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こう7

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街までの道のり

Re:恐るべし我が妄想

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チュンチュンチュンとさえずるなっちゃんの目覚まし。
砂利だらけの所なのに疲れもあってかぐっすりとは寝れたけど、背中や腰、お尻と至る部位が痛みを主張している。

これは軽くストレッチが必要だね。

ベキバキボギッとストレッチ完了。今日は時空間魔法の空間収納とやらを取得してやる。

その前に朝食。
献立は昨夜と同じく焼き魚。寝起きなので2匹しかお腹に収まらなかった。

「なっちゃん、腹ごしらえも終えたしいよいよ空間収納を覚えよう!なので、ご教授お願いしやす。」

潔くお願い。
思っている以上にサバイバル生活になっている現状を打破したい。

『かしこまりました、頑張りましょう。まずは、倉庫を思い浮かべてください。出来る限りどれくらいの容量が入る大きさだとか事細かく想像して下さい。』


そう言われ、倉庫と言えば横浜の赤レンガ倉庫かなと観光に行った時のことを思い出す。
あの近くで食べたラーメンがまた食べたい。

『思い浮かべましたか?思い浮かべたらその倉庫の何処かに扉もしくは裂け目を一つ想像して下さい。』

なっちゃんの指示に従い、イメージした赤レンガ倉庫の入口付近に扉を思い浮かべる。

『あとは、その扉を開けてこちらから倉庫の中へ物を入れてみて下さい。入れると言っても入れや収納と念じるだけです。一度、入れる事が出来ればイメージが固定されるので一々想像する必要は無くなります。』

ふむふむ、思い浮かべた扉を開いてとりあえずこの石を入れと念じてみた。
すると、どうだろう。
私の手のひらにあった石がいつの間にか消えていた。下に落ちた形跡は無い。
これってもしかして…。

なっちゃんの方を振り返る。

『おめでとうございます。まさか一発で取得出来るとは…。侮っ……こほん流石はご主人様です。高難度の魔法を会得するとは流石です。』

「むひひ、そんにゃことないよー。これくらい私なら余裕というか出来て当たり前みたいなぁ、えへへ。」

カエデの鼻が成長した。

『素直に称賛致します。普通なら集中して練習しても一月二月掛かるものですよ。』

「にょほほほ、まぁ私って普通じゃないっていうか才能の塊っていうか、天才は言い過ぎだと思うけど………天才かなー。」

少し褒めたらすぐに調子に乗る。今の伸びた鼻なら木を突付けば貫通しそう。
馬鹿と天才は紙一重。


しばらくカエデは喜びの舞を川辺で踊り続けました。


ひとしきり喜びの舞を踊り終えたらもうお昼。練習よりも踊りに時間を掛け過ぎた。
昼ごはんは変わらず焼き魚。焼き魚オンリーで自分の体調がとても不安。

いつまでも魚だけの生活は厳しい。やっぱり町を目指そう。町に行けば果実だって野菜だって揃うはず。
早くこのサバイバル生活を脱出しよう。

食休みの間でなっちゃんに町を目指す旨を伝えた。

「…という訳で町を目指そうと思います。確かここから一番近い場所で一週間くらいだっけ?」

『はい、サルサという中規模な町です。もっと大都市をとなれば徒歩であれば最短一月は掛かります。』

「よし、だったらサルサに行こう。ある程度準備しないとね。」

『はい、食料の備蓄及び焚き火用の枝葉を備えておきましょう。空間収納の特性として入れた時の状態を保ちますので腐ったり鬱ったりする心配はございません。』

そうと決まれば準備じゃ準備。
今日はこのまま出発準備に当てて、明日の朝に出発決定。なるべく早く町に到着したいからね。

それからは怒涛のスタンガン漁。感電死させては収納感電死させては収納の繰り返し。命の重さとか大事だけどそうは言ってられない。
さぁ、どんどん私の糧となれ。


川魚の国に現れた悪魔。食料食料と呟きながら笑う姿は正に外道で鬼畜の所業。この国の住人達は次々と蹂躙されていくのであった。


そして、戦果は38匹。途中からプカリと浮かぶ魚達が吸い込まれるように収納していくのが妙に楽しくなりハイになってしまった。

この場に誰も居なくて良かった。あ、なっちゃんは居たけど。


日中の惨劇を終えたカエデの次の標的は、枝や葉っぱ。
あわよくば果実が落ちていないかと期待してしまう。
でも、残念ながら落ちていた果実はみな熟しすぎて地面で原型を留めていないグチャグチャの状態だった。
それでも果実だからと伸ばしそうになった手をなっちゃんが全力で止めてくれた。
幾らなっちゃんでもそれは寛容出来なかったようだ。



なっちゃんの案内による準備だったので真っ暗になる頃には完了した。
もしこれが私一人だったらと思うとゾッとするよ。


さてと、後はもう晩飯食って寝るだけ。
だけど、その前に昨日は色々と詰め込み過ぎて忘れてたけど水浴びをしよう。
サバイバル生活の中でも女の子であることを忘れてはいけない。綺麗に清潔で、それが乙女。


誰もいないので一気にすっぽんぽん。そこからの川へとダイブ。冷たいけど気持ちいい。
魔物が彷徨く森の川で空へ腹を向けてプカリと浮かぶ。地球では決して出来ない開放感。分かりたくなかった露出狂の気持ちがほんの少し理解出来たかな。


川から揚がり、事前に点けておいた焚き火で身体を乾かす。


さっぱりと乾いたら制服を着て、もう慣れてしまった焼き魚を作っていく。

そんで食べたらもうお休み。


明日からまた私の旅が始まる。



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