ニッチなまーったりな、異世界、楽々のーんびり通販生活♪

ep.101-2 不器用な人の図書館で働く

「イラ。ゼズ。リーソ。君たちは小説を書く人の監督役として、不器用なみなさんが、困ったことがあったり、聞きたいことがあったら、世話をお願いします」

「はい」

「それで、小説を書くテンプレの使い方のレクチャーとか、なんとかそれで図書館をうまくやりくりしてください」

「はい」

「最初は戸惑うかも知れないけど、本を読むのは普通のセンスだから。僕が売るノウハウを教えます」

「はい！！！」



「あと、出来上がって開示される営業用小説の判断もお願いします。君たちの裁量にまかせますから、ゆっくりと、確実に丁寧にまったり、仕事をしてください」

「はい」

「質問があれば、僕の邸宅の僕に何度でもいいので聞きに来てください。困ったこととかの相談も受け付けますので、気軽に」

「わかりました」

「がんばります」

「私たちにお任せください」




　よかった。３人ともいい子たちで、これはなんとかやって行けそうだッッ☆彡

　そこから、１日で、１０００個以上の営業用小説が出来上がって、それを王都の王様が王宮で売り出してくれた。

　おっ、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう～。

植物モンスターのデスウィードは、強烈な毒効果のある粘液を冒険者に吐きかけてくる。
だが、私の調べでは、デスウィードの粘液は、毒ではなく、麻酔効果がありそうなので、
麻酔としてデスウィードの粘液を使うために、デスウィードの粘液を採取する中級冒険者を信仰として募集する。
デスウィードの粘液が商品化すれば、中級冒険者の収入源になるので、誰か私たちの活動に協力を。信仰に力を。

アーメン・インシュアラー・南無

　モンスターの毒薬から麻酔か。毒ってただ毒で終わるものじゃないんだね。

　坊さんがんばってるな～。ところで、今は営業用小説のことだ。





　営業用小説。具体的には、営業用小説を読んで、購買したレシートを送ると、

　１年に１度１００万ギルの宝くじになるんだゾ。

　それで、営業成績評価が正確にできるんだ。



　よし！　これで図書館の運行もできるはずだ！！！




　イエ～イっ。やったね！　働きたくても働く能力がなく、がんばってる不器用な人のための仕事を作れて、すごい充実感だよ☆彡

　こういうことができるのって、やっぱり異世界だからだ！　異世界さいっこうっ！！！




　営業用図書館の立ち上げのことを、リリアさんに言ったら、すごく喜んでくれた。

「私もお手伝いしたいんですけど。仕事があるからそうも行かません。けど、相談ならどれだけでも乗りますから。伊佐木さん。なんだか、私はあなたと一緒にいると、とても、この世界が好きになります。あなたがいてくれてきもちがポカポカなります。ありがとうございます。伊佐木さん」




　リリアさんはすごくいい人だ。僕もリリアさんが好きだ。