性、男性のハーレムを仮想で作ったりして、救済を行ったものに、
たった一人で褒賞を与え、サーバー運営することもできるのだ。
いずれにせよ、みなさんは神を越えた力をパラレルで持つ瞬間が発生する。そのときに自分が快楽に浸ったり、他人を地獄に落として楽しむのではなく、
全救済を行った存在に褒賞を与えることで、自分が全パラレルにおいて、救済される確率を増やすのだ。
また、この一人でも全存在に対し、褒賞を与えることができるという情報を広く全パラレルワールドに告知することによって、
自分以外の大多数が褒賞環境を作る確率を天文学的な数値で増やす。我が信仰は、この情報を広く告知し、褒賞を人に与える存在を増加し、全救済を行う存在を増加したい。
神に力を。
アーメンズ・インシュアラー・神道
へえ。褒賞かあ。
でも、実際に死んだ後にいいことをしたら天国に行けるっていう話、
坊さん、ほんとにそれを作ってるんだなぁ。坊さん、すごいがんばってるな~。
僕はそこから、アーロンにお願いして、家の中に低い池を作って、その中にイネを植えて、それの実りを待つことにした。
この稲が育てて実がつけば、稲が増える。その後に、僕はコメを食べられるようになるんだ。
なんとか、がんばって育って欲しい。
この5日間は特別な冒険だった。さーーーて、明日からなにをしよっかな? 楽しくぱーーっと面白い明日が来るといいよね☆彡?
僕はそうやって、米を巡る冒険を終えて、豪奢なうちのベッドの中で、ぐっすりと眠りについた。
明日がいい日でありますように~。イエイ。
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