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そうだ、王都へ行こう
ある日、森の中、盗賊さんに出会った3
しおりを挟む僕は現在身を潜め、盗賊の親玉with手下と女性2人の会話を盗み聞きしている。
後ろの少女が少し前に出る。
牢屋の中にいるのに、少女からは異様に存在感を放っている。あの銀髪が妙に輝いてみえる。
前の女性が守る形を維持していることから、かなり高貴な感じがする。
「あなた方、私たちにこのような仕打ちをしてただで済むとお思いですか?」
自分よりも倍くらいの大人にすごく強気だ。
「へえ、ガキが俺らに説教しようってか」
「貴様ら、ソフィア様をガキだと!この方をどなたと心得るか!スロウハート王国第二王女のソフィア様だぞ!」
うわぁ、本当に高貴な人でした。
「ほう、王女ねぇ」
お頭さんに慌てた様子はない。
「落ち着いていますね。あなた方は私を捕らえただけでなく、王国の騎士も殺したのです。無事でいられるとでも?」
「そうですそうです!姫様の言うとおりだ!」
それでも、落ち着いているお頭さん。
というより、高笑いを始めた。
「な、何がおかしいのです?」
「くくっ‥いやー、どうして俺らが騎士様相手に圧倒出来たか分かってないのか?」
まるで、馬鹿を見るような目で姫さまに言う。
その姫さまは、少し長考に入ると、ハッと愕然とした表情をする。
「まさか内通者がいた‥。事前に私たちのことが伝わっていたの‥‥‥」
「ぶははは、そうだよ。もう数日すれば、魔物に襲われて死んだって王国に伝わるだろうな。そして、お前らは他所の国で奴隷として高額で売られるだろうな!」
「うそ‥でしょ。そんな‥」
姫さまは膝から崩れ落ちる。
「ひ、姫様、気を確かに!き、貴様ぁ‥」
「おいおい、そう恐い顔をするな。売るまで俺らの相手をしてもらうんだ。仲良くしようぜ、へへ。」
「くっ、卑劣な!」
姫さまを守るようにそっと抱きしめ、お頭さんをギッと睨みつける。
これは、最低な現場を目撃した。
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人とは極力避けて生きたかった。
関わりたくなかった。
でも、許せないものは許せない。
あの少しお馬鹿で変態だけどでも優しい神様の世界にあんな汚い心があるなんて、僕は許せない。
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でも、構わない。動くだけ十分。
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