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第三章
32 提案
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彼は爬虫類専門の獣医ではあるが、さらにルローカナヘビに詳しいルロー国出身の獣医と他の獣医達も呼んでくれたのだ。それぞれに感謝を述べて、薬を受け取り、ユリアンとロドリックらは病院を後にした。
帰りの馬車に乗り込み、邸宅への帰路へとつく。ユリアンは改めて、ロドリックへ感謝を告げた。
「ロドリック様、助けてくださってありがとうございました」
ユリアンが微笑むと、ロドリックも頬を緩める。
笑顔の少ない人だけれど、今は「助かってよかったな」と軽く笑みを見せてくれる。ユリアンは二度ほど大きく頷いて、膝の箱に笑みを向けた。
「あの、この子はマルクスさんです。ルローカナヘビで、マルトリッツにいた頃から僕と一緒なんです」
「そうか」
ロドリックも目線だけで箱を見下ろした。その表情にカナヘビに対する嫌悪はなく、むしろ眼差しは柔らかい。
朝早くからロドリックを働かせてしまったので、彼の黒髪は無造作に後ろで括られているだけで、まだ訓練用の簡素な軍服のままだった。目元には隈が出来ていたが、ロドリックの「安静にしてくれ」と言う口調も表情も穏やかだった。
ロドリックにマルクスを紹介するのはこれが初めてである。ロドリックは昆虫が好きではないようだし、きっとカナヘビも好ましく思わないだろうと思っていたが、こちらを眺める顔が優しかったので、ユリアンは胸を撫で下ろした。
カナヘビが苦手というわけではなさそうだ。様々な緊張が解かれて、気が緩むと、声も明るくなる。
「はい。マルクスさんにはたっぷり休んでもらいます。でも、こんな風に怪我をするのは初めてなんですよ」
「そうか」
ロドリックの返事は相槌程度のものだが、ユリアンはその何倍も話をした。
こんな風にお喋りになる自分が、不思議なほどだ。
「マルクスさんは、とっても優しい子なんです。いつも夜は、僕の子守唄を聴いて、眠ってしまうんです。人間の子供みたいですよね。朝になって、『おはようマルクスさん』と声をかけると、答えるみたいに瞬きするんですよ」
「返事をするカナヘビか」
「そうです。僕の言葉を本当に分かっているみたいな反応をするんです。しょっちゅう僕の体に上ってくるし……」
「上る?」
「そうです。手のひらに乗せると、腕をタタっと駆け上がって、僕の頭の上まで」
「身軽なんだな」
「はい。マルクスさんが元気になったら、きっとご覧になれますよ」
今までロドリックにはマルクスの存在を話していなかった。
初めは警戒も兼ねて秘密にしていた。やがてロドリックに対する警戒心は解けたが、わざわざ話すことでもないと判断し、秘密を継続していただけ。
必死になって隠していたわけではない。だが、こうしてマルクスの存在を彼に明らかにすると、ユリアンの心はどうしてか軽くなる。
今まで重かったことにさえ気付いていなかったのに。
その日の午後にマルクスは目覚めた。医者から渡された服薬用の食べ物に薬を混ぜ込んでみると、彼は難なく食べてくれる。
マルクスが怪我をした要因は、数日前に寝床として新しく設置した石のベッドだ。表面をよく観察してみると尖った箇所があった。たまにマルクスは一人で駆けっこを開催し、箱の中を走り回ることがある。その時に体に傷がつき、弱ったところに、細菌が入り込んだのだろう。
石のベッドは研いで丸くしたが、どうしても心配なので、マルクスの箱は邸宅内に置くことにした。
しかしユリアンの部屋は近くに大木が繁っていてあまり日当たりがよくない。どうしようか悩んでいると、ロドリックが、自室のバルコニーならば陽が当たると教えてくれる。
ロドリックはバルコニーの一角に小さな小屋を建てた。一日と経たず出来上がった小屋を見て、ユリアンはびっくりしたが、なるほどここなら充分雨風を凌げるのでマルクスの箱を置くのに適している。
それにロドリックの部屋はユリアンの部屋からそう離れていないのですぐに向かうことができるのだ。ロドリックは、基本的に寝室か書斎、または執務室にいるらしく、バルコニーには好きに出入りしていいと許可をくれた。
そうして、ユリアンは朝目が覚めるとすぐにロドリックの部屋に向かうのが日課になった。
大抵の場合、ロドリックは眠っていようといなかろうと寝室にいる。ユリアンは一人、朝陽に満たされるバルコニーへ出て、マルクスの箱を取り出す。
すでにカサカサ可愛らしい音がしていたが、上蓋を外してみると、やはりマルクスは起きていた。
「マルクスさん、おはよう」
マルクスのまん丸の瞳がユリアンを見上げる。挨拶を返してくれるように、マルクスがぱちっと瞬きをした。
もう包帯は外れている。服薬は続けているが、傷口は塞がって体力も以前と同じくらい回復していた。
このまま何事もなければいいな、と思いながらマルクスを見下ろしていると、背中に声が掛かる。
「ユリアン」
「ロドリック様、おはようございます」
寝室は離れているので、ユリアンが起こしたわけではないと思うけれど、ロドリックは気配に敏感なのか、こうして起きてきてしまう。マルクスと挨拶を交わしていると、ロドリックもやってくるので、彼にも「おはよう」を告げるのがここ最近の常だ。
バルコニーに設置されているソファへ腰を下ろしたロドリックは、「あぁ、おはよう」と言って、こちらを緩んだ視線で眺め始めた。
肩ほどまでに伸びた髪は下ろしていて、うざったそうにかきあげている。今日はよく眠れたらしく、隈が幾分マシになっていた。
だが、今日だけでなく毎日ゆっくりと眠ることができたならそれが一番ではないだろうか、とユリアンは考える。
ロドリックはぼうっと朝焼けを眺めていた。彼はユリアンに対して『しょっちゅう呆けているな』と苦言を呈することがあるが、ユリアンから見ると、ロドリックも同じようにぼんやりしている。
マルクスに餌を与えながら、そういえばと思い出すのは、ロドリックの恋人であろうなんとか嬢に関してだ。
名前は忘れてしまったが、ディーターの妹がロドリックの恋人と噂されていた。今となっては噂の根源も西の使用人達で不確かであり、エラは否定していたので、真偽は定かでない。
何にせよ、契約結婚は、あと一年と少し。ユリアンがいなくなれば、ロドリックは真の恋人を邸宅に迎え入れることができる。
心を預けられることのできる人間が傍にいたならロドリックも安心するだろう。
今ではユリアンも、ロドリックの心の安寧を祈ったりもする。マルクスを助けてくれたロドリックが、今後の人生を幸せに過ごせることを祈っているのだ。
だからこそ、ユリアンは以前から考えていた件を提案することにした。
「ロドリック様」
「なんだ」
ぼうっとしている割に、ロドリックの返事は早い。マルクスに食べ物を与え終えたユリアンは、ロドリックの元へ向かった。
「提案があるんです」
「提案?」
「はい。宜しければなんですけれど、契約結婚が終わったら、僕、死にましょうか?」
すると、どこか寝ぼけて虚ろだったロドリックの目が見開かれた。
金色の目が朝日を含んで煌めく。だが、声は乾いていた。
「しぬ?」
帰りの馬車に乗り込み、邸宅への帰路へとつく。ユリアンは改めて、ロドリックへ感謝を告げた。
「ロドリック様、助けてくださってありがとうございました」
ユリアンが微笑むと、ロドリックも頬を緩める。
笑顔の少ない人だけれど、今は「助かってよかったな」と軽く笑みを見せてくれる。ユリアンは二度ほど大きく頷いて、膝の箱に笑みを向けた。
「あの、この子はマルクスさんです。ルローカナヘビで、マルトリッツにいた頃から僕と一緒なんです」
「そうか」
ロドリックも目線だけで箱を見下ろした。その表情にカナヘビに対する嫌悪はなく、むしろ眼差しは柔らかい。
朝早くからロドリックを働かせてしまったので、彼の黒髪は無造作に後ろで括られているだけで、まだ訓練用の簡素な軍服のままだった。目元には隈が出来ていたが、ロドリックの「安静にしてくれ」と言う口調も表情も穏やかだった。
ロドリックにマルクスを紹介するのはこれが初めてである。ロドリックは昆虫が好きではないようだし、きっとカナヘビも好ましく思わないだろうと思っていたが、こちらを眺める顔が優しかったので、ユリアンは胸を撫で下ろした。
カナヘビが苦手というわけではなさそうだ。様々な緊張が解かれて、気が緩むと、声も明るくなる。
「はい。マルクスさんにはたっぷり休んでもらいます。でも、こんな風に怪我をするのは初めてなんですよ」
「そうか」
ロドリックの返事は相槌程度のものだが、ユリアンはその何倍も話をした。
こんな風にお喋りになる自分が、不思議なほどだ。
「マルクスさんは、とっても優しい子なんです。いつも夜は、僕の子守唄を聴いて、眠ってしまうんです。人間の子供みたいですよね。朝になって、『おはようマルクスさん』と声をかけると、答えるみたいに瞬きするんですよ」
「返事をするカナヘビか」
「そうです。僕の言葉を本当に分かっているみたいな反応をするんです。しょっちゅう僕の体に上ってくるし……」
「上る?」
「そうです。手のひらに乗せると、腕をタタっと駆け上がって、僕の頭の上まで」
「身軽なんだな」
「はい。マルクスさんが元気になったら、きっとご覧になれますよ」
今までロドリックにはマルクスの存在を話していなかった。
初めは警戒も兼ねて秘密にしていた。やがてロドリックに対する警戒心は解けたが、わざわざ話すことでもないと判断し、秘密を継続していただけ。
必死になって隠していたわけではない。だが、こうしてマルクスの存在を彼に明らかにすると、ユリアンの心はどうしてか軽くなる。
今まで重かったことにさえ気付いていなかったのに。
その日の午後にマルクスは目覚めた。医者から渡された服薬用の食べ物に薬を混ぜ込んでみると、彼は難なく食べてくれる。
マルクスが怪我をした要因は、数日前に寝床として新しく設置した石のベッドだ。表面をよく観察してみると尖った箇所があった。たまにマルクスは一人で駆けっこを開催し、箱の中を走り回ることがある。その時に体に傷がつき、弱ったところに、細菌が入り込んだのだろう。
石のベッドは研いで丸くしたが、どうしても心配なので、マルクスの箱は邸宅内に置くことにした。
しかしユリアンの部屋は近くに大木が繁っていてあまり日当たりがよくない。どうしようか悩んでいると、ロドリックが、自室のバルコニーならば陽が当たると教えてくれる。
ロドリックはバルコニーの一角に小さな小屋を建てた。一日と経たず出来上がった小屋を見て、ユリアンはびっくりしたが、なるほどここなら充分雨風を凌げるのでマルクスの箱を置くのに適している。
それにロドリックの部屋はユリアンの部屋からそう離れていないのですぐに向かうことができるのだ。ロドリックは、基本的に寝室か書斎、または執務室にいるらしく、バルコニーには好きに出入りしていいと許可をくれた。
そうして、ユリアンは朝目が覚めるとすぐにロドリックの部屋に向かうのが日課になった。
大抵の場合、ロドリックは眠っていようといなかろうと寝室にいる。ユリアンは一人、朝陽に満たされるバルコニーへ出て、マルクスの箱を取り出す。
すでにカサカサ可愛らしい音がしていたが、上蓋を外してみると、やはりマルクスは起きていた。
「マルクスさん、おはよう」
マルクスのまん丸の瞳がユリアンを見上げる。挨拶を返してくれるように、マルクスがぱちっと瞬きをした。
もう包帯は外れている。服薬は続けているが、傷口は塞がって体力も以前と同じくらい回復していた。
このまま何事もなければいいな、と思いながらマルクスを見下ろしていると、背中に声が掛かる。
「ユリアン」
「ロドリック様、おはようございます」
寝室は離れているので、ユリアンが起こしたわけではないと思うけれど、ロドリックは気配に敏感なのか、こうして起きてきてしまう。マルクスと挨拶を交わしていると、ロドリックもやってくるので、彼にも「おはよう」を告げるのがここ最近の常だ。
バルコニーに設置されているソファへ腰を下ろしたロドリックは、「あぁ、おはよう」と言って、こちらを緩んだ視線で眺め始めた。
肩ほどまでに伸びた髪は下ろしていて、うざったそうにかきあげている。今日はよく眠れたらしく、隈が幾分マシになっていた。
だが、今日だけでなく毎日ゆっくりと眠ることができたならそれが一番ではないだろうか、とユリアンは考える。
ロドリックはぼうっと朝焼けを眺めていた。彼はユリアンに対して『しょっちゅう呆けているな』と苦言を呈することがあるが、ユリアンから見ると、ロドリックも同じようにぼんやりしている。
マルクスに餌を与えながら、そういえばと思い出すのは、ロドリックの恋人であろうなんとか嬢に関してだ。
名前は忘れてしまったが、ディーターの妹がロドリックの恋人と噂されていた。今となっては噂の根源も西の使用人達で不確かであり、エラは否定していたので、真偽は定かでない。
何にせよ、契約結婚は、あと一年と少し。ユリアンがいなくなれば、ロドリックは真の恋人を邸宅に迎え入れることができる。
心を預けられることのできる人間が傍にいたならロドリックも安心するだろう。
今ではユリアンも、ロドリックの心の安寧を祈ったりもする。マルクスを助けてくれたロドリックが、今後の人生を幸せに過ごせることを祈っているのだ。
だからこそ、ユリアンは以前から考えていた件を提案することにした。
「ロドリック様」
「なんだ」
ぼうっとしている割に、ロドリックの返事は早い。マルクスに食べ物を与え終えたユリアンは、ロドリックの元へ向かった。
「提案があるんです」
「提案?」
「はい。宜しければなんですけれど、契約結婚が終わったら、僕、死にましょうか?」
すると、どこか寝ぼけて虚ろだったロドリックの目が見開かれた。
金色の目が朝日を含んで煌めく。だが、声は乾いていた。
「しぬ?」
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