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暗影
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「最近、仕事はどうなの?」
「中途半端だな。失敗することもあれば成功することもある。父さんの仕事はこんなもんだ」
父さんはカメラマンだ。景色や戦場などを撮影するような仕事ではなく未確認飛行物体やUMAなどを撮影している。
僕があんな経験をしたというのに今落ち着きを保っているのは父の影響かもしれない。
まあそんな胡散臭い仕事をしてる故に儲かる時は儲かり儲からない時は儲からないのだ。
「カナタはしっかり勉強するんだぞ。今は自分のことだけを考えろ。家計は俺が何とかするから」
「分かってるよ。僕の人生は僕のものだ好きなように生きる」
「よく言った。それでこそ母さんの息子だ」
「そこは俺の息子だと言うところでしょ」
父さんと目を合わせながら笑い合う。
そう言えばさっきこんな会話をマキナとしたな。性格だけは父さんに似たんだな。はぁーと心の中でため息をつく。
「父さん明日から事情があってなもっと忙しくなりそうなんだ。カエと母さんを頼むぞカナタ」
「まあ僕が何とか出来るようなことならね」
数秒間の沈黙の後に父さんはいつもの腑抜けた表情ではなく真剣な表情になった。父さんがこんな顔をするのは生まれて初めてかもしれない。
「職業柄でな何となくだが分かるんだ。これから何か起こるような気がして仕方がない。」
ど肝を抜かれたような気分だ。さすがと言うべきだろうか。僕もそんな気がして仕方がないのだ。
マキナの話では悪魔種は人間を憎んでいる。マキナは亜人とのハーフらしいが標的には変わりない。それは襲われているところを見た僕だからこそ言える。
悪魔種はマキナを狙っている。そのマキナが今地球にいるのだ。隠れて亡命して来たのならまだしも、マキナが地球に逃げたことは、マキナの首を絞めていた悪魔が知っている。
転送装置がマキナの以外にもあったしたら、それは悪魔種が地球に襲撃しにくるかもしれない。
生憎地球には人種は人間しかいない。
このままでは最悪、地球の人類が滅びる……
まあ可能性の話だ、それにマキナは最終手段として転送装置を使用したのだ、そんな物が量産されているとも思えない。
だが対策は考えておくべきだな。後でマキナと話し合うか。
「大丈夫でしょ。また父さんの妄想だって」
父さんが机を握りこぶしで叩く。衝撃音がリビングに轟いた。
「いや、父さんの感は外れない。もし大地震などが起きたときはカエと母さんを頼むぞ。父さんとの約束だ」
「う、うん……」
「すまない。大人げなかったな。でも本当に嫌な予感がして仕方がないんだ……」
僕の返事を待たず父さんはトボトボと重い足取りでリビングを出ていった。
「中途半端だな。失敗することもあれば成功することもある。父さんの仕事はこんなもんだ」
父さんはカメラマンだ。景色や戦場などを撮影するような仕事ではなく未確認飛行物体やUMAなどを撮影している。
僕があんな経験をしたというのに今落ち着きを保っているのは父の影響かもしれない。
まあそんな胡散臭い仕事をしてる故に儲かる時は儲かり儲からない時は儲からないのだ。
「カナタはしっかり勉強するんだぞ。今は自分のことだけを考えろ。家計は俺が何とかするから」
「分かってるよ。僕の人生は僕のものだ好きなように生きる」
「よく言った。それでこそ母さんの息子だ」
「そこは俺の息子だと言うところでしょ」
父さんと目を合わせながら笑い合う。
そう言えばさっきこんな会話をマキナとしたな。性格だけは父さんに似たんだな。はぁーと心の中でため息をつく。
「父さん明日から事情があってなもっと忙しくなりそうなんだ。カエと母さんを頼むぞカナタ」
「まあ僕が何とか出来るようなことならね」
数秒間の沈黙の後に父さんはいつもの腑抜けた表情ではなく真剣な表情になった。父さんがこんな顔をするのは生まれて初めてかもしれない。
「職業柄でな何となくだが分かるんだ。これから何か起こるような気がして仕方がない。」
ど肝を抜かれたような気分だ。さすがと言うべきだろうか。僕もそんな気がして仕方がないのだ。
マキナの話では悪魔種は人間を憎んでいる。マキナは亜人とのハーフらしいが標的には変わりない。それは襲われているところを見た僕だからこそ言える。
悪魔種はマキナを狙っている。そのマキナが今地球にいるのだ。隠れて亡命して来たのならまだしも、マキナが地球に逃げたことは、マキナの首を絞めていた悪魔が知っている。
転送装置がマキナの以外にもあったしたら、それは悪魔種が地球に襲撃しにくるかもしれない。
生憎地球には人種は人間しかいない。
このままでは最悪、地球の人類が滅びる……
まあ可能性の話だ、それにマキナは最終手段として転送装置を使用したのだ、そんな物が量産されているとも思えない。
だが対策は考えておくべきだな。後でマキナと話し合うか。
「大丈夫でしょ。また父さんの妄想だって」
父さんが机を握りこぶしで叩く。衝撃音がリビングに轟いた。
「いや、父さんの感は外れない。もし大地震などが起きたときはカエと母さんを頼むぞ。父さんとの約束だ」
「う、うん……」
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僕の返事を待たず父さんはトボトボと重い足取りでリビングを出ていった。
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