56 / 180
第56話 新世界管理の第一歩
しおりを挟む
ミレは何やらすごく張り切っているように見える。
ここなら話せることがわかったので気合が入っているんだろう。
「少し大きいですが食料になりそうですね。病気関係は後で調べましょう」
ミレは脳筋である。
「まずは、どうするんです?」
「まずは主様お手製の石槌を使って叩き落します。それからはいつも通りに」
「わ、わかりました」
普段話しかけているくせに、相手が話せるとなると丁寧にしか話せなくなるのは何なんだろう。
もう少し砕けた話し方がしたい……。
「ミレ、がんばってください」
ささやかながらエールを送る。
すると不思議なことに、ミレの身体が淡く光り、耳と尻尾がぴょこんと飛び出したのだ。
「主様の応援。力が、湧いてきます!」
ミレがなんかパワーアップした感じになりました。
もしかすると眷属を応援するとバフがつくのかもしれない。
「ミ、ミレ? だ、大丈夫、ですか?」
恐る恐る声をかけてみる。
「はい!」
ものすごくうれしそうな元気な声が返ってきた。
そしてやる気に満ち溢れていて、何かオーラすら見え始めている。
「はぁぁぁぁぁぁ。せいっ!!」
ミレは渾身の力を込めてボクの作り出した石槌を大きな鳥に向かって投げつけた。
鳥はそれを見て「余裕です」と言わんばかりにひらりと回避し、馬鹿にするようにミレを見ながら空中で旋回を数度繰り返した。
直後、鳥はボクたちに向かって急降下をする。
が、同時にその無防備な後ろの首元に、投げつけられた石槌が必中の追尾性能発揮し直撃した。
「キョエエエエエエエエ」
首元を激しく叩きつけられた大きな鳥は、奇妙な声を出しながら、鳥は硬直したまま地面へ墜落していった。
「主様の特製の石槌は必中必殺です。なめてもらっては困ります」
ミレさんは胸を大きくそらせてドヤ顔をしながら、死んだ鳥に向かってそう言い放つのだった。
「おぉ。ミレさん、すごいです」
「主様の石槌は素晴らしいです。また何か新しい武器を作ってください」
「はい。今度は妖精銀で武器を作ってみますね」
ミレの要望を受け入れ、久しぶりに【アイテムクリエイト】を使おうかな。
ミレが狩った大きな鳥は【空間収納】に収納する。
しかし、こんな大きな鳥がいるなんて驚きだった。
始祖鳥みたいな何かなのだろうか。
「うーん。入植拠点はこのあたりに作ったほうがいいですかねぇ」
鳥の襲撃こそあったものの、立地的には悪くなさそうだ。
山にも何かあるかもしれないので、要探索だけど……。
「近くに河もあるようですから耕作にも向いていると思います。神域の作成と開拓拠点の作成は同時に進めてもよさそうですね。主様の故郷も神域経由であれば繋げるでしょうし」
ミレもあたりを見回しながらいろいろ確認してくれているようだ。
となると、あとはみんなに一回来てもらう必要があるわけだけど……。
「こっちの拠点はどうしようかなぁ……。う~ん……」
「主様の御殿作りならお任せください。私たちフェアリーノームが技術の粋をもって建設致します」
ミレはやる気に満ち溢れていた。
「じゃあ一回帰って、また来ましょう。新しい武器の制作とかはその時にやりますね」
「はい!」
いったん周囲の確認ができたので、みんなを連れてくるためにボクたちは家へと戻った。
通路を抜けると、お茶の用意をしていたシーラが真っ先にボクに飛びついてきたので、若干よろめきつつもなんとか受け止める。
ミカたちはまだ戻っていないようなので、しばらく三人でのんびりしていると、マルムさんとセリアさんがやってきた。
「遥様、何か起きましたか? 何や強い力を感じたのですが」
「すごく濃密な力が一気に収束しましたよね~」
「あれ? 二人ともわかったんですか? てっきり……」
「てっきり……?」
「もしかして私たち、脳筋だと思われてましたか?」
「は、はい……」
てっきりボクは二人とも戦士だと思っていた。
「マルムは戦士だけど魔法戦士よ」
「セリアは弓も使うけど、一応魔術師です」
意外である。
「人狼だから突っ込んでいくものだとばかり思っていました」
「あー。よく言われます」
「今は私もマルムも別種族ですかけどね」
「今度正式な種族名決めましょうね。二人とも」
「「はい」」
そうか、二人とも正式な種族名決めてないんでしたね。
うっかりしていました。
「主。新しい世界が生まれたと聞きましたが、本当ですか?」
マルムさんとセリアさんの真実に驚いていると、ミリアムさんが入ってきた。
「はい。先ほどミレと一緒に簡単に確認してきました。シーラ、みんなにもお茶をお願いします」
ミリアムさんが席に着いたので、シーラにお茶をお願いする。
転移部屋の休憩スペースは、すでに簡易喫茶のような状態になっていた。
「シーラ、ありがとうございます」
シーラは笑顔で給仕をすると、そのままボクのそばで控える。
「大きな鳥はいましたが、森があり、広い平原もありました。住みやすそうですよ? 知的生命体はいないはずです」
作ったのがボクなのでそれは確実だ。
でも動植物については確認してなかった。
「なるほど。では、簡単な管理者を用意しませんか?」
「管理者?」
ミリアムさんから思わぬ提案が飛び出してきた。
「はい。精霊ですね。もちろん主の配下の精霊となるわけですが……」
「な、なるほどです。でも、それはいいかもしれませんね」
精霊を管理者というのはいい案かもしれない。
そういえば精霊を作ったことはないんだった……。
「では後程主に精霊の生み出し方をお伝えします」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。色々な命令を与えてあげてください」
どうやら精霊を生み出す方法を教えてもらえるようだ。
やったね!!
ここなら話せることがわかったので気合が入っているんだろう。
「少し大きいですが食料になりそうですね。病気関係は後で調べましょう」
ミレは脳筋である。
「まずは、どうするんです?」
「まずは主様お手製の石槌を使って叩き落します。それからはいつも通りに」
「わ、わかりました」
普段話しかけているくせに、相手が話せるとなると丁寧にしか話せなくなるのは何なんだろう。
もう少し砕けた話し方がしたい……。
「ミレ、がんばってください」
ささやかながらエールを送る。
すると不思議なことに、ミレの身体が淡く光り、耳と尻尾がぴょこんと飛び出したのだ。
「主様の応援。力が、湧いてきます!」
ミレがなんかパワーアップした感じになりました。
もしかすると眷属を応援するとバフがつくのかもしれない。
「ミ、ミレ? だ、大丈夫、ですか?」
恐る恐る声をかけてみる。
「はい!」
ものすごくうれしそうな元気な声が返ってきた。
そしてやる気に満ち溢れていて、何かオーラすら見え始めている。
「はぁぁぁぁぁぁ。せいっ!!」
ミレは渾身の力を込めてボクの作り出した石槌を大きな鳥に向かって投げつけた。
鳥はそれを見て「余裕です」と言わんばかりにひらりと回避し、馬鹿にするようにミレを見ながら空中で旋回を数度繰り返した。
直後、鳥はボクたちに向かって急降下をする。
が、同時にその無防備な後ろの首元に、投げつけられた石槌が必中の追尾性能発揮し直撃した。
「キョエエエエエエエエ」
首元を激しく叩きつけられた大きな鳥は、奇妙な声を出しながら、鳥は硬直したまま地面へ墜落していった。
「主様の特製の石槌は必中必殺です。なめてもらっては困ります」
ミレさんは胸を大きくそらせてドヤ顔をしながら、死んだ鳥に向かってそう言い放つのだった。
「おぉ。ミレさん、すごいです」
「主様の石槌は素晴らしいです。また何か新しい武器を作ってください」
「はい。今度は妖精銀で武器を作ってみますね」
ミレの要望を受け入れ、久しぶりに【アイテムクリエイト】を使おうかな。
ミレが狩った大きな鳥は【空間収納】に収納する。
しかし、こんな大きな鳥がいるなんて驚きだった。
始祖鳥みたいな何かなのだろうか。
「うーん。入植拠点はこのあたりに作ったほうがいいですかねぇ」
鳥の襲撃こそあったものの、立地的には悪くなさそうだ。
山にも何かあるかもしれないので、要探索だけど……。
「近くに河もあるようですから耕作にも向いていると思います。神域の作成と開拓拠点の作成は同時に進めてもよさそうですね。主様の故郷も神域経由であれば繋げるでしょうし」
ミレもあたりを見回しながらいろいろ確認してくれているようだ。
となると、あとはみんなに一回来てもらう必要があるわけだけど……。
「こっちの拠点はどうしようかなぁ……。う~ん……」
「主様の御殿作りならお任せください。私たちフェアリーノームが技術の粋をもって建設致します」
ミレはやる気に満ち溢れていた。
「じゃあ一回帰って、また来ましょう。新しい武器の制作とかはその時にやりますね」
「はい!」
いったん周囲の確認ができたので、みんなを連れてくるためにボクたちは家へと戻った。
通路を抜けると、お茶の用意をしていたシーラが真っ先にボクに飛びついてきたので、若干よろめきつつもなんとか受け止める。
ミカたちはまだ戻っていないようなので、しばらく三人でのんびりしていると、マルムさんとセリアさんがやってきた。
「遥様、何か起きましたか? 何や強い力を感じたのですが」
「すごく濃密な力が一気に収束しましたよね~」
「あれ? 二人ともわかったんですか? てっきり……」
「てっきり……?」
「もしかして私たち、脳筋だと思われてましたか?」
「は、はい……」
てっきりボクは二人とも戦士だと思っていた。
「マルムは戦士だけど魔法戦士よ」
「セリアは弓も使うけど、一応魔術師です」
意外である。
「人狼だから突っ込んでいくものだとばかり思っていました」
「あー。よく言われます」
「今は私もマルムも別種族ですかけどね」
「今度正式な種族名決めましょうね。二人とも」
「「はい」」
そうか、二人とも正式な種族名決めてないんでしたね。
うっかりしていました。
「主。新しい世界が生まれたと聞きましたが、本当ですか?」
マルムさんとセリアさんの真実に驚いていると、ミリアムさんが入ってきた。
「はい。先ほどミレと一緒に簡単に確認してきました。シーラ、みんなにもお茶をお願いします」
ミリアムさんが席に着いたので、シーラにお茶をお願いする。
転移部屋の休憩スペースは、すでに簡易喫茶のような状態になっていた。
「シーラ、ありがとうございます」
シーラは笑顔で給仕をすると、そのままボクのそばで控える。
「大きな鳥はいましたが、森があり、広い平原もありました。住みやすそうですよ? 知的生命体はいないはずです」
作ったのがボクなのでそれは確実だ。
でも動植物については確認してなかった。
「なるほど。では、簡単な管理者を用意しませんか?」
「管理者?」
ミリアムさんから思わぬ提案が飛び出してきた。
「はい。精霊ですね。もちろん主の配下の精霊となるわけですが……」
「な、なるほどです。でも、それはいいかもしれませんね」
精霊を管理者というのはいい案かもしれない。
そういえば精霊を作ったことはないんだった……。
「では後程主に精霊の生み出し方をお伝えします」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。色々な命令を与えてあげてください」
どうやら精霊を生み出す方法を教えてもらえるようだ。
やったね!!
0
あなたにおすすめの小説
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる