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第147話 作業して作業してまた作業
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というわけで早速ボクたちの拠点以外の整備を始めていくことにした。
拠点周辺もまだまだ整備したり建物をアップデートしていく必要はあるのだが、一時滞在者などの来訪者用の施設も用意しなくてはいけない。
「ええっと、材質はアダマス石でいきましょう。それと~……」
先んじて作るべき施設は宿屋である。
それも5階建ての総石造りで装飾も凝ったやつである。
イメージとしては、日本の明治・大正期の作りに近い感じだろうか。
「それと、この位置から商店街にしましょうか。宿泊施設ですが、ホテルって呼び方にしておきますね。建築班の班長と設計班が相談して、範囲を決めてください。その際今指定した商店街の位置はずらしても構いません」
「はい!」
というわけで工事計画の概要説明中である。
「各室内には最低2つのベッドを置いてください。クローゼットとウォークインクローゼットを設置、室内にはトイレと浴室、それとワインセラーやソフトドリンクの冷蔵庫を置きます」
「はい! ところで、冷蔵庫は今試用している氷の精霊石を使用した冷蔵庫でいいですか?」
「そうですね。電気設備はまだ時間がかかりますので、そちらでお願いします。それと大浴場とプール、あとバーや劇場なんかもほしいですね。運動設備もあるとなお良いと思います」
「なるほどです」
現在、ボクの目の前にはたくさんの建築及び設計担当、他料理やそれに関わるフェアリーノームと精霊が集まっている。
ホワイトボードの前に立って説明するボクの話を彼女たちは楽しそうに聞いてくれていた。
「短期滞在でも長期滞在でも、楽しめる、落ち着けるホテルを目指すつもりです。酒造メンバーはいますか?」
「はーい!!」
ボクの問いかけに応えるように数人のフェアリーノームたちが手を挙げた。
「酒造の状況はどうですか?」
新酒はある程度早いだろうけど、それ以外は時間がかかるはずだ。
なので軽く確認だけしておきたい。
「10種類の新酒は完成しています! 熟成期間については時間を進めての熟成樽と自然熟成の熟成樽の2つを用意して試しています!」
「味の変化、ですか?」
「そうです! ただ時間を進めたほうも自然熟成と同じような過程を経るはずです。なのでどちらも美味しくなると思います」
酒造担当のフェアリーノームたちは一様に胸を張る。
相当自信があるのだろう。
「蒸留酒のほうも大丈夫ですか?」
「はい、蒸留酒に関しては問題ありません! それと現在ほかの物もできないか実験もしていますので、続報をお待ちください!!」
酒造メンバーのほうは大丈夫なようだ。
「遥様。作物は順調に育っていて、もうすぐ収穫目前です。結構な収穫量になるので備蓄がかなり増えます!」
「そうなんですか? そういえば妖都からの取引分もありましたね。妖都が欲しがっている作物とかあったら取引に出しちゃってくださいね」
「はい! 管理部と相談して決めたいと思います」
今の人数ではものすごい大規模な畑はいらないと思うので余剰になりそうなものや取引に使えそうなものは優先して出していこうと思う。
「食肉はだいぶ増えてるんですね。畜産もしているようですし、ハンターも活動中っと。ギルドでも組織しますかね?」
新世界拠点周辺の環境はかなり整えられているが、山脈側の領域はまだ手付かずだった。
マルムさんたちや外回りのフェアリーノームによって脅威は減らされているようだが、飛んでくる大きな鳥とかはどうにもならないのが現状だ。
山頂まで行って直接交渉する必要があるかもしれない。
「いっそ山に向かって槍でも投げつけるべきでしょうか?」
「主様、とりあえず穏便にお願いします」
そばにいたミレにやんわりと窘められてしまった。
確かにちょっと短気だったかもしれない。
「そ、そうですね! ところで、作った当初は知的生命体いなかったんですよね。鳥を静かにさせるにはだれが適任でしょうか」
街の発展のためには襲来してくる鳥と話をする必要があると思うのだが、そもそも会話が通じるのだろうか?
「ならよ、烏天狗に頼め。あいつらなら鳥のこともわかるだろ」
意外なところから助言が出てきた。
酒呑童子さんだ。
「烏っていうくらいだからそれっぽいですよね」
「おう。まぁそうでなくとも、鳥を従える術があるからな。鳥に対しては強いぞ」
「なるほど」
言葉が通じないとしても、調教は可能ということか。
となれば、後程烏天狗さんにお任せするとしよう。
「ええっと、じゃあ次ですね。土産物というわけじゃないですが商店街について。まずはグロサリーストアを作りますか。日用雑貨何でも売っているところなんですが」
ちなみにこの場所にはまだ日用雑貨を売るお店がない。
そのため、支給品として提供している形になっている。
せめて、外部の人向けに気軽に買える場所を提供しなきゃいけない。
「遥様ー! ホテルの建築のために杭打ちして測量しちゃいますね」
「はーい」
早速彼女たちの案が決まったのか、まずは場所の測量を始めた。
最初は指定範囲内の距離を測って地面に杭を打って測量する。
何度かこれを繰り返して段差などを細かく確認していく。
それを紙に書き込むと次はそれを設計班へと渡した。
設計班はそれを受け取ると、面積を考えながらホテル内の設備の大きさなどを考え始めるのだった。
「さて、次は商店街予定場所ですけど、ちょっとホテルと距離を離します。いくらか拡張してもいいようにするので、もう少し離れた場所で測量していきましょう。間に道も用意します」
「はい!」
まぁ余った部分は公園や休憩スペースにするので問題ない。
とはいえ、面積についてはなんとなくこれかな? と思ったホテルの情報をネットで調べたのでそれを参考にしている。
「次は道ですね。ホテルの範囲は予備の部分も含めてます。その前に道路を敷設していくことになりますね」
「はーい!」
道幅については大型馬車が2台すれ違えるようにすることを基本にして、歩行者専用の道をセットで用意する。
なので結構な大きさになるようだ。
「ええっと、予定では……」
ホテル前の道はラウンドアバウト構造にするので基本的に一方通行だ。
乗車口と降車口は別にする。
「このあたりからあのあたりまでが円形になるように敷設します」
ホテルの内外装については設計を任せているが、ホテルの外などの大きな設計は必至でみんなでやったのだ。
なのでその通りに進めていく。
ちなみに、お父さん経由で設計に詳しい人にも確認してもらったが、「何の街ですか?」と聞かれてしまったそうだ。
危ない危ない。
「ホテル敷地を抜けた先の道路はこうなってこうで、拠点入り口前に門を設置しますので、ここまでですね」
「ふむふむ」
設計図を見ながら敷設場所を決めていく。
実際に敷設作業を開始するのはもう少し先なので、今はまだ場所を決めるだけだ。
「それで、このあたりから建物が建っていく予定なので、とりあえずここまでは敷設予定の範囲です」
作業担当のフェアリーノームと一緒に歩きながら距離や場所を確認していく。
範囲としては拠点に続く門から現状決めてある街の端までだ。
「えっと、じゃあここに鉄の棒挿してロープで結んでください。囲んだ場所が予定の範囲になります」
「わかりました!」
フェアリーノームたちは頷くと、一斉に距離を測りながら鉄の棒を挿してロープで結んでいく。
「さて、この場所はこれでいいですね。次へ行きましょう」
「わかりました! 計画班はほかのメンバーにこの場所を記録してもらってください」
「わかりました!」
指示役のフェアリーノームの言葉を聞いて、何人かのフェアリーノームがその場を離れていった。
彼女たちは計画班の子らしい。
こうしてボクたちは、来訪者用の街となる部分に手を付け始めるのだった。
拠点周辺もまだまだ整備したり建物をアップデートしていく必要はあるのだが、一時滞在者などの来訪者用の施設も用意しなくてはいけない。
「ええっと、材質はアダマス石でいきましょう。それと~……」
先んじて作るべき施設は宿屋である。
それも5階建ての総石造りで装飾も凝ったやつである。
イメージとしては、日本の明治・大正期の作りに近い感じだろうか。
「それと、この位置から商店街にしましょうか。宿泊施設ですが、ホテルって呼び方にしておきますね。建築班の班長と設計班が相談して、範囲を決めてください。その際今指定した商店街の位置はずらしても構いません」
「はい!」
というわけで工事計画の概要説明中である。
「各室内には最低2つのベッドを置いてください。クローゼットとウォークインクローゼットを設置、室内にはトイレと浴室、それとワインセラーやソフトドリンクの冷蔵庫を置きます」
「はい! ところで、冷蔵庫は今試用している氷の精霊石を使用した冷蔵庫でいいですか?」
「そうですね。電気設備はまだ時間がかかりますので、そちらでお願いします。それと大浴場とプール、あとバーや劇場なんかもほしいですね。運動設備もあるとなお良いと思います」
「なるほどです」
現在、ボクの目の前にはたくさんの建築及び設計担当、他料理やそれに関わるフェアリーノームと精霊が集まっている。
ホワイトボードの前に立って説明するボクの話を彼女たちは楽しそうに聞いてくれていた。
「短期滞在でも長期滞在でも、楽しめる、落ち着けるホテルを目指すつもりです。酒造メンバーはいますか?」
「はーい!!」
ボクの問いかけに応えるように数人のフェアリーノームたちが手を挙げた。
「酒造の状況はどうですか?」
新酒はある程度早いだろうけど、それ以外は時間がかかるはずだ。
なので軽く確認だけしておきたい。
「10種類の新酒は完成しています! 熟成期間については時間を進めての熟成樽と自然熟成の熟成樽の2つを用意して試しています!」
「味の変化、ですか?」
「そうです! ただ時間を進めたほうも自然熟成と同じような過程を経るはずです。なのでどちらも美味しくなると思います」
酒造担当のフェアリーノームたちは一様に胸を張る。
相当自信があるのだろう。
「蒸留酒のほうも大丈夫ですか?」
「はい、蒸留酒に関しては問題ありません! それと現在ほかの物もできないか実験もしていますので、続報をお待ちください!!」
酒造メンバーのほうは大丈夫なようだ。
「遥様。作物は順調に育っていて、もうすぐ収穫目前です。結構な収穫量になるので備蓄がかなり増えます!」
「そうなんですか? そういえば妖都からの取引分もありましたね。妖都が欲しがっている作物とかあったら取引に出しちゃってくださいね」
「はい! 管理部と相談して決めたいと思います」
今の人数ではものすごい大規模な畑はいらないと思うので余剰になりそうなものや取引に使えそうなものは優先して出していこうと思う。
「食肉はだいぶ増えてるんですね。畜産もしているようですし、ハンターも活動中っと。ギルドでも組織しますかね?」
新世界拠点周辺の環境はかなり整えられているが、山脈側の領域はまだ手付かずだった。
マルムさんたちや外回りのフェアリーノームによって脅威は減らされているようだが、飛んでくる大きな鳥とかはどうにもならないのが現状だ。
山頂まで行って直接交渉する必要があるかもしれない。
「いっそ山に向かって槍でも投げつけるべきでしょうか?」
「主様、とりあえず穏便にお願いします」
そばにいたミレにやんわりと窘められてしまった。
確かにちょっと短気だったかもしれない。
「そ、そうですね! ところで、作った当初は知的生命体いなかったんですよね。鳥を静かにさせるにはだれが適任でしょうか」
街の発展のためには襲来してくる鳥と話をする必要があると思うのだが、そもそも会話が通じるのだろうか?
「ならよ、烏天狗に頼め。あいつらなら鳥のこともわかるだろ」
意外なところから助言が出てきた。
酒呑童子さんだ。
「烏っていうくらいだからそれっぽいですよね」
「おう。まぁそうでなくとも、鳥を従える術があるからな。鳥に対しては強いぞ」
「なるほど」
言葉が通じないとしても、調教は可能ということか。
となれば、後程烏天狗さんにお任せするとしよう。
「ええっと、じゃあ次ですね。土産物というわけじゃないですが商店街について。まずはグロサリーストアを作りますか。日用雑貨何でも売っているところなんですが」
ちなみにこの場所にはまだ日用雑貨を売るお店がない。
そのため、支給品として提供している形になっている。
せめて、外部の人向けに気軽に買える場所を提供しなきゃいけない。
「遥様ー! ホテルの建築のために杭打ちして測量しちゃいますね」
「はーい」
早速彼女たちの案が決まったのか、まずは場所の測量を始めた。
最初は指定範囲内の距離を測って地面に杭を打って測量する。
何度かこれを繰り返して段差などを細かく確認していく。
それを紙に書き込むと次はそれを設計班へと渡した。
設計班はそれを受け取ると、面積を考えながらホテル内の設備の大きさなどを考え始めるのだった。
「さて、次は商店街予定場所ですけど、ちょっとホテルと距離を離します。いくらか拡張してもいいようにするので、もう少し離れた場所で測量していきましょう。間に道も用意します」
「はい!」
まぁ余った部分は公園や休憩スペースにするので問題ない。
とはいえ、面積についてはなんとなくこれかな? と思ったホテルの情報をネットで調べたのでそれを参考にしている。
「次は道ですね。ホテルの範囲は予備の部分も含めてます。その前に道路を敷設していくことになりますね」
「はーい!」
道幅については大型馬車が2台すれ違えるようにすることを基本にして、歩行者専用の道をセットで用意する。
なので結構な大きさになるようだ。
「ええっと、予定では……」
ホテル前の道はラウンドアバウト構造にするので基本的に一方通行だ。
乗車口と降車口は別にする。
「このあたりからあのあたりまでが円形になるように敷設します」
ホテルの内外装については設計を任せているが、ホテルの外などの大きな設計は必至でみんなでやったのだ。
なのでその通りに進めていく。
ちなみに、お父さん経由で設計に詳しい人にも確認してもらったが、「何の街ですか?」と聞かれてしまったそうだ。
危ない危ない。
「ホテル敷地を抜けた先の道路はこうなってこうで、拠点入り口前に門を設置しますので、ここまでですね」
「ふむふむ」
設計図を見ながら敷設場所を決めていく。
実際に敷設作業を開始するのはもう少し先なので、今はまだ場所を決めるだけだ。
「それで、このあたりから建物が建っていく予定なので、とりあえずここまでは敷設予定の範囲です」
作業担当のフェアリーノームと一緒に歩きながら距離や場所を確認していく。
範囲としては拠点に続く門から現状決めてある街の端までだ。
「えっと、じゃあここに鉄の棒挿してロープで結んでください。囲んだ場所が予定の範囲になります」
「わかりました!」
フェアリーノームたちは頷くと、一斉に距離を測りながら鉄の棒を挿してロープで結んでいく。
「さて、この場所はこれでいいですね。次へ行きましょう」
「わかりました! 計画班はほかのメンバーにこの場所を記録してもらってください」
「わかりました!」
指示役のフェアリーノームの言葉を聞いて、何人かのフェアリーノームがその場を離れていった。
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