何度でも恋をする。

ゆこ

文字の大きさ
4 / 10
本編

~さん~ 冬真、美言

しおりを挟む
<冬真side>
「俺さ、高校に友達居なくてさ。」

家庭内は、最悪。
「何でこんな優秀な弟が居るのにまだ使えない兄が居るのかしら。もう義務教育終わったんだ早く出ていってよね。ねぇ、凪くん。」
「そうだよな‥‥。ったく‥‥。早くでてけよな。兄貴。」
弟の凪<なぎ>とお母さん。
俺の家族は、優秀の一家だった。だから皆、進学校に進むのが暗黙のルールで‥‥。
俺も親が言う通り、進学校に進んだ。県でトップの高校。

でも、この高校では、俺がやりたいことは出来ないと知った。
俺がやりたかった事は、動画配信。話ながらゲームしたり、実験したり、やってみたかった。
でも現実は、甘くない。高校在学中に大人気になり、高校にバレてしまった。
友達だと思ってた友達がばらしたんだ。俺のやりたかったこと。
そのときに言われたよ。
「お前がこの学校にいると規律が崩れるから消えろよ、、負け犬。」って。
友達だと思ってた奴が裏切ったんだ。
高校辞めるか、動画配信を辞めるかを決める時、俺は迷わず動画配信を選んだ。
動画配信が出来る通信高校を選んだ。

そして、家族に言われた。
「お前とは、縁を切る。」と。

でもそれでよかったって思っている。だって口出しされたくない。
俺は、母方の叔母に引き取ってもらった。叔母はこども居ないからとても喜んでくれた。
家族で暮らすより楽しい。
警察のお世話にならんきゃなにしても許すって言われてる。

この事を全部野々星に言った。やっぱ変だったかな?俺、また友達いなくなるのかな?
「そっか‥‥家族が居ないんだ‥‥。そっか‥‥。」
「引かないのか‥‥?」
「うちの家庭も結構凄いから‥‥。ねぇ、なつきくん?また相談してもいい?」
「大丈夫!いつでも呼んでくれたら行くから、電話番号交換しよう!」
「ありがとう。」

<美言side>

電話番号交換して毎日のように電話した。
連絡先にマネージャーさん以外に男の人を入れたのは始めてだった。

そんなとき、少しエッチな仕事がきた。ギャラが多いから受けたってママが言っていた。
私はやりたくなかった。どうすればいいのか不安だった。

<プルルルル‥‥>

着信はなつきくん。
どうしよう‥‥どうしよう‥‥。
とりあえず出よう。
「もしもし。」
<野々星‥‥?なんかあった?>
「‥‥んでよ‥‥。なんでわかるの?」
<俺は、結構野々星の事、わかってるつもりだよ。どうした?>
「あのね、仕事でエッチな内容の仕事が来て、私は受けたくないんだけど、ママがね、受けたって。ギャラがいいの。」
<んなの、受けるなよ‥‥。野々星‥‥受けないでほしい‥‥。俺はやだ。>
「でも、私がママの言う通りにしないと、怖いの。なにされるかわからないの。」
<じゃあさ、俺と明日出掛けよう。>
「‥‥うん。」
なつきくん、私の事、慰めてくれたのかな?
ありがとう。

駅に着いたら、なつきくんが居た。
「おはよう。なつきくん。」
「おはよ。ほれ、野々星行くぞ!」
なつきくんは、私の手を取り、走り出した。

電車で遠出をした。行ったことなかったカラオケやカフェ、ゲームセンターに連れてってくれた。放課後に行くかと思ってた。始めてママに黙ってサボった。
でも、超楽しくて悩んでた事を忘れた位。
「なつきくん、ありがとう。私、断る勇気出来たよ。」
「そっか、ならよかった。元気になってよかった。俺さ、仲良くなって嬉しかったからお礼みたいなもんだ。」
「私も‥‥実は、話してるうちに楽しくなってた。」



帰って母に言おうとしたら、殴られた。

「これどうゆうこと?熱愛って何!なんて事してくれてるの!あんた。」
殴られまくった。とても痛い‥‥。
逃げなきゃって逃げた。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

月夜に散る白百合は、君を想う

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢であるアメリアは、王太子殿下の護衛騎士を務める若き公爵、レオンハルトとの政略結婚により、幸せな結婚生活を送っていた。 彼は無口で家を空けることも多かったが、共に過ごす時間はアメリアにとってかけがえのないものだった。 しかし、ある日突然、夫に愛人がいるという噂が彼女の耳に入る。偶然街で目にした、夫と親しげに寄り添う女性の姿に、アメリアは絶望する。信じていた愛が偽りだったと思い込み、彼女は家を飛び出すことを決意する。 一方、レオンハルトには、アメリアに言えない秘密があった。彼の不自然な行動には、王国の未来を左右する重大な使命が関わっていたのだ。妻を守るため、愛する者を危険に晒さないため、彼は自らの心を偽り、冷徹な仮面を被り続けていた。 家出したアメリアは、身分を隠してとある街の孤児院で働き始める。そこでの新たな出会いと生活は、彼女の心を少しずつ癒していく。 しかし、運命は二人を再び引き合わせる。アメリアを探し、奔走するレオンハルト。誤解とすれ違いの中で、二人の愛の真実が試される。 偽りの愛人、王宮の陰謀、そして明かされる公爵の秘密。果たして二人は再び心を通わせ、真実の愛を取り戻すことができるのだろうか。

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

すれ違う心 解ける氷

柴田はつみ
恋愛
幼い頃の優しさを失い、無口で冷徹となった御曹司とその冷たい態度に心を閉ざした許嫁の複雑な関係の物語

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした

凛蓮月
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】 いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。 婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。 貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。 例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。 私は貴方が生きてさえいれば それで良いと思っていたのです──。 【早速のホトラン入りありがとうございます!】 ※作者の脳内異世界のお話です。 ※小説家になろうにも同時掲載しています。 ※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)

【完結】地味な私と公爵様

ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。 端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。 そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。 ...正直私も信じていません。 ラエル様が、私を溺愛しているなんて。 きっと、きっと、夢に違いありません。 お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

【完結】シュゼットのはなし

ここ
恋愛
子猫(獣人)のシュゼットは王子を守るため、かわりに竜の呪いを受けた。 顔に大きな傷ができてしまう。 当然責任をとって妃のひとりになるはずだったのだが‥。

処理中です...