雑魚兎が貴族に飼われてもいいじゃない!?

べべ

文字の大きさ
23 / 47
幕間:2

幕間:とあるギルドの皮算用

しおりを挟む
 
 ホーンブルグ。
 自然に囲まれた美しい景観と、発展途上の色合い目立つ町並みが融合した、田舎に佇む小さな町。

 鍛冶は森を痛めない程度の燃料しか許さず、建築は石切場から持ってきた石材を主に用いている。色とりどりの屋根は住民を見分けるためでもあるのか、同地区内で同じ色合いの物は確認されない。

 総じてモダンな雰囲気であり、町の活気も相まって、どこかの物語にでも出てきそうな雰囲気だ。
 木々を尊び、自然の恵みに生かされていることをけして忘れない民達の集う場所。
 そんなムーンブルクも町という規模である以上、当然複数のギルドが存在する。

「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件で?」

「ゴードンの賭場から使いに来た者です。最近入荷したというゲームの商談を是非……」

「かしこまりました。担当の者を呼んで参りますので少々お待ち下さい」

 ここは、町に3つあるギルドの内の1つ。商業ギルド。
 ほんでもって、そんなギルドのカウンターに寝転ぶワッシこそ、名物看板ネコと名高いケットシー……ギルネコくんと人は呼ぶんじゃよ。

(んにゃぁ、これでもう3件目ぇ、町にある賭場のもんは全て来た事になるにゃんにゃらぁ。耳が早ぇにぃ)

 カウンターで受付をばしとる賭場の使いを横目で見つつ、ワッシは欠伸をかます。
 頭ぁ剃り上げてる上に、片目に刀傷……カタギのもんじゃねぇのは確か。とはいえ、内包魔力は下の下……肉の付き方とか、足運びぃ見るに、ステゴロに自信があるタイプなんじゃね。

 ほんならまぁ、万が一暴れるような事があっても、ワッシを始め他の職員で取り押さえられる。心配はいらん様子だし、脅しじゃのぉて純粋な商業目的で来たっちゅうことじゃね。それなりに上の立場と見てみるワッシ。

「どうも、担当のエーギルです。この件につきましては、奥の部屋で商談をする手はずになっております。どうぞこちらへ」

「わかりました。武装などの確認はしますか?」

「ギルド内に入った時点でそういう点検は済んでおりますれば。ささ、どうぞ」

「なるほど、怖いですなぁ」

「ははは」

「ふふふ」

 そこそこのベテランである、エーギルがスキンヘッドを案内していく。
 奴らの狙いはと~うぜん、「インディアン・ポーカー」じゃろう。あの頭ん悪い兎が考えついた、悪魔のシステムじゃ。

「あら、ギルネコくんおでかけ?」

「んに」

 ワッシはカウンターから降り、2人の後ろを付いていく。
 商談室は、ギルド支部長の部屋ん側にあるわりと豪勢な部屋じゃ。ソファが気持ちいい。

「では、こちらへ」

「失礼します」

 2人が中に入り、ワッシも壁に密着する。
 ケットシーであるワッシなら、壁の向こうの会話を聞く程度造作もない。

『どうぞ、おかけになってください』

『えぇ、失礼いたします』

『どうですかな、ここ最近の実入りは?』

『いやぁ、マーケインの所に最新のゲームを先越されて、上役共々大慌てですよ』

『あぁ、マーケイン様は即座にこちらに足を運んでございましたからねぇ』

 しばらくは談笑が続いておるご様子じゃったが……職員の姉ちゃんがお茶を持ってきた辺りで2人の雰囲気が変わったのがわかった。

『……それで、例のゲームについてですが』

『あぁ、インディアン・ポーカーですね。あのゲームを導入するに当たっては、アッセンバッハ家の領主様より何点かの決まりごとを守っていただく必要があるのですが……』

『聞き及んでおります。ですが、再確認とすり合わせの為に、再三の説明をお願いしたく』

『えぇ、もちろんでございますとも!』

 このインディアン・ポーカー。胴元と顧客が入り混じり、固まった金を取り合うっちゅう異色のゲームである。運の良さもさることながら、心理戦の強さも必要になる。単純ながらも玄人向けの内容だった。

 それ故に、アッセンバッハ家は無用な混乱と退廃を避ける為に、このゲームに制限を設けて手元に置いたんじゃろう。

『まず、親となった者が賭けられる金額は、原則として屑銭2枚から銅貨一枚までの間にしてください』

『ふむ……賭け金の釣り上げも、その範囲内で、ということですな?』

『そうです。それ以上の釣り上げは違法と見なします』

『これは手厳しい。確かに金額によっては手痛く負けるでしょうが、それほど厳しく取り締まる必要があるのですか?』

 これに関しては、あの兄君の意向が強いようだった。
 勝ち負けが何よりも明確なこのゲームは、強い者が一人勝ちするバトルロイヤル。抜け出しすぎる奴が出てきたら、どなたさん方もえぇ思いはせんじゃろう。

 結果として町の治安が悪くなる可能性がある……と見ているようじゃった。
 エーギルも、その点に重点を置いて説明していく。

『なお、賭場でこのゲームを行う際には、是非個室で行っていただきたく存じます』

『無論ですな。人の視線が多い場所で行っては、協力者によるイカサマが容易ですからな』

『お互いにこのゲームを広めていきたいのならば、協力しあえる所をしっかりと、ですからね』

 しかし、エーギルも狸じゃの。
 このゲームを賭場で展開するに当たっての「穴」。賭場が潤うための抜け道を、領主一家に伏せておる。
 賭場の男もそれに感づいているようで、お互いにわかりあった様子で商談を進めておるようだ。

『人数はどのくらいを目安に?』

『できれば五人を目安にしていただけると、勝負が煮詰まります。ですが、3人でも良いとのことですよ?』

『ふむ、そうでしょうな……では、五人で見ていきましょう。えぇ、それがちょうどいい』

 今の会話はつまるところ、「何人からが、店の者を潜り込ませていいのか」という事になるのぉ。
 バカ正直に相手するよりも、サクラを使って客に紛れ込ませ、客からかっぱいで店とそいつで半々すりゃあ良いってことじゃ。

 これを黙認することで、ギルドもまた美味しい汁を吸っておる。お客にはアフターケアとして、別のゲームで少し取り戻させることで治安にも悪影響がない……悪どいのは確かじゃが、こうして回る平和もあるってことかの。

『では、展開するための権利は、このくらいになります』

『……もう少しお安くなりませんかな?』

『ここから下げるな、と厳命されておりますれば。お気持ちはわかりますが、なにとぞ』

『ふむ……わかりました』

 こうして、商談はつつがなく終わりを迎える。
 結果としては商人ギルドに旨味がある内容に思えるが、賭場としては長い目で見てプラスになると判断したが故のスムーズさじゃったな。
 なんにしても、大事無くて何よりじゃ。

『これからも、良きお付き合いを続けていただければと存じますよ』

『えぇ、もちろんですとも。それと、領主様にも感謝せねばならないですな』

『いや、まったく』

 2人の会話が終わる所で、ワッシはその場を離れる。
 これで、ホーンブルグにある3つの賭場、全てにインディアン・ポーカーが並ぶ事になる。
 賭け事によって経済の回転が早まるのは間違いない。どこかで金の流れを掴んで、他のギルドに恩を売るように動かんとならんの。

(んにゃぁ、めぇんどくさい事ににゃりそうにゃんにゃらぁ)

 ギルド支部長がどう動くかを想像しつつ、ワッシはお気に入りのカウンターに向かうのであった。



    ◆  ◆  ◆



『ふぅん、賭場3つにインディアン・ポーカーがねぇ』

『んにゃあ』

『まぁ良いんじゃね? 楽しめるゲームってことなんだろ?』

『……おみゃあはやっぱり、兄君と連なって正解なんじゃよ』

『あぁ?』

 商人ギルド、カウンターにて。
 俺ことカクは、ギルネコと向かい合い2匹で会話に勤しんでいた。
 テルム坊っちゃんがインディアン・ポーカーの売上を確認するのに同行していた所、コイツに話しかけられた訳だが……今遠回しに馬鹿にしたよなコイツ?
 俺、買っちゃっていいのかしらねこの喧嘩!?

『おみゃあと兄君のせいで、町の経済が変な回り方するんじゃっちゅう話しじゃよ。兄君はそれをわきまえとるから、こうして頻繁にギルドに来るにゃんにゃらぁ』

『……経済が回るなら良いことじゃねぇか』

『おみゃあよぉ……そりゃあ、ギルドとしちゃウマウマじゃがよ。それでお国に目ぇつけられて、税でも増やされたら対応出来んのかにゃ?』

『あ~?』

 いや、知らんよ。
 税金が増えるって言われても、消費税何%とかの話しだろ?
 悪いが俺の脳内は日本人だぜ? 勝手に決まった消費税アップのニュースを見て、諦めと共に払うようになったことなんざいくらでもある。
 上のことは上に任せりゃいい。人間の事は、人間がなんとかすりゃあいいんだよ。

『……その目は、にゃあんも考えとらん目ぇにゃんにゃらぁ』

『よくわかってんじゃねぇか。それより、お前お得意のじゃれつきで食品コーナーから肉貰ってきてくれよ』

『おまけにワッシをパシリ扱いたぁ恐れ入るにゃんにゃぁ』

 今の俺にとって重要なのは、今ここで坊っちゃんが戻ってくるまでの間に、おこぼれを貰えるか否かだ。
 その為には、ギルネコの協力が不可欠と言っていい。

『なぁ頼むよ~。新しいゲーム教えてやるからさぁ』

『んにゃ!? まだにゃんかネタぁあるにゃんにゃぁ!?』

『あ? あぁ、あるぜ? それがどうしたよ』

『っ、おみゃあ、ひとまず一個教えてみるにゃあよ』

 ほぉ、先払いを要求とは。流石商人ギルドのネコ。
 仕方ねぇなぁ。一個教えてやろうじゃねぇの。

『ん~……この世界、サイコロあるよな?』

『あるけんど、数字の勉強道具がどうかしたのかにゃ?』

『それ使った、「チンチロリン」っつう遊びでも教えてやんよ』

 チンチロリン。
 丼の中でサイコロ3つを転がして、その目によって勝敗を決めるゲームだ。
 3つの内、2こがゾロ目、つまり同じ数字でなければならず、残った一個の出目の大きさによって強さが変わる。

 基本は「6」の目が強いんだが、中には「456」などの目が出て、6より強い~なんてルールもある。
 簡単にできる上に、1体1でも、大人数でやるのも可能な万能博打である。
 ぶっちゃけ楽しいぞ。

『……っつう遊びがあるんだけど』

『……それ、勝った奴が総取りかにゃ?』

『当然だな』

『……また、おみゃあは、そういう……』

『あん?』

 よくわからんが、ギルネコがすごく疲れてる気がする。
 日頃の無理が祟ってるんだろうか?

『おみゃあに一つ、言っとくにゃ』

『お、おう?』

『その「チンチロリン」、この町の経済が安定するまで、絶対に外に漏らすんじゃねぇにゃ! わぁったにゃんにゃらぁ!』

『な、なんでだよ?』

 なんで俺、胸ぐら掴まれてんの!?
 このネコ怖い! 情緒不安定じゃない!?

『おみゃあのアイディアは、この町の経済を変に高めるにゃ! せめて町民がギルドと同じくらいに金を回せるようににゃるまでは、絶対に誰にも教えちゃにゃんねぇにゃ!』

『つってもなぁ……もう坊っちゃんとお母ちゃんはハマッちまってるしよ』

『……にゃん?』

 そんな事言われても、もう遅い。
 つい先日、暇してた坊っちゃんとお母ちゃんにこれ教えて、2人でワイワイやって楽しんでもらったばっかりだ。
 あの時は燃え上がり過ぎて、料理長の仕入れたチーズ(掛け金代わり)が空になるまでやってたっけか。

『だぁら、俺が言わなくても、多分……』

「カク、おまたせ~」

 げ、帰ってきやがった。
 これでもうおこぼれ貰えねぇじゃねぇか。まったくとんだおネコ様だ。

「ねぇねぇカク。「チンチロリン」だけどさ、楽しかったからギルドにアイディア提出してみたんだ~。そしたら面白いって言ってくれてさ!」

『ぶふにゃぁ!?』

「専用のサイコロとか作って、売り出してみたいってさ。これで皆で遊べるよ~」

『どこのドイツにゃ採用したの!?』

「え、ギルド支部長だけど?」

 ギルネコは、「あの大馬鹿支部長がぁぁぁ!」と奇声を発しながら奥へとすっ飛んでいった。
 なんだったと言うのか。マタタビでも吸っていたのだろうか。

「……どしたの?」

『俺に聞くなよ……それより坊っちゃん? 儲けによっては、少々贅沢しても良いんじゃないかってボク思うのん?』

「そうだね、料理長に鍋を買っていってあげよう」

『なんか違うのん……』

 その後。
 チンチロリンは見事にヒット。ホーンブルグや、ノンブルグですらも流行る大人気ゲームとなったのであった。
 当然、賭場が無断展開出来ないようにしているそうだが……詳しくは知らん。
 あと、何でかギルド支部長がほっぺたに肉球痕くっつけて昏倒していたという噂が広まっていた。詳しくは知らん。
 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス
ファンタジー
★HOTランキング1位感謝!(2026.1.23) カクヨムコン部門別 週間ランキング5位! なろう四半期ランクイン中!(異世界転生/ファンタジー/連載中) ★ 山根ことり、28歳OL。私の平凡な毎日は、上から降ってきた神様の植木鉢が頭に直撃したことで、あっけなく幕を閉じた。 神様の100%過失による事故死ということで、お詫びにもらったのは3つのチート能力。 ①通販サイトや検索が使える【異世界インターネット接続】 ②もふもふ動物と話せる【もふもふテイマー&翻訳】 ③戦闘はできないけど生活は最強な【生活魔法 Lv.99】 私の願いはただ一つ。働かずに、可愛いペットともふもふしながら快適なスローライフを送ること! のはずが、転生先は森のど真ん中。おまけに保護された先の孤児院は、ご飯はまずいしお風呂もない劣悪環境!? 「私の安眠のため、改革します!」 チート能力を駆使して、ボロ屋敷がピカピカに大変身! 現代知識と通販調味料で絶品ごはんを振る舞えば、心を閉ざした子供たちも次々と懐いてきて……? 気づけばギルドに登録し、薬草採取で荒稼ぎ。謎の天才少女として街の注目株に!? あれ、私のスローライフはどこへ? これは、うっかりチートで快適な生活基盤を整えすぎた元OLが、最強神獣もふもふや仲間たちとのんびり暮らすために、ついでに周りも幸せにしちゃう、そんな物語。 【今後のストーリー構想(全11章完結予定)】 第1章 森の生活と孤児院改革(完結済) 第2章 ヤマネコ商会、爆誕!(連載中) 第3章 ようこそ、ヤマネコ冒険部へ! 第4章 王都は誘惑の香り 第5章 救国のセラピー 第6章 戦場のロジスティクス・イノベーション 第7章 領主様はスローライフをご所望です 第8章 プロジェクト・コトリランド 第9章 ヤマネコ式教育改革 第10章 魔王対策は役員会にて 第11章 魔王城、買収しました(完結予定)

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。 ※本作は小説家になろうでも投稿しています。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~

うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」 探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。 探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼! 単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。 そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。 小さな彼女には秘密があった。 彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。 魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。 そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。 たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。 実は彼女は人間ではなく――その正体は。 チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。

処理中です...