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第100話 クローンの作成
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インターネットの実験はひとまず置いておいて、今まで放置していた分体を作り出す実験を行うことにした。
今回作り出すのはお婆様の素体にもなるものなのだが、何分初めてのことなので勝手がわからない。
分身のほうがいいかと思ったものの、分身は時間制限があるようなので瑞歌さんのスキルから借りる形を取ることにした。
まず分体とは何かだが、同じ姿をした別の自分のことを指すらしい。
いわゆるクローンということになる。
なので今後はクローンと呼ぶことにする。
そしてそのクローンには、意識を持たせることもできるし自分で乗り移ることもできるのだという。
「ええっと、物質創造と同じ感覚で作ればいいのか。瑞歌さんは元々スライムだからほとんど分裂ってことかな?」
独り言を言いながら意識を集中させていく。
完全な物質創造によるクローンの作成はかなり制限があるようで、すぐには完成しないらしい。
今回使ったのは、ボクの髪の毛と血。
これを基準にしてクローンを作り出すというわけだ。
「イメージ……。遺伝子からボク自身を作る感じで……」
これらの材料を使って何もない場所に新たに体を用意しようというわけだ。
もちろん、本来のやり方とは全く違うし科学的でもない。
全くのファンタジーだ。
「神力と妖力を混ぜ合わせて髪の毛と血を織り込む……」
白いふわふわした球の中に材料を入れる。
すると、球は一瞬だけ輝いた。
「あとは待つだけっと……」
なんだか化学の実験をしている気分だった。
なお、この手順は瑞歌さんに聞いていたものをお母さんの知っている方法と組み合わせたものだ。
お母さんはクローンではなく分身を作るのが得意なので、そのあたりのやり方も聞いている。
まぁこの辺りはお婆様が得意だったらしいんだけど。
「お母様、この白いのはなんですか?」
ボクのやっていることに興味を示した瑞葉がそう問いかけてくる。
「これはですね、クローンを作っているんです。何かを生み出すのは瑞葉のほうが得意でしたよね?」
「魔物ですか? はい、得意です!」
元気にそう答える瑞葉。
やっぱり作り出したり生み出すのは元がダンジョンコアだけに得意なようだった。
「瑞葉はどうやって生み出していたんですか?」
ダンジョンコアはどうやって生み出しているのか気になる。
「最初に生み出すのは魔力をぎゅっとつぶして圧縮して生み出したスライムです。それから生物の情報を手に入れて複製するんです」
「な、なんだか簡単そうに聞こえますね」
「スライムは軽く体を這うだけでも生物の情報を手に入れられますから」
「へぇ~」
どうやらスライムというのは便利な存在でもあるようだ。
どこかのゲームでは素材合成にも使われていたっけ。
この世界にも作ってみるべきかな?
「もしかして、瑞葉は素材を合成するスライムの作り方知ってたりしますか?」
もし知っていたらできることが大幅に増えるのだけど……。
「知っています! 武具も作れますよ?」
「なんと……」
瑞葉、実はすごい子でした。
「でもごめんなさい、お母様。そのスライムは合成に相応の時間がかかるんです。お母様のようにすぐにはできません」
「あ、そういう感じなんですね」
どうやらボクのようにすぐに合成したり作れたりするわけではないようだ。
まぁそんなに甘くはないってことはわかった。
でも、時間がかかっても楽ができるなら利用しない手はない。
「じゃあ瑞葉はそのスライムを作ってください」
「はい! お母様」
そう言うと、瑞葉は嬉しそうに何かを集めてこね始めた。
どうやらここで作り出すようだ。
「さて、こちらも続けないと」
力の量などを考えて安定させた後、液体エーテル入った容器に投入する。
これで素早く力を吸収してくれることだろう。
本来、クローンを作るだけならここまでせずともゆっくり待てばいいらしい。
でも今回はお婆様のこともあるので、定着しやすいように工夫しようと思ったのだ。
「さて、あとは待つだけ」
「お母様、出来ました!」
「え? 早くないですか?」
見てみると、瑞葉の手には半透明の粘性生物がいた。
「半透明ですね」
「ダンジョンでは周囲の地形や背景に紛れ込む必要があるので半透明なんです」
「へぇ~」
つんつんと突っついてみるとプルプルと震える。
なんとなくかわいい。
「素材をゆっくり集めて内部で合成して、新しいものを生み出すんです。もちろん、合成の途中で倒されれば素材分は戻ってきますけど」
「聞けば聞くほど便利ですね」
スライムの管理方法はあとで瑞歌さんにでも聞いておこう。
もしかしたら命令もできるかもしれないから。
「お母様のクローン、少しずつ育ってますね」
瑞葉がそう言うので、クローンのほうを見る。
すると液体エーテルが少しずつ減っており、人の形が形成されつつあるのがわかった。
「順調、というべきですかね」
あとは待つだけでいいだろう。
完成したらお婆様の魂を移す必要がある。
今は問いかけに応じたりはしないけど、きっとこっちを見ていることだろうし。
「じゃあ今日は観察しながらみんなでお茶を飲みましょうか」
「は~い!」
ボクと瑞葉は少し離れた場所で見守っているみんなの元へと戻る。
作業が終わったことを知ると、みんな嬉しそうにしていたのが印象的だった。
今回作り出すのはお婆様の素体にもなるものなのだが、何分初めてのことなので勝手がわからない。
分身のほうがいいかと思ったものの、分身は時間制限があるようなので瑞歌さんのスキルから借りる形を取ることにした。
まず分体とは何かだが、同じ姿をした別の自分のことを指すらしい。
いわゆるクローンということになる。
なので今後はクローンと呼ぶことにする。
そしてそのクローンには、意識を持たせることもできるし自分で乗り移ることもできるのだという。
「ええっと、物質創造と同じ感覚で作ればいいのか。瑞歌さんは元々スライムだからほとんど分裂ってことかな?」
独り言を言いながら意識を集中させていく。
完全な物質創造によるクローンの作成はかなり制限があるようで、すぐには完成しないらしい。
今回使ったのは、ボクの髪の毛と血。
これを基準にしてクローンを作り出すというわけだ。
「イメージ……。遺伝子からボク自身を作る感じで……」
これらの材料を使って何もない場所に新たに体を用意しようというわけだ。
もちろん、本来のやり方とは全く違うし科学的でもない。
全くのファンタジーだ。
「神力と妖力を混ぜ合わせて髪の毛と血を織り込む……」
白いふわふわした球の中に材料を入れる。
すると、球は一瞬だけ輝いた。
「あとは待つだけっと……」
なんだか化学の実験をしている気分だった。
なお、この手順は瑞歌さんに聞いていたものをお母さんの知っている方法と組み合わせたものだ。
お母さんはクローンではなく分身を作るのが得意なので、そのあたりのやり方も聞いている。
まぁこの辺りはお婆様が得意だったらしいんだけど。
「お母様、この白いのはなんですか?」
ボクのやっていることに興味を示した瑞葉がそう問いかけてくる。
「これはですね、クローンを作っているんです。何かを生み出すのは瑞葉のほうが得意でしたよね?」
「魔物ですか? はい、得意です!」
元気にそう答える瑞葉。
やっぱり作り出したり生み出すのは元がダンジョンコアだけに得意なようだった。
「瑞葉はどうやって生み出していたんですか?」
ダンジョンコアはどうやって生み出しているのか気になる。
「最初に生み出すのは魔力をぎゅっとつぶして圧縮して生み出したスライムです。それから生物の情報を手に入れて複製するんです」
「な、なんだか簡単そうに聞こえますね」
「スライムは軽く体を這うだけでも生物の情報を手に入れられますから」
「へぇ~」
どうやらスライムというのは便利な存在でもあるようだ。
どこかのゲームでは素材合成にも使われていたっけ。
この世界にも作ってみるべきかな?
「もしかして、瑞葉は素材を合成するスライムの作り方知ってたりしますか?」
もし知っていたらできることが大幅に増えるのだけど……。
「知っています! 武具も作れますよ?」
「なんと……」
瑞葉、実はすごい子でした。
「でもごめんなさい、お母様。そのスライムは合成に相応の時間がかかるんです。お母様のようにすぐにはできません」
「あ、そういう感じなんですね」
どうやらボクのようにすぐに合成したり作れたりするわけではないようだ。
まぁそんなに甘くはないってことはわかった。
でも、時間がかかっても楽ができるなら利用しない手はない。
「じゃあ瑞葉はそのスライムを作ってください」
「はい! お母様」
そう言うと、瑞葉は嬉しそうに何かを集めてこね始めた。
どうやらここで作り出すようだ。
「さて、こちらも続けないと」
力の量などを考えて安定させた後、液体エーテル入った容器に投入する。
これで素早く力を吸収してくれることだろう。
本来、クローンを作るだけならここまでせずともゆっくり待てばいいらしい。
でも今回はお婆様のこともあるので、定着しやすいように工夫しようと思ったのだ。
「さて、あとは待つだけ」
「お母様、出来ました!」
「え? 早くないですか?」
見てみると、瑞葉の手には半透明の粘性生物がいた。
「半透明ですね」
「ダンジョンでは周囲の地形や背景に紛れ込む必要があるので半透明なんです」
「へぇ~」
つんつんと突っついてみるとプルプルと震える。
なんとなくかわいい。
「素材をゆっくり集めて内部で合成して、新しいものを生み出すんです。もちろん、合成の途中で倒されれば素材分は戻ってきますけど」
「聞けば聞くほど便利ですね」
スライムの管理方法はあとで瑞歌さんにでも聞いておこう。
もしかしたら命令もできるかもしれないから。
「お母様のクローン、少しずつ育ってますね」
瑞葉がそう言うので、クローンのほうを見る。
すると液体エーテルが少しずつ減っており、人の形が形成されつつあるのがわかった。
「順調、というべきですかね」
あとは待つだけでいいだろう。
完成したらお婆様の魂を移す必要がある。
今は問いかけに応じたりはしないけど、きっとこっちを見ていることだろうし。
「じゃあ今日は観察しながらみんなでお茶を飲みましょうか」
「は~い!」
ボクと瑞葉は少し離れた場所で見守っているみんなの元へと戻る。
作業が終わったことを知ると、みんな嬉しそうにしていたのが印象的だった。
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