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第76話 世界間接続と眷属の役割変更
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ミレイさんを連れて周辺を案内していたところ、拠点建設中のフェアリーノームから報告があった。
「遥様にご報告です!」
「「ご報告です!!」」
「どうしたんですか?」
「拠点一階奥の部屋が完成しました! これにより転移水晶などを置くことができます!」
「「できます!!」」
「おぉ!?」
どうやらフェアリーノームたちの力の陰で、自宅に戻ることが可能になったようだ。
そうなると拠点間往復をする必要があるわけだけど、自分の本拠地である世界をどちらにするか考えないといけない。
ちなみにお母さんは普段は日本の家で家事をやって、それからお母さんの世界に行って仕事をしているようだ。
「報告と建築、ありがとうございます。これから転移水晶を設置しますね。アンカルと妖都、そして日本の部屋を繋げます」
お爺様の世界は一旦置いといて、新世界のほうの利便性を上げていくことにしよう。
早速建設中の拠点へと移動する。
一階部分が完成しているだけなので専用の入り口から中に入った。
ほかの場所に関しては内装工事と配管工事をやっているらしく、立ち入り禁止となっているようだ。
ちなみに建設の順番は基礎工事をして基礎を固める。
そのあと外側を一気に組み上げ、屋根張りまで終えるようだ。
そして今、配管工事と内装工事が行われているというわけ。
日本の建築と違うところは、基礎工事がすごく早いのとチート的魔法によって固めていることだろう。
「お茶が飲めるスペースと荷捌き場があるですと!?」
案内されてやってきた一階奥の転移部屋。
そこにはなんと、転移水晶の付近に大きめの荷捌き場が存在していた。
荷捌き場の反対側にはカフェスペースがありくつろげるようになっている。
「拠点大型化を目指したので、一階のスペースをかなり拡張しました! 荷捌き場のほうに別の入り口も用意してあります!」
案内のフェアリーノームはえへんと胸を張りながらそう教えてくれた。
どうやら完全に輸出入の拠点になるようだ。
「すごいですね。まるで商会か何かのようです」
ミレイさんが感心したようにそう呟く。
「少しは便利になりそうですわね」
「これからどう発展させていくかがポイントになりそうです。主の住んでいた世界のエネルギーにも興味があります」
「たぶんこの世界でも採れるんじゃないでしょうか。履歴を見る限り何億年か過ぎ去った後のようですから」
この世界は意図的に時間が進められたので、40数億年の月日が流れた後だった。
今ボクたちは、その積み重ねの上に立っているのだ。
「ミレ、水晶の設置どうですか?」
視線を移し、ミレのほうを見る。
ミレはせっせと転移水晶に何かをほどこしているところだった。
「アンカルとこちらの接続は完了しました。あとは主様のほうで接続していただくだけです」
「わかりました。ありがとうございます」
どうやらすべての準備が整ったようだ。
それではさっそく……。
『お母さん、いますか?』
『遥ちゃん、どうしたの?』
テレパシーを飛ばすとすぐに返事が返ってきた。
お母さんはどうやら暇しているようだ。
『新世界側の転移水晶設置が終わりました。実家に繋げてもらっても大丈夫ですか?』
『えぇ、もちろんよ。すぐいくわね~』
そう言い終わると、お母さんからのテレパシーは切れた。
直後、転移部屋に誰かが転移してくるのを感じた。
お母さんだ。
「あら、まだ他は作っている最中なのね」
「いらっしゃいませ、お母さん」
「あ、わ、若葉様……!!」
「あら~?」
こちらの世界に転移してきたお母さんは周囲を見ながらそんな感想を漏らす。
そんなお母さんを見て、なぜかミレイさんがプルプルと震えて変な声をだしていた。
「たしか、あちらの世界の現聖女さんね?」
「はい!」
まるでアイドルに出会ったファンか何かのようだった。
ミレイさん、すっかり挙動不審になっている。
「ミレイさん、本当にお母さんが好きなんですね」
「あこがれ、なんです……。すらりとしていて凛としていて美しくて格好良くて……」
ミレイさんの語彙が完全に崩壊している気がする。
あこがれのモデルや女優を見る感覚なのだろう。
「そういえば、ミレイさんは妖狐族に変化できるようにしたみたいなんです」
「そうなの? それは嬉しいわね。うちの子を支えてあげてくださいな」
「はい!!」
ミレイさんがひときわ大きな声で返事を返した。
興奮状態らしい。
「聖女とは、神の力を導く存在のこと。こちらでいう巫女がそうね」
「ということは、千早さんとミレイさんが同じ存在ってことですか?」
「そうよ? あ、遥ちゃん。侍女として出している10人の妖狐の子たちなんだけど」
「どうしました?」
「必要に応じて役割を変えて使ってあげてね? 主から任命されることで力を得られるから」
「えっ? そうなんですか!?」
お母さんに言われて初めて知った事だ。
ずっと周囲のお手伝いをしたり巫女的なことをするものだとばかり思っていたのだ。
「例えばね? 剣士を命じれば剣士の技能を覚えるし使えるようになるの。妖狐族の眷属だけの力ね」
「へぇ~。ちなみに、妖狐族に変化できるミレイさんの場合はどうなんですか? 一応今ここにいないですけど、妹のリディさんも同じように変化できるのですが」
「その場合は妖狐族に変化している間だけ任命可能よ。人間の時はそれができないから注意してね」
ということは、聖女であるミレイさんを殴り格闘聖女さんにすることも可能ということか。
「すごいですね。わかりました」
ということは、ボクの周囲に剣を使える人が増えるということか。
後で試してみようかな?
「さて、それじゃあさっそく繋いじゃうわね」
お母さんはそう言うと、転移水晶に向かって手のひらを向けた。
「遥様にご報告です!」
「「ご報告です!!」」
「どうしたんですか?」
「拠点一階奥の部屋が完成しました! これにより転移水晶などを置くことができます!」
「「できます!!」」
「おぉ!?」
どうやらフェアリーノームたちの力の陰で、自宅に戻ることが可能になったようだ。
そうなると拠点間往復をする必要があるわけだけど、自分の本拠地である世界をどちらにするか考えないといけない。
ちなみにお母さんは普段は日本の家で家事をやって、それからお母さんの世界に行って仕事をしているようだ。
「報告と建築、ありがとうございます。これから転移水晶を設置しますね。アンカルと妖都、そして日本の部屋を繋げます」
お爺様の世界は一旦置いといて、新世界のほうの利便性を上げていくことにしよう。
早速建設中の拠点へと移動する。
一階部分が完成しているだけなので専用の入り口から中に入った。
ほかの場所に関しては内装工事と配管工事をやっているらしく、立ち入り禁止となっているようだ。
ちなみに建設の順番は基礎工事をして基礎を固める。
そのあと外側を一気に組み上げ、屋根張りまで終えるようだ。
そして今、配管工事と内装工事が行われているというわけ。
日本の建築と違うところは、基礎工事がすごく早いのとチート的魔法によって固めていることだろう。
「お茶が飲めるスペースと荷捌き場があるですと!?」
案内されてやってきた一階奥の転移部屋。
そこにはなんと、転移水晶の付近に大きめの荷捌き場が存在していた。
荷捌き場の反対側にはカフェスペースがありくつろげるようになっている。
「拠点大型化を目指したので、一階のスペースをかなり拡張しました! 荷捌き場のほうに別の入り口も用意してあります!」
案内のフェアリーノームはえへんと胸を張りながらそう教えてくれた。
どうやら完全に輸出入の拠点になるようだ。
「すごいですね。まるで商会か何かのようです」
ミレイさんが感心したようにそう呟く。
「少しは便利になりそうですわね」
「これからどう発展させていくかがポイントになりそうです。主の住んでいた世界のエネルギーにも興味があります」
「たぶんこの世界でも採れるんじゃないでしょうか。履歴を見る限り何億年か過ぎ去った後のようですから」
この世界は意図的に時間が進められたので、40数億年の月日が流れた後だった。
今ボクたちは、その積み重ねの上に立っているのだ。
「ミレ、水晶の設置どうですか?」
視線を移し、ミレのほうを見る。
ミレはせっせと転移水晶に何かをほどこしているところだった。
「アンカルとこちらの接続は完了しました。あとは主様のほうで接続していただくだけです」
「わかりました。ありがとうございます」
どうやらすべての準備が整ったようだ。
それではさっそく……。
『お母さん、いますか?』
『遥ちゃん、どうしたの?』
テレパシーを飛ばすとすぐに返事が返ってきた。
お母さんはどうやら暇しているようだ。
『新世界側の転移水晶設置が終わりました。実家に繋げてもらっても大丈夫ですか?』
『えぇ、もちろんよ。すぐいくわね~』
そう言い終わると、お母さんからのテレパシーは切れた。
直後、転移部屋に誰かが転移してくるのを感じた。
お母さんだ。
「あら、まだ他は作っている最中なのね」
「いらっしゃいませ、お母さん」
「あ、わ、若葉様……!!」
「あら~?」
こちらの世界に転移してきたお母さんは周囲を見ながらそんな感想を漏らす。
そんなお母さんを見て、なぜかミレイさんがプルプルと震えて変な声をだしていた。
「たしか、あちらの世界の現聖女さんね?」
「はい!」
まるでアイドルに出会ったファンか何かのようだった。
ミレイさん、すっかり挙動不審になっている。
「ミレイさん、本当にお母さんが好きなんですね」
「あこがれ、なんです……。すらりとしていて凛としていて美しくて格好良くて……」
ミレイさんの語彙が完全に崩壊している気がする。
あこがれのモデルや女優を見る感覚なのだろう。
「そういえば、ミレイさんは妖狐族に変化できるようにしたみたいなんです」
「そうなの? それは嬉しいわね。うちの子を支えてあげてくださいな」
「はい!!」
ミレイさんがひときわ大きな声で返事を返した。
興奮状態らしい。
「聖女とは、神の力を導く存在のこと。こちらでいう巫女がそうね」
「ということは、千早さんとミレイさんが同じ存在ってことですか?」
「そうよ? あ、遥ちゃん。侍女として出している10人の妖狐の子たちなんだけど」
「どうしました?」
「必要に応じて役割を変えて使ってあげてね? 主から任命されることで力を得られるから」
「えっ? そうなんですか!?」
お母さんに言われて初めて知った事だ。
ずっと周囲のお手伝いをしたり巫女的なことをするものだとばかり思っていたのだ。
「例えばね? 剣士を命じれば剣士の技能を覚えるし使えるようになるの。妖狐族の眷属だけの力ね」
「へぇ~。ちなみに、妖狐族に変化できるミレイさんの場合はどうなんですか? 一応今ここにいないですけど、妹のリディさんも同じように変化できるのですが」
「その場合は妖狐族に変化している間だけ任命可能よ。人間の時はそれができないから注意してね」
ということは、聖女であるミレイさんを殴り格闘聖女さんにすることも可能ということか。
「すごいですね。わかりました」
ということは、ボクの周囲に剣を使える人が増えるということか。
後で試してみようかな?
「さて、それじゃあさっそく繋いじゃうわね」
お母さんはそう言うと、転移水晶に向かって手のひらを向けた。
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