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第38話 ジュナからの手紙?
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午後。今日の昼食はパンにシチューとサラダだ。パンは丸いいつものやつで、シチューはとにんじんにほたてにカキと言った貝類が入っていて、具沢山でとても美味しいものだった。サラダもオイルドレッシングがさっぱりとしていて食べやすかった。
「ごちそうさまでした」
昼食後はすぐに仕事に戻り、干しておいた薬草を器具を使ってつぶして粉にしたり、医薬庫にある薬の在庫を確認したりする作業をこなす。
すると医務室に1人の若いメイドが、手紙を持って現れた。
「ジャスミン様、お手紙が届いております」
「わかりました」
私はメイドから白い無地の手紙を受け取る。手紙の差出人の名前はジュナ・ヨージスとあるが、筆跡がどう見てもジュナのものではない。
(ジュナより字が綺麗で、力強い筆跡に見える)
どこか男性的と言えるような力強くも丁寧な筆跡。代筆でもしてもらったのだろうか。
怪しみながら封を開けて紙を取り出すと、今日の夜19時に宮廷前の大通りにある、花屋の前で待っている。という内容の文言だけが記されていた。
(絶対怪しい)
怪しみながら手紙と封筒を何度も読み返していると、ハイダが後ろから大丈夫ですかと尋ねてきたので、私は手紙に抱いた率直な感想を伝えてみる事にする。
「妹からの手紙なんですが、なんか怪しいと言いますか」
「どの辺が怪しく見えるのですか?」
「まず筆跡が妹のものではないのと、文言がこれしか書かれていないので……」
ハイダに手紙を見せると、確かに文言がこれだけというのは少し怪しく見えるという意見が返って来た。
「確か、ヨージス侯爵家は宮廷を出禁にされたのですよね?」
「はい、医薬師長」
「何か考えているのかも……」
(どうせ変な事なんだろうな)
「ジャスミンさん、とりあえず医薬師長である私も同行いたします。それに兵も何人かつけた方がいいかもしれませんね。何かあってからでは遅いですし」
「そうですね、わかりました」
そして、夜の19時という約束の時間まであと十数分程となった。夕食を食べ終えた私はハイダと共に宮廷の玄関まで行くと、暇そうにしている兵士2人程に声をかけて手紙を見せて同行をお願いする。
「ああ、ヨージス侯爵の令嬢か。わかりました。ついていきましょう」
「ありがとうございます。うちの実家がご迷惑をおかけしてすみません」
「いやいや、ジャスミンさんは悪くないですよ」
兵士と共に日が落ちて暗くなった大通りを歩き、待ち合わせの場所に向かうと、現れたのは1人の若い男性の執事だった。
「ごちそうさまでした」
昼食後はすぐに仕事に戻り、干しておいた薬草を器具を使ってつぶして粉にしたり、医薬庫にある薬の在庫を確認したりする作業をこなす。
すると医務室に1人の若いメイドが、手紙を持って現れた。
「ジャスミン様、お手紙が届いております」
「わかりました」
私はメイドから白い無地の手紙を受け取る。手紙の差出人の名前はジュナ・ヨージスとあるが、筆跡がどう見てもジュナのものではない。
(ジュナより字が綺麗で、力強い筆跡に見える)
どこか男性的と言えるような力強くも丁寧な筆跡。代筆でもしてもらったのだろうか。
怪しみながら封を開けて紙を取り出すと、今日の夜19時に宮廷前の大通りにある、花屋の前で待っている。という内容の文言だけが記されていた。
(絶対怪しい)
怪しみながら手紙と封筒を何度も読み返していると、ハイダが後ろから大丈夫ですかと尋ねてきたので、私は手紙に抱いた率直な感想を伝えてみる事にする。
「妹からの手紙なんですが、なんか怪しいと言いますか」
「どの辺が怪しく見えるのですか?」
「まず筆跡が妹のものではないのと、文言がこれしか書かれていないので……」
ハイダに手紙を見せると、確かに文言がこれだけというのは少し怪しく見えるという意見が返って来た。
「確か、ヨージス侯爵家は宮廷を出禁にされたのですよね?」
「はい、医薬師長」
「何か考えているのかも……」
(どうせ変な事なんだろうな)
「ジャスミンさん、とりあえず医薬師長である私も同行いたします。それに兵も何人かつけた方がいいかもしれませんね。何かあってからでは遅いですし」
「そうですね、わかりました」
そして、夜の19時という約束の時間まであと十数分程となった。夕食を食べ終えた私はハイダと共に宮廷の玄関まで行くと、暇そうにしている兵士2人程に声をかけて手紙を見せて同行をお願いする。
「ああ、ヨージス侯爵の令嬢か。わかりました。ついていきましょう」
「ありがとうございます。うちの実家がご迷惑をおかけしてすみません」
「いやいや、ジャスミンさんは悪くないですよ」
兵士と共に日が落ちて暗くなった大通りを歩き、待ち合わせの場所に向かうと、現れたのは1人の若い男性の執事だった。
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