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第46話 無人島にて①
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晩秋に差し掛かろうとしている。大分外の空気や海風が冷たくなってきた。山は紅葉で、赤色と緑色に色づいている。
短いけれど、鮮やかな季節だ。この短い秋が終われば、長い長い冬が来る。
「千恵子さん。おはようございます」
いつものように、沼霧さんが私を起こしにやって来た。
「おはよう」
私もゆっくり起き上がりながら、沼霧さんと布団を畳み、1階の居間に赴く。
朝食は変わらず、麦ごはんと野菜が入った味噌汁に、漬け物だ。
米一粒残さず完食し、お皿を下げて流しで洗う。蛇口から流れる水は、夏よりも大分冷たくなった。
「今日は何して過ごそうか」
と、思案しつつ光さんに会いに桟橋に向かう。
桟橋に到着すると、光さんの背びれに一反木綿が引っかかっている。
「どうしたの?」
「こいつが、無人島で何やら困ってるあやかしを見つけたんだとさ」
無人島……月館小島の事だろうか。私は月館小島に向けて指を指すと、一反木綿は光さんを介してそうである旨を伝えて来た。
「どんなあやかし?」
「沼霧みてえなやつ」
となると、濡れ女か。私は家にいる沼霧さんにその事を完結に伝え、桟橋へと向かう。
「分かりました。助けに参りましょう」
「千恵子はどうする。あんま無理しねぇ方が良いかもだが」
だが、私の胸の中でほんの少しだけ胸騒ぎがしている。ほうっておく訳にもいかない気がしてきたのだ。
「いく。一反木綿。乗せてくれる?」
一反木綿が頷きながら、真上に龍のようにうねりながら舞い上がり、私の足元に佇む。私は座布団に正座する要領で一反木綿に乗った。
「では、行きましょう!」
沼霧さんが海へ飛び込んだ。一瞬で、彼女の下半身は銀の鱗で覆われた魚のようになる。
目指すは月館小島。その砂浜だ。
短いけれど、鮮やかな季節だ。この短い秋が終われば、長い長い冬が来る。
「千恵子さん。おはようございます」
いつものように、沼霧さんが私を起こしにやって来た。
「おはよう」
私もゆっくり起き上がりながら、沼霧さんと布団を畳み、1階の居間に赴く。
朝食は変わらず、麦ごはんと野菜が入った味噌汁に、漬け物だ。
米一粒残さず完食し、お皿を下げて流しで洗う。蛇口から流れる水は、夏よりも大分冷たくなった。
「今日は何して過ごそうか」
と、思案しつつ光さんに会いに桟橋に向かう。
桟橋に到着すると、光さんの背びれに一反木綿が引っかかっている。
「どうしたの?」
「こいつが、無人島で何やら困ってるあやかしを見つけたんだとさ」
無人島……月館小島の事だろうか。私は月館小島に向けて指を指すと、一反木綿は光さんを介してそうである旨を伝えて来た。
「どんなあやかし?」
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となると、濡れ女か。私は家にいる沼霧さんにその事を完結に伝え、桟橋へと向かう。
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だが、私の胸の中でほんの少しだけ胸騒ぎがしている。ほうっておく訳にもいかない気がしてきたのだ。
「いく。一反木綿。乗せてくれる?」
一反木綿が頷きながら、真上に龍のようにうねりながら舞い上がり、私の足元に佇む。私は座布団に正座する要領で一反木綿に乗った。
「では、行きましょう!」
沼霧さんが海へ飛び込んだ。一瞬で、彼女の下半身は銀の鱗で覆われた魚のようになる。
目指すは月館小島。その砂浜だ。
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