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さよなら。TOYBEE

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ep.140 コウヅキのピンチ

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 いえーーーい! 元気が大事~~っ♪

 とにかく、いつでも明日に希望を持って行こう~~♪

 あいつは絶対に許せない~~♪ あいつは絶対に許せない~~♪

 アイ きゃん ネバー フォーギブ ひむぅ~~♪

 I can never forgive him.~~~~♪

 いえす!!!!


 おっ、坊さんの立てカンバンがある。

民衆がすべて腐敗すれば、民主主義など意味がまったくなくなる。
自分だけの利益に走った民衆は、徒党を組み、体制をすべて腐らせて行く。
だが、民主主義の成立そのものが腐っているのだ。
通常体制が壊れるときは、世情が悪化して、腐った民衆だけが残る。
それ以外の善良な民衆は、腐った民衆によって居場所を奪われ、
ひどい労働の下に殺されてしまう。それが民主主義の成立となり、
悪辣な王制が崩されたときに、ただ、自己都合の自分たちの権利を
振りかざして成立したのが民主主義となる。
だが、それでも、貴族以外の民衆の権利ができたのが民主主義であるから、
例え、民主主義と言いながら、奴隷身分と分けて成立した腐った体制であろうが、
それを改善して、全体が生きられるようにしなければならない。
ただ、民衆の誰しもが全体の幸福など考えない状態が通常であるから、
それを利益を動かすことで、法を動かし、企業を動かし、
全体の幸福を露ほども思っていない民衆に、「全体の幸福が大事だ」と
嘘で言わせる体制をまず作るのが大切である。
全体の幸福を露ほども思っていない民衆に、「全体の幸福が大事だ」と
言わせる方法が、投資市場に善意の機構を入れることである。
投資市場が善意で利益が騰がるようになると、善意など欠片もない投資家が、
「全体の幸福が大事」だと儲けたいがために言い力を出し、
また、悪など欠片も思ってない投資家が「あの企業は人を残酷に扱っている。悪だ」
と批判して力を使うようになる。我々は体裁で動いてはならない。形だけの体裁は
上辺だけの善意を作り、上辺だけの善意を語りながら、社会を壊して行く。
我々が作らなければならないのは、善意の利益だ。
それを我々は信仰として広げたい。

 アーメンズ・インシュアラー・阿弥

 なるほど~。

 確かに善意なんて欠片を思ってない投資家が善意をムキになって口にするようになると、

 人が理不尽に死なない世の中ができるのか~。

 坊さん、がんばってるな~。おっ、それよりは、今はコウヅキのことだ。





 さて、今日はコウヅキの話☆彡

 僕がルディーン伯爵の相談を受けてた頃、コウヅキは、密かにグデロン公爵を暗殺するためにシュドゥール地区に潜入して動いていた。

 グデロン公爵は、南部のシュドール地方を支配する大領主☆彡

 広大な農地のある土地を、大勢の人間を奴隷にしながら、好き放題に支配しているんだっ!!!!


「・・・アイツは絶対に許せないわっ。奴隷を使って、好き放題に権力を振りかざしてムチャクチャをやるヤツっ。そんなヤツ、生きてる価値がないっ。・・・私が殺してやるわ」


 コウヅキは一人つぶやいた。

「悪辣な権力者は本当は虐げられる危険性のあるヤツが全員で殺さないとならないの。その権力者がはびこるだけで、自分たちはまともに生きて行けなくなるんだから。ただ、いつの時代でもそうだけど、権力者が残酷であればあるほど、逆らってその権力者を殺すべき人間はそれにおもねって、世界をまったく真っ暗な世界にしてしまう。だから、一人でも動いて、その権力者を暗殺することが必要になってくるの。ただ、人がまったく人を助ける心も持たない民衆ばかりになるとどうしょうもないわ。一人の権力者を殺しても、何人殺しても、次々に悪い権力者しかできなくなる。グデロン公爵は最悪なヤツ。コイツをのさばらせて、いつまでも権力の座につかせていたら、王国全体が最悪なヤツしか残らなくなってしまうわ。腐った貴族は腐った貴族を増やすの。腐ったミカンが腐ったミカンを増やして行くのと同じように。だから今すぐ殺さなきゃ。私ひとりでも暗殺するの」



 コウヅキはグデロン公爵を暗殺するため、美人の女奴隷に成りすまして、公爵の領地に侵入した。

 それから、次々に、グデロン公爵の邪悪な配下を隠れて殺しまくるっ。暗殺だ。


「ふへへっ。公爵さまに従って、弱いヤツを奴隷に落として、ムチャクチャ好き放題してやるぜぃ」

「・・・キルッ」

 クビを狩って、邪悪な配下を暗殺!!!! 川に死体を沈めてドボン!!!!

「・・・死ぬのは悪いことじゃない。私に殺されたあなたはいい死にざまだわっ」



「ぎゃははっ。奴隷は死ねいっ。お前らに寝ている時間はねえんだよっ。さっさと死ぬまで働けぇええええっ」

「・・・キルッ」

 クビを狩って、邪悪な配下を暗殺!!!! 川に死体を沈めてドボン!!!!

「・・・一撃で苦しまないで殺してあげた。悪の死にざまとしてはいい死にざまね」


 そうやって、公爵の配下の十数人を影で殺して、そこから、公爵のハーレムに奴隷として潜入して公爵を暗殺しようとしていたコウヅキっ。


 だが!!!!!


 そこに、とんでもない敵、ロドリゲスが現れたんだっ!!!!

「ぎゃははっ。みーーーつけたっ。おめえが、最近、公爵さまの部下を影で殺しまくってるヤツだろおおお。俺様、みつけちゃったもんねぇええええええ」

 しまった!!!! コウヅキの変装が、ロドリゲスにバレてしまった。

「・・・それがどうしたの?」

「ぎゃははっ。お前・・・公爵さまの配下を殺してまわってるようだなぁ。だぁあああが、俺様は無敵。俺様のスキルで身体を鋼鉄製のヨロイに変化させる「ボディアイアン」というスキルだぁぁああ。だから、お前の攻撃は一切効かねえぜぇえええええええ。死ねえええええっ」
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