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第54話 水晶球の中の宇宙
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しばらくシーラといちゃいちゃしながら一緒にお風呂を楽しんでいたが、ミレがむくれた顔でこっちにやってきたのをきっかけにほかの子たちも集まってきてしまったので早めにお風呂を上がることにした。
小さい子だけど、初めて女の子とくっついて遊んだのでちょっとドキドキしてしまった。
ボクにはこの手の経験はないので、どうしたらいいかよくわからなくて混乱したけど。
ただ、シーラ以外にも同じようにしてあげないとむくれるので9人分同じことするのはちょっと大変だった。
「え~っと、新しい領域づくりか。どうしようかな?」
独り言を言いつつ白紙の紙の前で悩んでいる。
ミレたちの世界と繋げることは確定だけど、ボク自身はどんな世界にしたいかわからないのだ。
「う~ん……」
ボクが悩んでいると、膝の上にいるシーラも同じように悩み始めてしまった。
今朝のお風呂でのスキンシップがあってから、シーラがボクにくっついて回るようになった。
引っ込み思案で恥ずかしがり屋なところのあるシーラだけに、仲良くなると一気に距離が近くなるのかもしれない。
ふと見ると、ミレもミカもミナも揃いも揃ってため息をついているが、「やれやれ」と言わんばかりの表情をしていた。
「シーラもミレたちも、みんな交代交代ね?」
みんなコクリとうなずいて提案を受け入れてくれた。
「う~ん。とりあえず目標は日本の姉妹世界かな。となると、海は必須だよね。あ、もういっそ惑星にする? できるかな?」
おおよその目標は決めたものの、ただの区切られた世界か惑星かで悩んでしまった。
宇宙もあるほうがいいだろうけど、任意に時間加速できるのかな?
とりあえず、宇宙を生み出す方向で行ってみようと思う。
「とはいえ……」
まったくもってノウハウがないのも困りものだ。
『お爺様、ちょっといいですか?』
こういう時は生き字引に頼るべきだろう。
『おぉ、遥や。どうかしたのかのぅ?』
『お爺様、引継ぎを終えたのはいいのですが、新しい世界の作り方に悩んでいまして……』
『そうじゃったか。引継ぎはしっかりできておるでな。ご苦労様じゃ。今回の件で正式に運命と創造の神としてわしの後継者になったわけじゃ。神格の引継ぎも終えておるので新しい世界を作れるわけじゃが、世界の作り方には色々あってのぅ。管理が楽な平面世界かそれとも発展性はあるが管理の難しい宇宙創造かがあるのじゃ』
『はい。それで悩んでいました』
『ただ、開発をする面白さを求めるなら、宇宙を作り惑星を作るほうがいいじゃろう。水晶やガラス玉でも構わぬが、閉じ込められるタイプの媒体があれば思い描きやすいかもしれんのぅ』
『な、なるほどです……』
むむ。これはなかなか難しいかもしれない……。
『まぁ急に平面世界を作れというのも難しいじゃろうから、地球みたいなものをイメージして作るとよいぞ』
『わ、わかりました』
とりあえずわかりやすい地球をイメージした世界にしてみようかな。
どうなるんだろう?
『ところで』
『はい?』
ボクに話しかけるお爺様の声のテンションが急に変わったのを感じる。
『さっきからどうしてフェアリーノームたちを膝に乗せておるのかのぅ?』
お爺様が指摘しているのはボクの膝の上にいるフェアリーノームたちのことだろう。
今はちょうどセラが座っている。
『スキンシップ……?』
『フェアリーノームとはいえ、そんなかわいい子たちを膝に乗せられるなんて羨ましいのぅ』
まぁ確かにお爺様の言う通りかもしれない。
今座っているセラは青髪アクアブルーの瞳の、ちょっと活発そうなショートヘアの女の子だ。
服装次第ではボーイッシュに見えるかもしれないけど、例に漏れずフェアリーノームなので美少女である。
『う~ん。フェアリーノームハーレム?』
『ずるいのじゃ』
『あ、あはは……』
こればっかりはさすがにボクでもどうにもできない。
ボクがお爺様の膝の上に座るわけにもいかないしね。
『ま、まぁ、ミレたちが許可したらいいですよ?』
『うむ。今度聞いてみてほしいのぅ』
お爺様は小さい子と遊ぶのが好きなのだろうか? まぁ、ミレたちが許可するかはちょっとわからないけど……。
「ん~。やりますか」
お爺様との会話を終えてから、どうすればいいか少し悩んでいたものの、お勧め通りの方法で作ってみることにした。
想像しやすいほうがやっぱりいいかもしれない。
「ミレ、良い感じの水晶か何かない?」
ボクがそう話しかけると、ミレは転移部屋のほうへ歩いて行った。
しばらくするとミレが戻ってきた。
そのミレの手には、フェアリーノームの世界に行くときに使った水晶球と同じようなものが掴まれていた。
「あ、そっか。ミレたちの世界に行く水晶球があるんだよね。あって当然か」
うっかり見落としていたらしい。
でもこれで一歩前進かな?
「じゃあ早速世界作ろうか」
ちょっと気軽な感じで声を掛けると、フェアリーノームたちが全員ついてきてしまった。
ちなみにマルムさんたちはお留守番だ。
だって声掛けてないし。
転移部屋まで行き、水晶球を設置してもらう。
一応ミレなりにこだわりがあるらしく、フェアリーノームの世界に行く水晶球の隣に設置された。
「じゃあやるね。行くよ!!」
設置された水晶球に手を翳し、新しい世界を作りたいと願う。
イメージは宇宙、そして地球。
「えっ!?」
すると不思議なことが起きた。
ボクの体の中から突然何かがあふれ出すようにして手のひらに集まり、水晶球へと流れ込んでいったのだ。
「す、水晶球が……」
目の前の水晶球はすべてを取り込むと、一瞬きらめき、そして黒い渦を中に作り出していた。
そしてそれは時間が経つにつれて輝く星々のようなものを映し出していったのだ。
「で、できたの……?」
呆然としばらく眺めていると、水晶球の中はまるで夜空のような景色を映し出していた。
小さい子だけど、初めて女の子とくっついて遊んだのでちょっとドキドキしてしまった。
ボクにはこの手の経験はないので、どうしたらいいかよくわからなくて混乱したけど。
ただ、シーラ以外にも同じようにしてあげないとむくれるので9人分同じことするのはちょっと大変だった。
「え~っと、新しい領域づくりか。どうしようかな?」
独り言を言いつつ白紙の紙の前で悩んでいる。
ミレたちの世界と繋げることは確定だけど、ボク自身はどんな世界にしたいかわからないのだ。
「う~ん……」
ボクが悩んでいると、膝の上にいるシーラも同じように悩み始めてしまった。
今朝のお風呂でのスキンシップがあってから、シーラがボクにくっついて回るようになった。
引っ込み思案で恥ずかしがり屋なところのあるシーラだけに、仲良くなると一気に距離が近くなるのかもしれない。
ふと見ると、ミレもミカもミナも揃いも揃ってため息をついているが、「やれやれ」と言わんばかりの表情をしていた。
「シーラもミレたちも、みんな交代交代ね?」
みんなコクリとうなずいて提案を受け入れてくれた。
「う~ん。とりあえず目標は日本の姉妹世界かな。となると、海は必須だよね。あ、もういっそ惑星にする? できるかな?」
おおよその目標は決めたものの、ただの区切られた世界か惑星かで悩んでしまった。
宇宙もあるほうがいいだろうけど、任意に時間加速できるのかな?
とりあえず、宇宙を生み出す方向で行ってみようと思う。
「とはいえ……」
まったくもってノウハウがないのも困りものだ。
『お爺様、ちょっといいですか?』
こういう時は生き字引に頼るべきだろう。
『おぉ、遥や。どうかしたのかのぅ?』
『お爺様、引継ぎを終えたのはいいのですが、新しい世界の作り方に悩んでいまして……』
『そうじゃったか。引継ぎはしっかりできておるでな。ご苦労様じゃ。今回の件で正式に運命と創造の神としてわしの後継者になったわけじゃ。神格の引継ぎも終えておるので新しい世界を作れるわけじゃが、世界の作り方には色々あってのぅ。管理が楽な平面世界かそれとも発展性はあるが管理の難しい宇宙創造かがあるのじゃ』
『はい。それで悩んでいました』
『ただ、開発をする面白さを求めるなら、宇宙を作り惑星を作るほうがいいじゃろう。水晶やガラス玉でも構わぬが、閉じ込められるタイプの媒体があれば思い描きやすいかもしれんのぅ』
『な、なるほどです……』
むむ。これはなかなか難しいかもしれない……。
『まぁ急に平面世界を作れというのも難しいじゃろうから、地球みたいなものをイメージして作るとよいぞ』
『わ、わかりました』
とりあえずわかりやすい地球をイメージした世界にしてみようかな。
どうなるんだろう?
『ところで』
『はい?』
ボクに話しかけるお爺様の声のテンションが急に変わったのを感じる。
『さっきからどうしてフェアリーノームたちを膝に乗せておるのかのぅ?』
お爺様が指摘しているのはボクの膝の上にいるフェアリーノームたちのことだろう。
今はちょうどセラが座っている。
『スキンシップ……?』
『フェアリーノームとはいえ、そんなかわいい子たちを膝に乗せられるなんて羨ましいのぅ』
まぁ確かにお爺様の言う通りかもしれない。
今座っているセラは青髪アクアブルーの瞳の、ちょっと活発そうなショートヘアの女の子だ。
服装次第ではボーイッシュに見えるかもしれないけど、例に漏れずフェアリーノームなので美少女である。
『う~ん。フェアリーノームハーレム?』
『ずるいのじゃ』
『あ、あはは……』
こればっかりはさすがにボクでもどうにもできない。
ボクがお爺様の膝の上に座るわけにもいかないしね。
『ま、まぁ、ミレたちが許可したらいいですよ?』
『うむ。今度聞いてみてほしいのぅ』
お爺様は小さい子と遊ぶのが好きなのだろうか? まぁ、ミレたちが許可するかはちょっとわからないけど……。
「ん~。やりますか」
お爺様との会話を終えてから、どうすればいいか少し悩んでいたものの、お勧め通りの方法で作ってみることにした。
想像しやすいほうがやっぱりいいかもしれない。
「ミレ、良い感じの水晶か何かない?」
ボクがそう話しかけると、ミレは転移部屋のほうへ歩いて行った。
しばらくするとミレが戻ってきた。
そのミレの手には、フェアリーノームの世界に行くときに使った水晶球と同じようなものが掴まれていた。
「あ、そっか。ミレたちの世界に行く水晶球があるんだよね。あって当然か」
うっかり見落としていたらしい。
でもこれで一歩前進かな?
「じゃあ早速世界作ろうか」
ちょっと気軽な感じで声を掛けると、フェアリーノームたちが全員ついてきてしまった。
ちなみにマルムさんたちはお留守番だ。
だって声掛けてないし。
転移部屋まで行き、水晶球を設置してもらう。
一応ミレなりにこだわりがあるらしく、フェアリーノームの世界に行く水晶球の隣に設置された。
「じゃあやるね。行くよ!!」
設置された水晶球に手を翳し、新しい世界を作りたいと願う。
イメージは宇宙、そして地球。
「えっ!?」
すると不思議なことが起きた。
ボクの体の中から突然何かがあふれ出すようにして手のひらに集まり、水晶球へと流れ込んでいったのだ。
「す、水晶球が……」
目の前の水晶球はすべてを取り込むと、一瞬きらめき、そして黒い渦を中に作り出していた。
そしてそれは時間が経つにつれて輝く星々のようなものを映し出していったのだ。
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呆然としばらく眺めていると、水晶球の中はまるで夜空のような景色を映し出していた。
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