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家出
しおりを挟む前回は失礼しました!
本編再開である
「ということでソロソロ旅立とうと思います」
「ふぇ?」
ナナリー様?変な声出てますよ?
「他の同級生もある程度は育ったと思うので、後は個人に任せてもいいかな?と」
「それと貴方が旅立つ意味が分かりませんが?それとも魔王討伐の旅に出るという意味ですか?」
いや真剣に魔王討伐に乗り出したら日帰りだよ?しかもテンプレだと
「私が倒れても第二第三の魔お・・:」
なんてやだよ?
「本来なら召喚者がここまで育つのに数年は掛かりますよね?実の所まだ召喚されて一ヶ月も経ってないんですよ?色んな地盤も後ろ盾も料理も献立も安眠も遊戯も提供してますよね?」
料理は家政部が頑張ってる
遊戯は遊戯部が頑張ってる
地盤固めは僕が頑張った
後ろ盾も僕が頑張った
安眠グッズは僕が頑張った
あれ?僕頑張り過ぎだよね?
「現状僕はバランスブレイカーなので、良い方向で世界のバランスを見て歩こうかな?と思いまして」
「それで、いつ頃旅立つ予定なのですか?」
「そうですね?とりあえず今思いついたので口に出した感じですね?」
大嘘である
「そうですか、寂しくなりますね・・・グッズが」
「そんな反応するナナリー様好きですよ?ではまた明日」
「結局窓から出入りするんですよね・4・」
「という事で旅立つぞ!香織!」
「おー!待ってました!」
善は急げ 思い立ったら吉日
「今日までに貰ったり作ったりしたものはインベントリやらアイテムボックスやらに収めたね?」
「OKだよ翔くん」
「じゃぁ後はこの部屋に〈スキル不壊〉〈スキル不汚〉〈スキル隠蔽〉〈スキル嫌悪〉〈スキル忘却(操作)〉そしてこの壁に〈スキルゲート設定HOME〉更に机の上には置手紙を・・・」
「律義だね翔くんは」
「ハハハハ不義理だからね」
「じゃぁ行こうか!」
「うん!」
「〈スキルゲートランダム〉」
「東君?いますか?」
「入りますよー?」
「あれ?居ない?香織さんも居ない?二人とも居ないなんて珍しい・・・な・4・」
「何だろう?この部屋から出たい・・・前はそんな事感じたこともなかったのに・・・でも・・・なんかヤダココ・・・ん?」
机の上に何かを見つけたが、嫌気が限界を越えようとした為乱暴にソレを掴むと、部屋から逃げ出した
「何だったんだろうあの感覚は・・・それにこれ・4・手紙?誰宛だろう?」
疑問に思いつつ手紙の事を忘れて数日後
「永藤さん?貴女東翔君と仲良かったわよね?」
「Σナナリー様!」
「そんな畏まらなくても良いのよ?ここ数日見かけないなと思ってね?」
そういえば気にしてなかったけど・・・え?気にしてない?なんで?あんなに色々教えてもらったりしたのに?なんで気にしてなかったの?数日も!
「ナナリー様!おかしいです!」
「どうしたの?」
「だって、スキルの事や料理や冒険者ギルドの事とか沢山お世話になってるのに、気にしてなかったんですよ!?数日も!?」
「!」
「そうです!違和感の原因は東君達の部屋!?ナナリー様!」
私とナナリー様は頷き合うと急いであの部屋に向かい、ノックもせずに入ると
居ない
そして襲いくる嫌悪感
なんだろうこれ?
前はこの部屋が一番心地好かったはずなのに
隣のナナリー様を見ると既に扉に向かってる最中だった
「ナナリー様!?」
急ぎ追いかけて部屋から出ると
「ねえ!あの部屋は何?あんな部屋に東翔は住んでいたの?」
「はい、あの部屋には翔君と香織さんの二人が生活してました。私も時々お邪魔してお話とかスキルの相談をしてもらってました」
そうだよ!あの部屋は暖かかったんだよ?それをナナリー様は!
え?なんで私ナナリー様にこんな感情を向けてるの?
「ナナリー様?」
「あの部屋は多くのスキルの残滓を感じます。その中には酷く不快感を受けるものもありました」
「数日前にも一度相談があってあの部屋に行ったのですが、さっきみたいに部屋から出たくなって・・・ハッ!そうだ手紙!」
「手紙?」
「ナナリー様、私の部屋に来てもらえませんか?」
なんで忘れてたんだろう?
「これです!」
「手紙ね?でも誰が誰に宛てた物かわからないわね?」
「でも、あの部屋に!あの机の上に置いてあったのなら東君が書いたはず!なら!」
「そうね、責任者として私が開封するわ。但し見届け人として後数人・・・衛士長と侍女長を呼んできてもらえるかしら?私の部屋に」
「わかりました」
私は身体強化のスキルを無意識に使って二人を呼びに行った
「あら、あの子無意識にスキル使っちゃってるわ?早く部屋に戻らないと追い越されそうね?」
急いで自室へ向かうのであった
「コンコンコン失礼します」
「ハァハァハァハァ早かったわね」
「どうされました?お嬢様、息が荒いようですが・・・」
私の身体能力は一般人・・・ではないわね?最近トレーニングをサボってたからねキット・・・
「さて、衛士長と侍女長と永藤さんには見届け人としてこの手紙の開封を確認してもらうわ」
「「「はい」」」
「開けるわよ」
中には一枚のカードが入っていて
「とりあえず二泊三日で行ってきまーす」
とだけ書かれていた
ん?
「ギルドの護衛依頼か!?」
旅と呼ぶには短過ぎた
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