ニッチなまーったりな、異世界、楽々のーんびり通販生活♪

さよなら。TOYBEE

文字の大きさ
242 / 245

ep.139 投資雑誌

しおりを挟む
 はいは~い♪

 悪い予感がしても、前向きに行くことって大事だよ~っ♪

 悪い予感って、気のせいが多いからねーーーーー!

 どんなことがされているんですかーーーー?

 ワッ かいんど オブ シングズ アー びーいんぐ どぉーーーーん♪

 What kind of things are being done?

 いえす!


 おっ、冒険者の掲示板がある。観てみよう~。


モンスターのチョーメンの夢に見せられた悪夢で、
お母さんが残酷に死ぬ夢みちゃった。
すごくこわいよ。チョーメンの夢

初級冒険者 オロロ

 あわわ。

 悪夢を見せるだけのモンスターがチョーメンの夢なんだよね?

 なんだか、迷惑なモンスターだ。

 でも、悪夢を保存してホラー映画とかにできないかな?

 おっ、今はルディーン伯爵とのことだ。



 さて、今日はルディーン伯爵の相談を受けにルディーン伯爵の邸宅に来ていた。

 ルディーン伯爵は、アーデロン公爵の寄り子で、なにかと僕と仲良くしてくれるいい人だっ!

 そんな伯爵の心配事ってなんだろう?



 伯爵は、僕を自室に招いて、紅茶をメイドさんに出してもらいながら、さっそくとばかりに僕に相談を持ち掛けて来た。



 僕らは紅茶を飲みながら、話をする。



 ごくり



 うーーん。香りがよくて、いいお茶だ♪ 伯爵いい茶葉つかってるなぁ。


 おっ、それよりも話ってどんな話だろう?


「実はね。僕はお金をある程度持っているけど、投資相場がひどくて困ってるんだ」

「投資相場っていうと、株とか為替とか先物とか、そういう相場のことですか?」

「そうそう。その相場だ。その相場でどこの誰とも分からない人間が、ひどい罠を仕掛けて、大損させられることがやたらと多くてひどく困ってるんだ」



 なるほど。投資相場っていうと、ひどいことをする人がいっぱいいる気がするけど、そんなことじゃ、投資する価値って作れなくなったりするよね?



「例えば、どんなことがされているんですか?」

「うん。例えば、いきなり騰がってる相場で、なんの予兆もなく急激に下がったり。なにか、少し儲けが出ると、相場が反転していきなり、損する段階まで下がって。それが毎日繰り返されてるんだ」

「それはひどいですね」

「そう。それで君になんとかしてもらう手がないかと思ってね。君は賢いからっ」



 伯爵は言った。

「投資市場というのは、本来すべての人間が簡単に儲かるようにできてるのだよ。投資して金が儲かるから、投資家は投資するのは当然だと思うのだ。それを我々貴族だけじゃなく、一般的な平民が投資するようになって来て、平民に金を持たせたくないために、わざと市場を儲けさせないように、政府がやっているのだ。まったく迷惑な話で、普通に運用していれば、投資などどんなにうまくやっても、儲け過ぎようとすれば損をするように自然とできている。そのことを考えもしないで、金を平民から奪うために、政府がムチャクチャに悪辣な仕掛けを作って平民から金を巻き上げて、市場を難しくしている。その上、市場の不当な介入は違法だというのに、政府が率先して市場を壊しているから、誰もそのことに文句を言えない」

「なるほど。だから、投資市場っていうのは、本来誰もが儲けられるように簡単に出来ているのですね」

「リスクのある投資など、誰だって本来二の足を踏んで金など儲けようとしないものだ。当たり前だろう? 我々貴族は金持ちなのだから。ムリに金を稼がなくても生きられるのに、わざわざ危険な市場に投資などするものか。ただ、私などは、それでも王国にどうしても必要で、それがコケてしまうと、王国が大変なことになる企業とか、この為替が値段的におかしくなると、世界が壊れるという資金の国に損を承知で投資している。なのに、政府のやっていることは、ただ、平民から金を巻き上げて、投資市場をメチャクチャにしているだけだ。私は怒りしか覚えないのだよ。第一、それは違法だと言っても、政府だから誰も怖がって文句が言えないのだ。だから、賢い君に知恵を出して欲しいと思ってね」

「わお! へへへ。ありがとうございますぅーーー。がんばっちゃうぞおーーー!!!!」





 へへへ。賢いって伯爵に褒めてもらったゾ。なんだか、やっぱりルディーン伯爵はいい人だ。

 なんとか力になりたいな。



 よし! そういうことなら、異世界通販を使っちゃえ!


 スキル : 異世界通販オープン!

 検索  : 悪辣な罠を仕掛けてくる投資相場をなんとかする方法



 出て来たのは?

 罠告知批判投資雑誌作りの本だ。わお! これは役に立つ。是非、みんなにCMしたいゾ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

一流冒険者トウマの道草旅譚

黒蓬
ファンタジー
主人公のトウマは世界の各地を旅しながら、旅先で依頼をこなす冒険者。 しかし、彼には旅先で気になるものを見つけると寄らずにはいられない道草癖があった。 そんな寄り道優先の自由気ままなトウマの旅は、今日も新たな出会いと波乱を連れてくる。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

処理中です...