ニッチなまーったりな、異世界、楽々のーんびり通販生活♪

ep.100-2 王様に不器用な人の仕事の売り出しだ！

　王様は僕の言葉を聞いて言った。

「なるほど。お前はなかなかいいヤツじゃのう！　しかしのぅ。お金はそう簡単に発行していいものじゃないゾ」

「でも、仕事っていつでも少なくて、働く必要がない人っていっぱいできますよね？」



「なるほどのぅ。そのあぶれた人間を、商品を売る小説を書かせて養うと」

「はい！！！！　そこで、ひとつ商品が売れれば、日給が１２０００ギル。二つ売れれば、二日１２０００ギルになります！！！！」

「売れなかったらどうする？」

「日に８０００ギルのお金になります！！！！　成果性です！！！！」




　王様はあごの髭をしばらくしごいて考えて、言った。


「うん。おもしろい。やってやろう。国内の雇用問題、商品の売り上げっ。いいアイディアじゃ。伊佐木っ」



　僕は王様に将軍さまに対する江戸の農民のように平伏したッッ☆彡

「は、はーーーーっ」

　ぺこり




　やったね！　これで、見事に小説を新しく使った新しい商売ができるようになったぞッッ。




　王様が言った。

「ところで、小説を読む場所はどうやって作る？」

「それは僕が営業用図書館を買います。僕の自腹で、営業用無償図書館をこのローデルムで作ってみせますので、そこから、王様、この小説を売ることと、お金の発行をよろしくお願いします」




　ふぅ。なんとか、王様との交渉に成功したぞ。おっ、坊さんの立てカンバンだ。景気づけに観てみよう。



プチトイという、オモチャのモンスターが、中級ダンジョンの機械地区で生息している。
プチトイはその名の通り、倒すと動かないオモチャになるので、それを子どもとか、好事家に売り出したい。
売れるかどうかはわからないが、売れれば、中級冒険者の収入源になる。誰か、プチトイの死体を１００体以上我が信仰に持って来て欲しい。
商品化ができるか信仰で試したい。神の奇跡を。

アーメン・インシュアラー・南無


　なるほど～。オモチャのモンスターって倒すと売れそうだな～。

　意外に便利なモンスターかも。




　そこから、僕は不動産屋に行って、公共図書館を一括で買ったッッ☆彡

　いつもの不動産屋がにこやかな顔で僕に物件を教えてくれた。




「つぶれた廃工場が、ローデルムの南部にありますので。そこなら、今、１億ギルで購入できます」

「買った！！！！」




　それから、働けない不器用な人を集めて、僕はこども用小説キットをその人たちに配ったんだ。

　おお！　僕は商売人どころか、異世界の不器用な人を救う救世主になってしまったぞ！　わはは。まあ、いい。のんびーり、色々やって行こうぜ。




　リリアさんが帰りがけに売り込み成功の話をしたら、すごく、喜んでくれた。

「よかったです・・・。ほんとに・・・。不器用な人のための仕事ができて。あなたの商売は、単に利益目的だけじゃなく、人のためになることを考えたりするから大好きです。私はあなたと知り合えてほんとにうれしいです。伊佐木さん。大好きです」




　えへへ。リリアさん。すごくうれしいこと言ってくれたよ。テンションあがるー。