神様になったTS妖狐はのんびり生活したい~もふもふ妖狐になった新人神様は美少女となって便利な生活のため異世界と日本を往復する~

じゃくまる

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第179話 突撃! 近くのダンジョン1

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 新年も過ぎある程度日数が経った頃、ボクは旧世界側で1人森で狩りをしていた。
 普段はみんなに護衛されているのであまり狩りをすることがないという問題もあった。
 なのでハンターとしてもある程度行動できるように自主的に狼やゴブリンを狩ることにしたのだ。

「よっと、これで終わりです!」
「グギャッ」

 飛びかかってきたゴブリンを華麗に回避して影の鎌で首を狩る。
 最近はお婆様の力でもあるこの影をうまく扱えるようになってきた。
 串刺しにするだけじゃなくて剣にしたり斧にしたり鎌にしたり、時折弓や銃なんかにもしていたりする。
 ボクのイメージに合わせて形を変えてくれるので非常に便利だ。

「ゲギャー!!」
「うわっ、また来ました!」

 ちょっと油断して索敵を怠るとすぐにゴブリンがやってくる。
 こいつらちょっと湧きすぎじゃないかな?
 どこからやってくるんだろう。

「とりゃ! まったく。これで10体目なんですけど? 付近にゴブリンが歩いてる気配もなかったのになぁ……」

 死んだゴブリンから使えそうな道具類をはぎ取りつつボクは考える。
 そもそも油断していたとはいえこんなに遭遇するものなのだろうか?
 というか、このゴブリンたちはどこからきたのだろう。

「あっ!」

 そんなことを考えていると、目の前にある小さな穴からゴブリンが這い出てくるのが見えた。
 犯人はこの穴か!
 
「ゲギャギャ!」
「出所も見つけましたし、さくっと死んでください!」
「ギャー」

 穴から出てきたばかりのゴブリンをサクッと倒すと、道具類をはぎ取ってから穴の中をこっそり覗いてみた。

「うーん、暗いですね……」

 穴の中は暗く深そうで奥がまるで見えなかった。
 うん、危ないことはやめよう。

「応援のフェアリーノームを呼びましょうか。巣穴だったら困りますし」
 
 というわけでミレからもらったフェアリーノームを呼び寄せる笛を吹いた。
 するとどこからともなくフェアリーノームが転移してくるのが見えた。

「あ、ミカにミナ」

 やってきたのはミカとミナ。
 真っ先にミレが来るかと思ったけど今回はこの2人だったようだ。
 珍しい。
 2人はボクを見ると手を挙げて挨拶する。

「ちょうどいいです。この穴からゴブリンが出てきているようなので探索してみませんか?」

 ボクの提案を聞いた2人はこくんと頷いた。
 どうやらOKのようだ。

「じゃあ行きましょうか。っと、どうしました?」

 早速2人を引き連れて穴に向かおうとするが、ミカとミナがボクの服の裾をつかんでストップをかけてきた。
 なんだろう? そう思っているとミカがボクに向かって首を横に振り、先頭を歩き始める。
 どうやらボクを先頭にしたくないらしい。

「なるほど、わかりました。先頭はお任せしますね」

 ボクがそう言うと話を隣で聞いていたミナがボクに向かってこくんと頷いた。

「ミカ、大丈夫そうですか?」

 比較的小さな穴なので小さくなって潜り込んでいくミカ。
 小さなお尻を振り振りしながら潜り込んでいく姿が可愛らしい。
 ミカが完全に穴の中に入ったのでミナの引き留めもありボクたちはしばらく待機。
 やがてミカが穴の中から顔をだしてボクたちに向かって手招きをしてきたので、ミナと一緒に穴の中に入り込んだ。
 
「うわっ、広い……」

 穴の中は想像よりずっと広かった。
 あんなに入り口は狭かったのにボクたちが立って歩けるくらいの高さがあるのだ。
 ちなみにゴブリンはボクたちより若干小さい。

「え? ここダンジョンなんですか?」
 
 ミカが言うにはここは初期状態に近いダンジョンなのだという。
 いつの間にかボクたちの拠点とアルテ村の間にダンジョンが出来ていたようだ。
 これって結構まずい?

「ボクたち3人だけで大丈夫ですかね?」

 ボクの問いかけに頷く2人。
 どうやら余裕のようだ。
 となれば、行くしかないよね?

「わかりました。みんなで行きましょう。最悪増援を呼べばいいだけですしね!」

 というわけで早速3人のダンジョン探索が始まった。
 
「ここは洞窟型のダンジョンでしょうか? 何階層あるんだろう……」

 ミカボクミナの順序でダンジョンを突き進んでいく。
 入口からずっと土壁が続いているので洞窟型のダンジョンだと思うけど確証はない。
 そのまま接敵することもなく順調に直線の通路を進んでいった。

「あれ? もう階段ですか?」

 ミカがこくんと頷く。
 なんと拍子抜けしたことか、1階層目はただの通路だったのだ。
 どういうこと?

「え? ただの洞穴に偽装することもあるから、洞窟型ダンジョンの1階層目はただの通路になっている場合が多いんですか?」

 どうやら初期段階のダンジョンはただの洞穴に偽装することが多いらしい。
 なかなか知能がありますね?

「なんか残念です。じゃあ2階層目行きましょうか」

 ミカとミナがこくんと頷いたので早速2階層目へと進んでいく。

「また土壁の洞窟ですか。でも通路が分かれてますね」

 続く2階層目。
 また同じような洞窟が続いていたけど、先ほどとは違っていくつか分かれ道ができていた。
 いよいよダンジョンらしくなってきました。

 ボクたちはミカを先頭にさらに奥へと進んでいく。
 すると今度は大きな部屋にたどり着いた。
 ちなみに今のところゴブリンには遭遇していない。

「大きな部屋? 見たところ何もない……。えっ?」

 部屋の中を覗こうとしたその時、部屋の奥の壁がずれてゴブリンがわらわら出てきたのだ。
 なんと、隠し部屋ですと!?
 
 おのれダンジョン、まさか隠し部屋を使って襲撃してくるとは!!
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