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第二章
21 冬の到来
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兄のディーターは通年行動を共にしているが、妹のシアナは半年ぶりに顔を見た。彼らの父であるヘルダー伯爵は公爵邸の騎士団をたまに訪れて指導をしてくれる。
ヘルダー伯爵家は騎士を輩出する名家だ。特に今の伯爵は王室騎士団の第一騎士団長を務めていた名誉ある騎士の一人で、負傷で引退してからは王室騎士団やエデル公爵騎士団の訓練に監督として参加し、戦争経験者として軍事指導も行っている。
特にロドリックにとっては最も関わりの深い人だ。
幼少期のロドリックはヘルダー伯爵邸で過ごすことが多かった。当時の伯爵は王室騎士団を除隊したばかりで、ロドリックの個人指導に時間を費やしてくれたのだ。
ロドリックは六歳から十歳までをヘルダー伯爵邸で過ごし、毎日朝から晩まで修練に励んだ。そこで同い年のディーターとも出会い、病気がちな妹のシアナとも話をするようになった。
幼い頃はシアナもロドリックに懐いていたが、今は公爵邸に訪れても会いにはこない。特段、ロドリックに用事がないからだ。
師匠から、シアナの病気も回復してきたと聞いてはいたが確かに元気そうだった。兄のディーターと熱心に何か話し合っており、時折難しい顔をして首を振っている。
「公爵様、失礼します」
そこで、執務室にテオバルトがやってきた。
嵐後の領地の現在を確認した後に、罪人たちの経過報告を受ける。
二週間前に捉えた罪人たちは公爵領から追放した。ユリアンを独断で小屋へ住まわせたことは罪であるが、小屋は公爵邸の敷地内であり、直接的に彼へ暴力を働いたわけではないので、刑法上の処罰には至っていない。
ただ、公爵邸には王家から許可を得た公爵騎士団が存在している。現在ルーストランド王国はベルマニアと公的に終戦してはおらず、停戦協定を結んだけだ。事実上戦争が終わっていたとしても、ベルマニアとの国境を守るエデル公爵家で裏切りを犯した事実は重く見られている。
そしてあろうことか公爵夫人に不義理を働いたのだ。
先代公爵夫人は惨殺されているというのに。
領内から追放した使用人たちは、ルーストランド王国の北に秘密裏に存在する、重い懲役刑を終えた者らが集う町に送られている。処罰はないが管理はされているので実質懲役が課されている流刑地と同じだ。
再犯の可能性が高いと判断された者や、思想犯や反逆罪の疑いがかけられたものはその疑いが晴れるまでを過ごす。使用人たちは半年から数年を過ごし、やがて解放されるだろうけれど、彼らの実家は国の社会任務保衛部や王家の諜報員達から目をつけられたので、再就職や結婚は絶望的な状況となった。
ユリアンの排除を企てたカミラ夫人は、夫と共に例の町へ送られた。またカミラに関しては、一族のエデル公爵領への入領を永劫禁止、代々仕えてきたとはいえ今後公爵邸との関わりを禁じるという制裁を与えている。
本来なら一族全てが北の町に送られるはずだったが、父であるレーゼルが長く公爵邸に貢献した事実を考慮したのだ。夫妻のみ北へ送られて、レーゼルは公爵領内への侵入を禁止されることになった。
テオバルトがレーゼルへ会いに行くことに関しては制限されていない。
「元使用人達に反逆の意思はありません。失意のみが見られるそうです」
テオバルトの報告に頷く。
ユリアン自身が元使用人らへ感情はあまりないことも制裁がそれ以上重くならなかった要因だった。
ユリアンの意思はテオバルトも確認している。
「ユリアン様は、図書室に頻繁に出入りされています」
「そうみたいだな」
テオバルトの話はユリアンへと移った。ユリアンにも伝えたが、ロドリックはテオバルトとユリアンの交流を認めている。
テオバルトにもまた、これまで同様交流を続けるよう促した。今回の事件もあって、ユリアンのそばに常に人がいるのは好ましい。
テオバルトも、ユリアンの友人でいたいだろう。
と、考えたけれど、実際のテオバルトの口調からはユリアンとどれだけ親しいのか判断できない。
「図書室にはお前も行くのか」
「たまに、お付き添いします」
あくまで夫人と公爵弟の関係を崩さないような口調だ。友人なのではないのか? 図書室だけでなく、西の森にも行っているようだし、この三ヶ月間は小屋で茶をしたとも言っていた。
おそらく砕けた仲なのだろうけれど、テオバルトはそれを見せない。ロドリックの前では硬い口調になり、常に緊張を緩めないのだ。
ロドリックは言及をやめて、「これからもユリアンに気を遣ってくれ」と適当に締め括った。
テオバルトは恭しく頭を下げ、「失礼します」と言い残し、部屋を去る。
弟とは昔からあまり会話を交わしていない。戦場で人を殺し回る兄とは違って、真っ当な者達に囲まれ教育を受け、現在は公爵邸の仕事に邁進しているのだから、会話などなくて当然とは思う。まだ若く、これからの平和の世で輝ける素質だ。ロドリックとは根本から違った人間である。
だが、今はテオバルトもユリアンと友人になったのだから、共通点が一つ生まれた。
ユリアンの話でもできればいいのだけど、実際にテオバルトを前にするとたった今のように会話が進まない。結局仕事の連絡だけして終わるのが常だ。
ロドリック自身がユリアンについてもっと知ることができれば、テオバルトと私的な話ができるのだろうか。そもそもユリアンにテオバルトとどんな話をしているのか聞けることができたならそれが一番だ。
そうした考えを抱きながらもユリアンと晩餐を共にするが、なかなかテオバルトについて切り出せない。
それどころか、ユリアンという男の異様さを見出していくばかりで頭がおかしくなりそうだ。
「木の幹に何が埋まっていたら満足だったんだ……」
今日もユリアンは奇妙だった。突然立ち止まったと思えば、虫を捕らえてこそっとポケットにしまっていた。素知らぬ顔をしていたがバレていないとでも思っているだろうか。
先ほどもコオロギをじっくりと眺めていたし……待てよ。
テオバルトも虫が好きなのか?
「……図書室へ行く」
執務室にいた執事らに声をかけて、公爵邸内の図書室へ向かう。スズメバチ以外の虫には何の感情もないがこれからは仕事の合間に本を読んでみてもいいかもしれない。
ロドリックは、図書室を管理している使用人にユリアンとテオバルトが興味を示している本棚について聞いてみることにした。が、実際に訪れてみると、ユリアンがいた。
ユリアンは窓際のテーブルで本を読んでいる。
陽の当たるテーブルに、以前嵐の夜にテオバルトが運んでいた箱が置いてあった。カーテンの締め切られた暗い図書室内で、ユリアンのいる場所だけ白い光で区切られたかのように、不思議なほど光が充溢していた。
なぜか箱に語りかけるように笑顔を見せて、実際に口も動いている。気のせいか? 話しかけようと思ったが、ユリアンは一人で読書を楽しんでいる。
その横顔に浮かんでいたのは、ロドリックに見せる半笑いではなく、心からの笑みだった。
恐ろしいことが起きたはずの邸宅内でユリアンは笑っている。
ロドリックは影のある場所から出ずに踵を返し、図書室から去った。
安全に暮らしてくれるなら、それでいい。
このまま誰も何もせずに、時間を耐えるのだ。
――だが、ユリアンの顔から一切の笑顔が消えてしまう日は早かった。
それからまた二週間ほど経った今、ユリアンはぼうっと窓から外を眺めている。
外には、冬に侵食された冷たい風が流れていた。
ヘルダー伯爵家は騎士を輩出する名家だ。特に今の伯爵は王室騎士団の第一騎士団長を務めていた名誉ある騎士の一人で、負傷で引退してからは王室騎士団やエデル公爵騎士団の訓練に監督として参加し、戦争経験者として軍事指導も行っている。
特にロドリックにとっては最も関わりの深い人だ。
幼少期のロドリックはヘルダー伯爵邸で過ごすことが多かった。当時の伯爵は王室騎士団を除隊したばかりで、ロドリックの個人指導に時間を費やしてくれたのだ。
ロドリックは六歳から十歳までをヘルダー伯爵邸で過ごし、毎日朝から晩まで修練に励んだ。そこで同い年のディーターとも出会い、病気がちな妹のシアナとも話をするようになった。
幼い頃はシアナもロドリックに懐いていたが、今は公爵邸に訪れても会いにはこない。特段、ロドリックに用事がないからだ。
師匠から、シアナの病気も回復してきたと聞いてはいたが確かに元気そうだった。兄のディーターと熱心に何か話し合っており、時折難しい顔をして首を振っている。
「公爵様、失礼します」
そこで、執務室にテオバルトがやってきた。
嵐後の領地の現在を確認した後に、罪人たちの経過報告を受ける。
二週間前に捉えた罪人たちは公爵領から追放した。ユリアンを独断で小屋へ住まわせたことは罪であるが、小屋は公爵邸の敷地内であり、直接的に彼へ暴力を働いたわけではないので、刑法上の処罰には至っていない。
ただ、公爵邸には王家から許可を得た公爵騎士団が存在している。現在ルーストランド王国はベルマニアと公的に終戦してはおらず、停戦協定を結んだけだ。事実上戦争が終わっていたとしても、ベルマニアとの国境を守るエデル公爵家で裏切りを犯した事実は重く見られている。
そしてあろうことか公爵夫人に不義理を働いたのだ。
先代公爵夫人は惨殺されているというのに。
領内から追放した使用人たちは、ルーストランド王国の北に秘密裏に存在する、重い懲役刑を終えた者らが集う町に送られている。処罰はないが管理はされているので実質懲役が課されている流刑地と同じだ。
再犯の可能性が高いと判断された者や、思想犯や反逆罪の疑いがかけられたものはその疑いが晴れるまでを過ごす。使用人たちは半年から数年を過ごし、やがて解放されるだろうけれど、彼らの実家は国の社会任務保衛部や王家の諜報員達から目をつけられたので、再就職や結婚は絶望的な状況となった。
ユリアンの排除を企てたカミラ夫人は、夫と共に例の町へ送られた。またカミラに関しては、一族のエデル公爵領への入領を永劫禁止、代々仕えてきたとはいえ今後公爵邸との関わりを禁じるという制裁を与えている。
本来なら一族全てが北の町に送られるはずだったが、父であるレーゼルが長く公爵邸に貢献した事実を考慮したのだ。夫妻のみ北へ送られて、レーゼルは公爵領内への侵入を禁止されることになった。
テオバルトがレーゼルへ会いに行くことに関しては制限されていない。
「元使用人達に反逆の意思はありません。失意のみが見られるそうです」
テオバルトの報告に頷く。
ユリアン自身が元使用人らへ感情はあまりないことも制裁がそれ以上重くならなかった要因だった。
ユリアンの意思はテオバルトも確認している。
「ユリアン様は、図書室に頻繁に出入りされています」
「そうみたいだな」
テオバルトの話はユリアンへと移った。ユリアンにも伝えたが、ロドリックはテオバルトとユリアンの交流を認めている。
テオバルトにもまた、これまで同様交流を続けるよう促した。今回の事件もあって、ユリアンのそばに常に人がいるのは好ましい。
テオバルトも、ユリアンの友人でいたいだろう。
と、考えたけれど、実際のテオバルトの口調からはユリアンとどれだけ親しいのか判断できない。
「図書室にはお前も行くのか」
「たまに、お付き添いします」
あくまで夫人と公爵弟の関係を崩さないような口調だ。友人なのではないのか? 図書室だけでなく、西の森にも行っているようだし、この三ヶ月間は小屋で茶をしたとも言っていた。
おそらく砕けた仲なのだろうけれど、テオバルトはそれを見せない。ロドリックの前では硬い口調になり、常に緊張を緩めないのだ。
ロドリックは言及をやめて、「これからもユリアンに気を遣ってくれ」と適当に締め括った。
テオバルトは恭しく頭を下げ、「失礼します」と言い残し、部屋を去る。
弟とは昔からあまり会話を交わしていない。戦場で人を殺し回る兄とは違って、真っ当な者達に囲まれ教育を受け、現在は公爵邸の仕事に邁進しているのだから、会話などなくて当然とは思う。まだ若く、これからの平和の世で輝ける素質だ。ロドリックとは根本から違った人間である。
だが、今はテオバルトもユリアンと友人になったのだから、共通点が一つ生まれた。
ユリアンの話でもできればいいのだけど、実際にテオバルトを前にするとたった今のように会話が進まない。結局仕事の連絡だけして終わるのが常だ。
ロドリック自身がユリアンについてもっと知ることができれば、テオバルトと私的な話ができるのだろうか。そもそもユリアンにテオバルトとどんな話をしているのか聞けることができたならそれが一番だ。
そうした考えを抱きながらもユリアンと晩餐を共にするが、なかなかテオバルトについて切り出せない。
それどころか、ユリアンという男の異様さを見出していくばかりで頭がおかしくなりそうだ。
「木の幹に何が埋まっていたら満足だったんだ……」
今日もユリアンは奇妙だった。突然立ち止まったと思えば、虫を捕らえてこそっとポケットにしまっていた。素知らぬ顔をしていたがバレていないとでも思っているだろうか。
先ほどもコオロギをじっくりと眺めていたし……待てよ。
テオバルトも虫が好きなのか?
「……図書室へ行く」
執務室にいた執事らに声をかけて、公爵邸内の図書室へ向かう。スズメバチ以外の虫には何の感情もないがこれからは仕事の合間に本を読んでみてもいいかもしれない。
ロドリックは、図書室を管理している使用人にユリアンとテオバルトが興味を示している本棚について聞いてみることにした。が、実際に訪れてみると、ユリアンがいた。
ユリアンは窓際のテーブルで本を読んでいる。
陽の当たるテーブルに、以前嵐の夜にテオバルトが運んでいた箱が置いてあった。カーテンの締め切られた暗い図書室内で、ユリアンのいる場所だけ白い光で区切られたかのように、不思議なほど光が充溢していた。
なぜか箱に語りかけるように笑顔を見せて、実際に口も動いている。気のせいか? 話しかけようと思ったが、ユリアンは一人で読書を楽しんでいる。
その横顔に浮かんでいたのは、ロドリックに見せる半笑いではなく、心からの笑みだった。
恐ろしいことが起きたはずの邸宅内でユリアンは笑っている。
ロドリックは影のある場所から出ずに踵を返し、図書室から去った。
安全に暮らしてくれるなら、それでいい。
このまま誰も何もせずに、時間を耐えるのだ。
――だが、ユリアンの顔から一切の笑顔が消えてしまう日は早かった。
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