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第四章
ついていない男
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杉本町のアパートの一室に引きこもっていた将克は、ハワイで一緒に暮らしていたアリーからのメールを見て驚いた。子供ができたから早くハワイに戻るように書いてあった。帰りの飛行機代は送るからと送金先を聞いてきた。
アリーは、ハワイのコーヒーショップのチェーン店を経営しているΩだ。彼の家が、ハワイでコーヒー農園をしていて多角経営をしている。将克は、その中でも1番小さな海辺の一店舗を任されていた。古びたその店は常連客が多く訪れて、ゆったりと時間が流れていた。将克の淹れるコーヒーは、豆の味を引き立てていると言われていた。アリーも忙しい日中はあっちこっちと動き回るが、夜は必ず将克の作るサンドイッチとコーヒーを食べに来ていた。そして自然に、将克の部屋で暮らすようになった。そのままずーっと働くのも良いと思っていたが、その前に日本の家族や無責任な事をやらかしたままにしているなどを考え始めたら自分に嫌気がさした。それで、帰国して罪を償いたい気持ちが固まった。就労ビザの事も切れるのでと言って、その店の副店長に店を任せて日本に戻ることにした。部屋にあった彼のお金を拝借して帰った。それをアリーは知っているのに子供ができたと報告する。将克は何が何やら訳がわからなくなった。彼の考えがわからなかった。
リネン室に誘った、後輩たちはみんな立ち直り正業について結婚をしている者も多い。それを見ては3年の月日を感じた。自分だけがあのリネン室から抜けでられていないと思う。子供の頃からαだったからと言われて家に帰れば勉強しか選択がなくて、理系学科などはちんぷんかんぷんなのに詰め込まれて好きな本を読む暇も学校通学中だけしかなかった。歴史書が好きだったからそちらの勉強をもっとしたくて仕方がなかった。しかし許してはくれない両親だった。学校側からも人には向き不向きがあるからと言う担任をモンスターペアレントと言われた両親が論破してしまい、誰も俺の味方にならない上に誰も話しかけもしなかった。2回目までの受験は俺なりに頑張ったが、三回目は、白紙で受験を終えたときに何かが吹っ切れた。そうしたら母親を殴っていた。それからは転落していく底へ底へと殆ど真っ逆様に落ちたその最後が、看護師に唆されたΩのレイプ事件だった。
多分、『藤ノ井』で見た青年が、あの時のΩだと思う。アリーの言う子供の事を考えると自分の罪に押しつぶされていく。彼に償うためにはどうしたら良いのかわからない。もう、人を恨んで暮らしたくない。自分の子供には今の自分を見せたくないから、一生ハワイにも帰らないと決めた。もう一度でいいからアリーに会って謝りたい。あの日の黒幕もわかった。その事実を知ってからは全ての罪を償うためにはどうすれば良いのかと思うばかりだった。金も尽きかけている。
街を歩いて、おもちゃ屋を見て、生まれてくる子供にぬいぐるみを贈ろうと思う。支払い済ますと殆どお金は残らなかった。あと一週間は、ネットカフェで過ごすほどだ。お金が尽きるまでに彼に会いたい。
町を彷徨い歩いていたら、ホテルの玄関で車から降りた人を見た。『藤ノ井』で働く竜介だった。立派だった、遊郭に誘われた時も感じたが、彼と彼の幼馴染み明をリネン室に誘わなくて良かったとしみじみ思った。竜介が車の後部座席のドアを開けるとひとりの華奢な男が降りた。そしてひとりホテルに入って行った。それを見た時将克は閃いた。そして、そのホテルに入って行った。
華奢な男は紅玉だった。彼がどの階に降りるかを見たくて一緒にエレベーターに乗った。一階に下りてその階に空室がないかと聞くとその日は満室で他の部屋も空いていなかった。それで、外に出た。やはり俺はついて良いない。
アリーは、ハワイのコーヒーショップのチェーン店を経営しているΩだ。彼の家が、ハワイでコーヒー農園をしていて多角経営をしている。将克は、その中でも1番小さな海辺の一店舗を任されていた。古びたその店は常連客が多く訪れて、ゆったりと時間が流れていた。将克の淹れるコーヒーは、豆の味を引き立てていると言われていた。アリーも忙しい日中はあっちこっちと動き回るが、夜は必ず将克の作るサンドイッチとコーヒーを食べに来ていた。そして自然に、将克の部屋で暮らすようになった。そのままずーっと働くのも良いと思っていたが、その前に日本の家族や無責任な事をやらかしたままにしているなどを考え始めたら自分に嫌気がさした。それで、帰国して罪を償いたい気持ちが固まった。就労ビザの事も切れるのでと言って、その店の副店長に店を任せて日本に戻ることにした。部屋にあった彼のお金を拝借して帰った。それをアリーは知っているのに子供ができたと報告する。将克は何が何やら訳がわからなくなった。彼の考えがわからなかった。
リネン室に誘った、後輩たちはみんな立ち直り正業について結婚をしている者も多い。それを見ては3年の月日を感じた。自分だけがあのリネン室から抜けでられていないと思う。子供の頃からαだったからと言われて家に帰れば勉強しか選択がなくて、理系学科などはちんぷんかんぷんなのに詰め込まれて好きな本を読む暇も学校通学中だけしかなかった。歴史書が好きだったからそちらの勉強をもっとしたくて仕方がなかった。しかし許してはくれない両親だった。学校側からも人には向き不向きがあるからと言う担任をモンスターペアレントと言われた両親が論破してしまい、誰も俺の味方にならない上に誰も話しかけもしなかった。2回目までの受験は俺なりに頑張ったが、三回目は、白紙で受験を終えたときに何かが吹っ切れた。そうしたら母親を殴っていた。それからは転落していく底へ底へと殆ど真っ逆様に落ちたその最後が、看護師に唆されたΩのレイプ事件だった。
多分、『藤ノ井』で見た青年が、あの時のΩだと思う。アリーの言う子供の事を考えると自分の罪に押しつぶされていく。彼に償うためにはどうしたら良いのかわからない。もう、人を恨んで暮らしたくない。自分の子供には今の自分を見せたくないから、一生ハワイにも帰らないと決めた。もう一度でいいからアリーに会って謝りたい。あの日の黒幕もわかった。その事実を知ってからは全ての罪を償うためにはどうすれば良いのかと思うばかりだった。金も尽きかけている。
街を歩いて、おもちゃ屋を見て、生まれてくる子供にぬいぐるみを贈ろうと思う。支払い済ますと殆どお金は残らなかった。あと一週間は、ネットカフェで過ごすほどだ。お金が尽きるまでに彼に会いたい。
町を彷徨い歩いていたら、ホテルの玄関で車から降りた人を見た。『藤ノ井』で働く竜介だった。立派だった、遊郭に誘われた時も感じたが、彼と彼の幼馴染み明をリネン室に誘わなくて良かったとしみじみ思った。竜介が車の後部座席のドアを開けるとひとりの華奢な男が降りた。そしてひとりホテルに入って行った。それを見た時将克は閃いた。そして、そのホテルに入って行った。
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