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第12話 もっと知りたい
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◇ ◇ ◇
「ここですか!?」
博則と30代くらいの女性事務2人に案内され、観覧席に入室した咲良は口をあんぐりと開ける。
大きな窓の下には広々とした近未来感漂う手術室が広がり、天井には小さなシャンデリアが周囲を明るく照らしていた。ふかふかの白いソファは手術室へ向けて2対セッティングされ、左右に配置された四角い木製のテーブルの上にはドリンクとお菓子が用意されているのも確認できる。
「すっごい豪華ですね……」
「よく言われます。でもVIP専用の席ですから、これくらいはなさらないと」
目の前に広がる光景が現実のものだとはとても思えないくらいの豪華さに、咲良の口からは感嘆の声が何度も漏れ出てしまう。
「夢を見ているみたいです……!」
「あっもうそろそろ手術始まりますよ。こちらどうぞ」
「矢木さん! えっと、今準備されていらっしゃるのが、看護師さんですかね?」
「そうです。オペ担当の看護師が今器具の準備をされていらっしゃる場面になります。あと数分くらいで春日先生が入室する頃合いかと」
眼科では看護師達が忙しなくあちこち動いて器具を並べたり確認したりして準備を行っている。体感で1分くらい経過した後、全ての準備が完了したのか看護師達は咲良から見て右側へ向かって整列した。
「あっ」
「春日先生が来られましたね」
オペ服に身を包んだ秀介が看護師達から出迎えられた。目の前で繰り広げられていく光景に咲良は無言で目を見張る。
「それでは開始します。よろしくお願いいたします」
秀介の号令の下、手術が開始された。博則曰く今回の手術は大腸がんを摘出するもので、腹腔鏡手術となる。
「腹腔鏡手術は春日先生が最も得意とする術式です」
「そうなんですね……」
「うちの大学病院では一番の腕前だと思いますよ。海外でも腕の良さは広く知れ渡っていますし」
(やっぱり先輩はエリートなんだ。そんな人と一緒にいられるなんて、すごい事だよね……)
患部をただ一直線に見つめ、器具を操る秀介の目には、これまで見た事がない位に真剣さが宿っている。それだけでなく瞳にはきらきらとした強烈な輝きも宿っていた。
咲良の心の中では、続々と秀介を称賛する言葉が泉のように湧いて出て来る。
「咲良さん、何か気になる事はございますか?」
「……」
「咲良さん?」
「あっ! 矢木さんごめんなさい……! あまりにもかっこいいなと思ったもので」
咲良の後ろにいた女性看護師達からそうですよね。と穏やかな笑みと共に反応が返って来る。
「春日先生。本当にすごい方だと思います」
「ここまですっごい努力されたと思うんですよね。よく天才だというイメージをもたれていらっしゃる方もいますが」
(えっそうじゃないの?)
咲良から見た秀介は泥臭いタイプではなく、なんでもそつなくこなしてしまう天才タイプだとする解釈がある。
看護師達の反応を見る限り、どうやらそうではなさそうだ。
「ごめんなさい。その……天才タイプではないのですか?」
「あくまで噂と言うのもありますけど、努力を見せないのはあると思うのですよ」
「そうだ、私からもいいですか?」
「矢木さん……」
聞けばオペが終わって家族への説明など業務が終了した後も、ひとり医局か個室に籠って術式の確認などを行ったりしているのだとか。また入院患者への診察も熱心で、病棟でも研修医へ指導をしつつ論文の作成及び研究も欠かさないと博則は語る。
「外科医の中で一番身体を動かしているのは事実だと思います。よく教授からも休むように言われていますし」
(それで帰りが遅くなってたんだ……!)
契約を交わして次の日、帰宅が遅いと寂しさで包まれていた時、彼が帰宅したのは23時過ぎだ。それからも同じくらいの時刻になる日が複数あった。
「私……よく知りませんでした。本当はもっと知らなきゃいけないのに……」
勝手に寂しさを募らせていた自分に腹が立つ。それだけでなく、これまで脳内で独りよがりに築いてきた偶像にも怒りがこみあげて来る。
好きな人についてもっと知らないといけない。そんな正義感も咲良の内から沸き起こった。
「私、妻失格です」
「咲良さん……」
「矢木さん、それに看護師さん。教えてくださりありがとうございました。帰ったら彼をしっかりねぎらって話をしたいと思います」
「ぜひお話してください。奥様の事を大事に思っていらっしゃるのは、春日先生と話さなくても伝わってきますから」
話さずとも伝わると博則が言うのだから、よっぽど嬉しいのかもしれないと咲良は胸の中でつぶやいた。
そんな彼の事をもっと知りたい。そして寄り添っていきたい――学生時代に抱いた憧れとはまた違う感情が咲良の身体へ広がる。
◇ ◇ ◇
「終了です。お疲れ様でした」
秀介の挨拶が響き渡る。時計は18時過ぎを指していた。
「さすがは春日先生。予定よりも少し早めに終了しましたね」
「矢木さん……! 無事に終わって、良かったですね……」
秀介がオペ室を去っていくのを見届けてから咲良達もVIP室を後にした。医局内にある面談室で待っているようにと博則から言われ、深い緑色のソファへちょこんと腰かけて座っていると水色のスクラブを着用した秀介がやってきた。
「咲良! お待たせ!」
「先輩……! お疲れ様です! えっと、その……!」
「ん?」
「とってもかっこよかったです! そして私、先輩の事全然知らなくてごめんなさい!」
深々と頭を下げると、秀介からおいおい、どうしたんだよ。と戸惑いの声を投げかけられた。
「ずっと私、先輩の事天才だと思っていました。でもそうじゃないって今日知ったんです」
「咲良……」
「私、もっとあなたの事が知りたいです。いや、知らなきゃいけないと思ってます。ごめんなさいこんな事急に言っちゃって……びっくりしますよね」
「いや、俺も咲良の事もっと知りたいと思ってたから、おあいこじゃねえかな? まあその前に」
秀介の腕が伸び、からめとられるようにして抱きしめられた。スクラブの見た目以上に硬い質感の先には彼の筋肉が感じられる。
「あぁ、落ち着く」
「ちょ、あの!」
「すまん。疲れたからちょっとこうさせて」
「ちょっとだけですよ? だってみんな見ていますから……」
博則らからの温かい目線はどうしてもくすぐったさを覚えてやまない。しかしながら秀介のぬくもりに包まれるのはとっても心地よかったのだった。
◇ ◇ ◇
大学病院を後にした2人は、近くのファミレスに立ち寄り夕食を取った。ファミレスは家族連れや社会人などで混雑していたが、注文した料理はどれも美味しくお腹いっぱいである。
「あ~~美味しかった。やっぱファミレスもいいよなぁ。オペ後のフライドポテトとビールは最高だ」
「先輩山盛りのフライドポテト1人で完食するなんて、結構お腹減ってたんですか?」
「そうだなぁ。集中力切れたらいつも以上に腹減るかも。咲良が食べてたデミグラスのハンバーグもうまそうだったし、今度食べてみようかな」
「ぜひぜひ! 先輩が食べてたビフテキも今度食べてみますね」
今、2人が向かっている先は秀介の自宅マンションからほど近い場所にあるパティスリー店。去年オープンしたばかりの新店で、咲良も秀介もまだ訪れた事がない。
この店に行こうと誘った咲良は、秀介について考えを巡らせていた。
(これで、いいリラックスになってくれたら)
「ここだな」
「ですね。入りましょうか」
ガラス張りのドアを開くと、からからんと吊るされた鐘が鳴る。こぢんまりとした内装にはぎっしりと包装済みの焼き菓子が並んだ棚やショーケースが設置されていた。
「いらっしゃいませ」
お店のスタッフであろう、白い制服を身にまとった40代くらいの茶髪の女性がおっとりとした笑みを見せてくれた。雰囲気も中々居心地がよさそうだ。
「じゃあ、という事で先輩!」
「おっなんだ?」
咲良は意を決して、ショーケースを指差した。
「好きなケーキ好きなだけ買ってください!」
「え、いいのか?!」
「ここですか!?」
博則と30代くらいの女性事務2人に案内され、観覧席に入室した咲良は口をあんぐりと開ける。
大きな窓の下には広々とした近未来感漂う手術室が広がり、天井には小さなシャンデリアが周囲を明るく照らしていた。ふかふかの白いソファは手術室へ向けて2対セッティングされ、左右に配置された四角い木製のテーブルの上にはドリンクとお菓子が用意されているのも確認できる。
「すっごい豪華ですね……」
「よく言われます。でもVIP専用の席ですから、これくらいはなさらないと」
目の前に広がる光景が現実のものだとはとても思えないくらいの豪華さに、咲良の口からは感嘆の声が何度も漏れ出てしまう。
「夢を見ているみたいです……!」
「あっもうそろそろ手術始まりますよ。こちらどうぞ」
「矢木さん! えっと、今準備されていらっしゃるのが、看護師さんですかね?」
「そうです。オペ担当の看護師が今器具の準備をされていらっしゃる場面になります。あと数分くらいで春日先生が入室する頃合いかと」
眼科では看護師達が忙しなくあちこち動いて器具を並べたり確認したりして準備を行っている。体感で1分くらい経過した後、全ての準備が完了したのか看護師達は咲良から見て右側へ向かって整列した。
「あっ」
「春日先生が来られましたね」
オペ服に身を包んだ秀介が看護師達から出迎えられた。目の前で繰り広げられていく光景に咲良は無言で目を見張る。
「それでは開始します。よろしくお願いいたします」
秀介の号令の下、手術が開始された。博則曰く今回の手術は大腸がんを摘出するもので、腹腔鏡手術となる。
「腹腔鏡手術は春日先生が最も得意とする術式です」
「そうなんですね……」
「うちの大学病院では一番の腕前だと思いますよ。海外でも腕の良さは広く知れ渡っていますし」
(やっぱり先輩はエリートなんだ。そんな人と一緒にいられるなんて、すごい事だよね……)
患部をただ一直線に見つめ、器具を操る秀介の目には、これまで見た事がない位に真剣さが宿っている。それだけでなく瞳にはきらきらとした強烈な輝きも宿っていた。
咲良の心の中では、続々と秀介を称賛する言葉が泉のように湧いて出て来る。
「咲良さん、何か気になる事はございますか?」
「……」
「咲良さん?」
「あっ! 矢木さんごめんなさい……! あまりにもかっこいいなと思ったもので」
咲良の後ろにいた女性看護師達からそうですよね。と穏やかな笑みと共に反応が返って来る。
「春日先生。本当にすごい方だと思います」
「ここまですっごい努力されたと思うんですよね。よく天才だというイメージをもたれていらっしゃる方もいますが」
(えっそうじゃないの?)
咲良から見た秀介は泥臭いタイプではなく、なんでもそつなくこなしてしまう天才タイプだとする解釈がある。
看護師達の反応を見る限り、どうやらそうではなさそうだ。
「ごめんなさい。その……天才タイプではないのですか?」
「あくまで噂と言うのもありますけど、努力を見せないのはあると思うのですよ」
「そうだ、私からもいいですか?」
「矢木さん……」
聞けばオペが終わって家族への説明など業務が終了した後も、ひとり医局か個室に籠って術式の確認などを行ったりしているのだとか。また入院患者への診察も熱心で、病棟でも研修医へ指導をしつつ論文の作成及び研究も欠かさないと博則は語る。
「外科医の中で一番身体を動かしているのは事実だと思います。よく教授からも休むように言われていますし」
(それで帰りが遅くなってたんだ……!)
契約を交わして次の日、帰宅が遅いと寂しさで包まれていた時、彼が帰宅したのは23時過ぎだ。それからも同じくらいの時刻になる日が複数あった。
「私……よく知りませんでした。本当はもっと知らなきゃいけないのに……」
勝手に寂しさを募らせていた自分に腹が立つ。それだけでなく、これまで脳内で独りよがりに築いてきた偶像にも怒りがこみあげて来る。
好きな人についてもっと知らないといけない。そんな正義感も咲良の内から沸き起こった。
「私、妻失格です」
「咲良さん……」
「矢木さん、それに看護師さん。教えてくださりありがとうございました。帰ったら彼をしっかりねぎらって話をしたいと思います」
「ぜひお話してください。奥様の事を大事に思っていらっしゃるのは、春日先生と話さなくても伝わってきますから」
話さずとも伝わると博則が言うのだから、よっぽど嬉しいのかもしれないと咲良は胸の中でつぶやいた。
そんな彼の事をもっと知りたい。そして寄り添っていきたい――学生時代に抱いた憧れとはまた違う感情が咲良の身体へ広がる。
◇ ◇ ◇
「終了です。お疲れ様でした」
秀介の挨拶が響き渡る。時計は18時過ぎを指していた。
「さすがは春日先生。予定よりも少し早めに終了しましたね」
「矢木さん……! 無事に終わって、良かったですね……」
秀介がオペ室を去っていくのを見届けてから咲良達もVIP室を後にした。医局内にある面談室で待っているようにと博則から言われ、深い緑色のソファへちょこんと腰かけて座っていると水色のスクラブを着用した秀介がやってきた。
「咲良! お待たせ!」
「先輩……! お疲れ様です! えっと、その……!」
「ん?」
「とってもかっこよかったです! そして私、先輩の事全然知らなくてごめんなさい!」
深々と頭を下げると、秀介からおいおい、どうしたんだよ。と戸惑いの声を投げかけられた。
「ずっと私、先輩の事天才だと思っていました。でもそうじゃないって今日知ったんです」
「咲良……」
「私、もっとあなたの事が知りたいです。いや、知らなきゃいけないと思ってます。ごめんなさいこんな事急に言っちゃって……びっくりしますよね」
「いや、俺も咲良の事もっと知りたいと思ってたから、おあいこじゃねえかな? まあその前に」
秀介の腕が伸び、からめとられるようにして抱きしめられた。スクラブの見た目以上に硬い質感の先には彼の筋肉が感じられる。
「あぁ、落ち着く」
「ちょ、あの!」
「すまん。疲れたからちょっとこうさせて」
「ちょっとだけですよ? だってみんな見ていますから……」
博則らからの温かい目線はどうしてもくすぐったさを覚えてやまない。しかしながら秀介のぬくもりに包まれるのはとっても心地よかったのだった。
◇ ◇ ◇
大学病院を後にした2人は、近くのファミレスに立ち寄り夕食を取った。ファミレスは家族連れや社会人などで混雑していたが、注文した料理はどれも美味しくお腹いっぱいである。
「あ~~美味しかった。やっぱファミレスもいいよなぁ。オペ後のフライドポテトとビールは最高だ」
「先輩山盛りのフライドポテト1人で完食するなんて、結構お腹減ってたんですか?」
「そうだなぁ。集中力切れたらいつも以上に腹減るかも。咲良が食べてたデミグラスのハンバーグもうまそうだったし、今度食べてみようかな」
「ぜひぜひ! 先輩が食べてたビフテキも今度食べてみますね」
今、2人が向かっている先は秀介の自宅マンションからほど近い場所にあるパティスリー店。去年オープンしたばかりの新店で、咲良も秀介もまだ訪れた事がない。
この店に行こうと誘った咲良は、秀介について考えを巡らせていた。
(これで、いいリラックスになってくれたら)
「ここだな」
「ですね。入りましょうか」
ガラス張りのドアを開くと、からからんと吊るされた鐘が鳴る。こぢんまりとした内装にはぎっしりと包装済みの焼き菓子が並んだ棚やショーケースが設置されていた。
「いらっしゃいませ」
お店のスタッフであろう、白い制服を身にまとった40代くらいの茶髪の女性がおっとりとした笑みを見せてくれた。雰囲気も中々居心地がよさそうだ。
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