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第82話 青肌一族の村再び
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青肌一族の村は霧の結界によって守られている。
この結界はボクたちには意味のないものだが、魔物のゴブリンやそのほかの悪しき者を退ける効果を持っている。
前回も同じように抜けるつもりだったが、今回はなんと、ボクたちの周囲だけ霧の結界がなくなるという事象が発生したのだ。
どうやらこれはボクが管理者になったことに起因しているらしい。
「結界自体は主のさじ加減でどうにでもできるでしょう。関係者である私とミレが眷属になっていますから」
ミリアムさんの言葉を聞いてミレが胸を張る。
となると、今後は結界の質を変えることもできるのか。
「これも新たな都のための布石と思いください」
「わかりました。後ほど、新しい結界については妖都と相談してみますね」
さて、どんな結界がいいだろう。
妖都のほうならいいものを知っているかもしれない。
◇
村の門を通り中へ入る。
外部からの客は珍しいのか、チラチラ見てくるハイゴブリンたちがいるがボクたちは気にしない。
しかし、いつ見ても思うけど、彼らの身長は人間の成人の半分程度なんだなぁ。
まだ会ったことのないドワーフもこのくらいの身長らしいけど。
「これはこれは、よくぞいらっしゃいました」
そう言って出迎えてくれたのは、以前出会ったミーシャさんのお父さんのカペルさんだった。
「こんにちは。今回は相談があって参りました」
「えぇ。聞き及んでおります。ガルド村長への連絡はミーシャがしておりますので、どうぞこちらへ」
そう言うとカペルさんは、馬車の少し前を歩き始めた。
「いつ頃お越しになるかわからなかったので、お迎えの準備はしておりませんでした。申し訳ございません」
と、申し訳なさそうに頭を下げるカペルさん。
「いえ、こちらも連絡はしていませんでしたので。あと、歓迎は不要ですよ?」
ボクはそう言いながら村の中を見回した。
以前来た時よりも建物の質が良くなっているような気がする。
ボロボロだったものは新しく、頼りなげだったものは頑丈に。
どうやら色々と優遇されているようだ。
「ガルド村長からお聞きしました。なんでも、妖都のお姫様だったとか。そのおかげかはわかりませんが、以前よりも手厚い補給いただき、取引も向上しています。本当にありがとうございました」
「そ、そんなことないですよ。たまたま、たまたまです」
歩きながらも頭を下げてくるカペルさんを見て、思わず恐縮してしまった。
「主。謝辞はしっかりと受け取るべきです。恐縮しては相手に失礼になります」
「まぁ、そこもお姉様の美徳かもしれませんわね。でも、やりすぎには注意ですわよ?」
「謝辞と賛辞は最大限に受けるべきと、妖都でも教わりましたよ? 地位のある方なのですから堂々とすればいいんです」
「賛辞はさておき、謝辞の受け入れは大切です。まぁ今後は賛辞も大きくなるでしょう。遥様は今後、信徒も増えていくでしょうからもっといろいろなものを受け取るかもしれません」
ミレたち以外の話せる人たちはボクに色々な助言をしてくれた。
たしかに、そういうものはしっかり受けておいたほうがいいのかもしれない。
「みんな、ありがとうございます。それとカペルさん、ありがとうございます」
「いいえいいえ。私たちは貴方様方あっての私たちですから。皆様がいなければいずれは何らかの形で狩られていたかもしれません」
そういうカペルさんの表情には苦笑が浮かんでいた。
どうやら今よりずっと前には、もっとひどい時期があったようだ。
「森と大地と地脈の間から採掘できるのは選ばれた種のみです。それが今の青肌一族です」
「ありがとうございます。それもあればこそ、私たちは妖都の援助を受けられているのです」
「やっぱり、普通には採掘できないんですね」
ミリアムさんとカペルさんの話を聞いていて、そこはかとなく妖精銀採掘の難しさを感じた。
一体どのような状況で採掘するのだろうか。
「そのお顔、採掘場の中が気になっているようですね?」
「うぐっ」
そんなにバレバレな顔していたのかな……。
「はっはっは。まぁ簡単にですが、あの場所は外からの圧力と地面の下の熱、地脈のエネルギーと様々な力の影響を受ける場所です。なので良質な鉱石が生まれるわけですが、いかんせん、その各種力の影響でどんな屈強な種族でも長時間耐えることはできないのです」
「それこそ龍族であってもあの場所には住めません。加護を与えて初めて採掘が可能になります」
「その通りです。ミリアム様のおかげで安全に辛くなることもなく採掘ができているのです」
「へぇ~」
外部からの助力を得てやっと採掘ができているらしい。
それにどうやら、この世界も地面の下にマントルか何かがあるということもわかった。
ちゃんとは知らないけど、一応惑星なのかな?
「さて、そろそろ到着ですね」
カペルさんがそう言うので顔を上げる。
ひときわ大きな村長宅の前には、ガルドさんとミーシャさんが待っているのが見えた。
「ようこそいらっしゃいました。新しい主人よ」
ガルドさんは開口一番にそう言った。
この結界はボクたちには意味のないものだが、魔物のゴブリンやそのほかの悪しき者を退ける効果を持っている。
前回も同じように抜けるつもりだったが、今回はなんと、ボクたちの周囲だけ霧の結界がなくなるという事象が発生したのだ。
どうやらこれはボクが管理者になったことに起因しているらしい。
「結界自体は主のさじ加減でどうにでもできるでしょう。関係者である私とミレが眷属になっていますから」
ミリアムさんの言葉を聞いてミレが胸を張る。
となると、今後は結界の質を変えることもできるのか。
「これも新たな都のための布石と思いください」
「わかりました。後ほど、新しい結界については妖都と相談してみますね」
さて、どんな結界がいいだろう。
妖都のほうならいいものを知っているかもしれない。
◇
村の門を通り中へ入る。
外部からの客は珍しいのか、チラチラ見てくるハイゴブリンたちがいるがボクたちは気にしない。
しかし、いつ見ても思うけど、彼らの身長は人間の成人の半分程度なんだなぁ。
まだ会ったことのないドワーフもこのくらいの身長らしいけど。
「これはこれは、よくぞいらっしゃいました」
そう言って出迎えてくれたのは、以前出会ったミーシャさんのお父さんのカペルさんだった。
「こんにちは。今回は相談があって参りました」
「えぇ。聞き及んでおります。ガルド村長への連絡はミーシャがしておりますので、どうぞこちらへ」
そう言うとカペルさんは、馬車の少し前を歩き始めた。
「いつ頃お越しになるかわからなかったので、お迎えの準備はしておりませんでした。申し訳ございません」
と、申し訳なさそうに頭を下げるカペルさん。
「いえ、こちらも連絡はしていませんでしたので。あと、歓迎は不要ですよ?」
ボクはそう言いながら村の中を見回した。
以前来た時よりも建物の質が良くなっているような気がする。
ボロボロだったものは新しく、頼りなげだったものは頑丈に。
どうやら色々と優遇されているようだ。
「ガルド村長からお聞きしました。なんでも、妖都のお姫様だったとか。そのおかげかはわかりませんが、以前よりも手厚い補給いただき、取引も向上しています。本当にありがとうございました」
「そ、そんなことないですよ。たまたま、たまたまです」
歩きながらも頭を下げてくるカペルさんを見て、思わず恐縮してしまった。
「主。謝辞はしっかりと受け取るべきです。恐縮しては相手に失礼になります」
「まぁ、そこもお姉様の美徳かもしれませんわね。でも、やりすぎには注意ですわよ?」
「謝辞と賛辞は最大限に受けるべきと、妖都でも教わりましたよ? 地位のある方なのですから堂々とすればいいんです」
「賛辞はさておき、謝辞の受け入れは大切です。まぁ今後は賛辞も大きくなるでしょう。遥様は今後、信徒も増えていくでしょうからもっといろいろなものを受け取るかもしれません」
ミレたち以外の話せる人たちはボクに色々な助言をしてくれた。
たしかに、そういうものはしっかり受けておいたほうがいいのかもしれない。
「みんな、ありがとうございます。それとカペルさん、ありがとうございます」
「いいえいいえ。私たちは貴方様方あっての私たちですから。皆様がいなければいずれは何らかの形で狩られていたかもしれません」
そういうカペルさんの表情には苦笑が浮かんでいた。
どうやら今よりずっと前には、もっとひどい時期があったようだ。
「森と大地と地脈の間から採掘できるのは選ばれた種のみです。それが今の青肌一族です」
「ありがとうございます。それもあればこそ、私たちは妖都の援助を受けられているのです」
「やっぱり、普通には採掘できないんですね」
ミリアムさんとカペルさんの話を聞いていて、そこはかとなく妖精銀採掘の難しさを感じた。
一体どのような状況で採掘するのだろうか。
「そのお顔、採掘場の中が気になっているようですね?」
「うぐっ」
そんなにバレバレな顔していたのかな……。
「はっはっは。まぁ簡単にですが、あの場所は外からの圧力と地面の下の熱、地脈のエネルギーと様々な力の影響を受ける場所です。なので良質な鉱石が生まれるわけですが、いかんせん、その各種力の影響でどんな屈強な種族でも長時間耐えることはできないのです」
「それこそ龍族であってもあの場所には住めません。加護を与えて初めて採掘が可能になります」
「その通りです。ミリアム様のおかげで安全に辛くなることもなく採掘ができているのです」
「へぇ~」
外部からの助力を得てやっと採掘ができているらしい。
それにどうやら、この世界も地面の下にマントルか何かがあるということもわかった。
ちゃんとは知らないけど、一応惑星なのかな?
「さて、そろそろ到着ですね」
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