婚約者を妹に奪われ、家出して薬師になった令嬢は王太子から溺愛される。

二位関りをん

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ジュナ視点⑤ 我慢できなかったの※

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 ジョージ様は振り向く事無く私の身体に背中を向けてすうすうと寝息を立てながら寝ている。

(本当につまらない)

 私は起き上がって、部屋から出て、自分の部屋のベッドで寝る事にした。

「はあ」

 ベッドの上に大の字になり、暗い天井を見上げると不ため息がこぼれた。だが、ため息を吐いても胸の中は重くて暗いままだ。何にも変わりはしない。

「喉が乾いたかも」
 
 私は部屋から出て、廊下を歩いて食堂に向かう。すると夜回りをしている1人の若い男の執事と目があった。

「こんばんは、ジュナ様」

 彼は最近うちで働き始めた執事だった気がする。爽やかな見た目に長身だが鍛えられた身体のラインが執事服から見え隠れしているのを見て、私は思わずつばを飲み込んだ。
 うん、彼なら……いっか。
 
「ちょっと来て」
「はい、何でしょう?」

 私は彼の右腕を掴んで、私の部屋へと連れ込んだ。そして誰も入って来ないように部屋の扉を硬く閉める。

「ジュナ様、いかがしましたか?」
「あなた、服を脱ぎなさい。全部脱いで身体を私に見せて頂戴」
「え、ですが」
「いいから脱ぎなさい。これは命令よ」

 私がそう命令すると、執事は恥ずかしながらも言う通りに復を全て脱いでくれた。
 やはり、ジョージ様よりも全体的に筋肉質な身体つきで、その大きさと形も立派だ。
 私は寝間着を脱ぎ、下着姿となる。

「ベッドに寝て、仰向けになって」
「は、はい……」

 私は執事のそれを右手で握り、上下に荒々しく動かす。彼ならこれくらいの強さでも大丈夫だろう。
 
「あっ……」

 やはり、執事のそれはすぐに膨張し、硬く熱く熱を放ち始めた。それにどくどくと脈打つ感覚も右手に伝わってくる。

「ジュナ様、おやめくださいっ……!」
「どうして?」
「も、出そうですっ……!」
「ふふっ、じゃあ、私の口の中に出して」

 私はそれを咥えて吸い付くと、口の中に温かな精が解き放たれた。ぐいっと飲み込むと、ケーキよりまずい味なのに癖になりそうな風味を覚える。

「ふふっ、すぐに出しちゃうなんて悪い子ね?」
「あっ、も、申し訳ありません……!」
「おしおきしないとね?」

 執事のそれは精を吐いたのにまだぎらぎらと硬さを保っている。私は彼の身体の上に乗る形で、それを私の中にぐいぐいと杭打つように差し込んだ。

「んっ!」

 ジョージ様よりも、激しい快楽が襲いかかる。ただ挿入しただけで、津波のような快楽が身体全体に襲い掛かり絶頂に達してしまいそうだ。
 これは良い物を見つけた。

「ジュナ、さ、ま……」
「ふふっ、あっ……」

 腰を上下にぱんぱんと打ち付ける。ああ、これは良い!

(良すぎて、たまらないっ!)

 とりあえず彼はキープだ。ジョージ様よりも力強くて奥までぐにぐにと届く。快楽に歪む彼の顔も、見ているだけでそそられる。

「すぐに出しちゃだめよ?」
「はい、ジュナ、さま……」

 翌日。母親とジョージ様は宮廷へと向かっていった。彼らには私が王太子殿下に会わせて貰えるよう、お願いをして貰うのだ。

(頼むわよ……)

 しばらくして、玄関のドアが激しく叩かれるような音が聴こえてきた。

「何かしら」

 玄関の前にいたのは、失意の表情で帰宅した母親とジョージ様。その傍らには武装した兵が5人暗い付き従っていた。

「おかえり、お母様とジョージ様」
「ジュナ……」
「追って沙汰を言い渡す。それまではこちらで国王陛下及び王太子殿下からの指示を待っているように」

 兵はそう冷淡に言い放って帰って行った。お母様は暗い表情のまま、廊下を歩いていく。ジョージ様もお母様に無言でついていくだけだ。
 何があったのか、教えてくれない。

「ねえ、ジョージ様! 何があったの?」
「……宮廷の出入りを禁止された」
「え」
「もう、これ以上話したくはない。あとはお義母様に聞いてくれ」
「ジョージ様……」

 これまでで一番ジョージ様から冷たくされたような、そんな気がした。
 その後、母親から王太子殿下へ私に会ってくれるように直訴した所、逆に激怒された事、アンゼリカ含め王太子殿下には他にも女がいる事、そしてお姉様が薬師として宮廷で働いている事を知ったのだった。

「お姉様が薬師? 嘘でしょ?」
「本当よ、ジュナ。それに王太子殿下はジャスミンをかばったわ」

 薬師の仕事は令嬢がするものではないが、少なくとも勉強しないとなれない仕事なのは、私でも理解している。いつの間にあの鈍臭いお姉様が薬師になったのだろうか。

「何よ、それ……」

 途端にお姉様がうらやましくなった。お姉様はずるい。ずるいずるいずるい!

(もしかして、お姉様は王太子殿下を自分のものにするつもり?)

 それはさせない。お姉様より私の方が王太子殿下にはふさわしいはずだ。

(私の方がふさわしいのに!)
「ジュナ様、奥方様、紅茶が入りました」

 あの、昨夜相手した執事が部屋におどおどと入った来た。
 彼から紅茶を受け取り、彼が部屋から去ろうとするのを左肩を捕まえて引き留める。

「今日の夜も私の部屋に来なさい。いいわね?」
「は、はい……」
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