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僕も大概である

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「えっと?アイテムボックスってわかる?」

「分かるしそんなに珍しいモノでもないんだが、それはアイテムボックスじゃないだろ?」

 なにそれ怖い



「アイテムボックスってえのはな?一般常識としてそれを付与した入れ物のより大きい物は入らないんだよ!」

 あるぇ?の下位互換としてを隠蓑にしようとおもったのに、ダメでしたか・・・

「そいつぁだ君達と契約しといて助かったな」

 街中やギルドでやらかす前で良かった

「それで、旦那のことはなんて呼べばいい?」

「そのまんまでいいよ?」

「じゃあそっちはとでも呼ぼうか?」

 それはやめてあげて?今も顔を赤くしてクネクネしてるから

「いや、香織は・・・あまり呼ばない方向で、話しかけは僕メインで頼むよ」

 これも安全対策になるのかな?

「で、そろそろ街かな?」

「そうだな、あれが俺たちが拠点としてる街だ」

 鉄火マンでも住んでるのかね?

「わたしbladeのほうが好きー」

 はい香織くん、ダイレクトにこっちの心読んでツッコマナイ

「僕はⅡの方が好きかな?」

「旦那達はなんの話をしてるんだ?ほら、この時間なら空いてるからサッサと入るぞ?」

 妄想が捗りング

「旦那は他のところの冒険者らしいが、相方さんは?」

「あぁ、僕も彼女も登録してあるから一応の身分証にはなるのかな?使わからないけどな?」

「大丈夫だ、国を跨いで通用しないんだったら、要人警護とか護衛依頼が出来ないだろ?」

「そりゃそうだ」




「次!・・・ってお前らか。今日は早いんだな?」

「ちょっと訳ありでな?」

「おぉ・・・次!は見かけない奴等だな?身分証はあるのかい?」

「これでいいのか?」

 と、ギルド証を見せると

「Aランクだと!?しかもこれ隣国のじゃないか!?そっちの嬢ちゃんはDか」

 普通こういう所じゃって無いか?なんで叫ぶかね?

「旦那はAランクだったのかい!でも相方さんはDであのスキルって・・「ストップ!」・」

「絶対服従じゃなかったのか?バラすってんのならは無しでも構わないし、そこの門番もを守らなかったんだ、こんなどうなっても知らん!」

 なんだろう?今日沸点低いな・・・

「旦那!なに言ってるんですか!」

「キサマ!歯向かうのか!」

「それがの台詞なんだな?」




「すまん香織、この国はダメだ。他に行っても良いかな?」

「うん、ショウくんの思うままにすれば良いよ。私もこの人達の事は信用できそうに無いから。それに」

とか名前とか名乗らないのは凄く失礼で!何か企んでるとしか思えないよ」

 そりゃそうだ。それは僕も思ってた。僕らもはしてないがお互いを名前でいる。しかしこいつらはリーダーしか喋ってない上にだ。信用出来るわけがない!」

「という事で〈スキルサーチ(冒険者ギルド)〉うん、ここか」

「〈スキル転移(冒険者ギルド)〉」

 と、香織と二人でギルド前に転移して中に入るとカウンターにいた受付嬢にギルド証を見せて

「ギルマスいる?二階?緊急の用で行くね?」

 有無を言わさず二階にあがりドアをノックして

「あんたがここのギルマス?僕は隣国のAランクなんだけど、ここの人間が信じられないから直接言いにきたよ」

 ギルマス?は( ゚д゚)であるが

「あんたのところの5人組のCランクだっけか?外で怪我してたのをちょっとした契約で治療したんだが、その契約を破りそうだったのと、すらなかったからって踏み倒すのかと不安になったから、先にこっちにこさせてもらった」

「それは本当か?」

「ああ、奴は信用出来ない。額も額だが、瀕死3人重傷1人軽症1人を金貨36枚でといえば、相場だろ?」

「そうだな、それでも安い方だな」

「それと追加で門番だが、入場の際に僕のギルドランクを叫んだ。守秘義務はないのか?と聞くとって返されてね?」

「ダメだなそれは」

「という事で他の国に行くことにした。そのうちその5人はここに来るだろうから金を徴収しといてくれないか?金貨36枚な?それとそこから先はあんたに任すから違約金とかも徴収してギルド証に入れといてくれる?」

「ついでに街の外に目標置いておくから、好きに使ってくれ」

「どういう意味だ?」

「後でわかるさ、それじゃな」

「ひとつだけいいか?」

「ああ、こっちの一方的な申し出だしな」

ってことはか?」

「そういえば各国でやってるんだっけか?それに、その聞き方って事はのもなのか?」

「ああ、上からの御達しだとって種族らしいぞ?あんたらは違うのか?」

「そうか・・・ならこの国で興味が湧いたよ。ありがとな」

「なんだい?会いに行くのならこれを持っていきな。からの推薦状だ」

「へー、いいのかい?」

「少しは恩を売っとかないとな?王城入口からだけど、頼むから大人しくしてくれよな?」

「それは次第さ」

「自信無いな・・・」

「ん?サーチにかかったな?ってことはが帰ってきたようだな」

「どうするんだ?」

「挨拶だけはするさ。その後でが呼んでるって伝えとくよ」

「暴れるなよ?」

「善処する」「ショウくん?それフラグ?」

「珍しく喋ったと思ったらそれかい」

「Dランクは様と話す権限ないからね?」

「なんだ、そっちの嬢ちゃんは常識人か?」

「所々な?それじゃありがとな」

 そして階下にて

「旦那!どうしたってんだい?門でスキルなんか使って、門番が衛兵集め出してたぞ!?」

「完全に敵対か・・・あ、そうそう、アンタらを呼んでたぜ?」

「誰が?」

様」

「「「「「???」」」」」

「ほら行った行った!それと僕は王城に行くから、用事があればそっちで聞くよ」



「じゃな〈スキル転移(城壁外)〉」

「今度はギルド内で使いやがったよ・・・」





 その頃門番達は

「こちらの制止を聞かずいきなりスキルを使いやがったんだ!ギルドに行ったようだから捕縛してくれ!」

「そいつぁ一大事だな!何者だ?」

突然だったから」

「そんな訳ないだろ?守秘義務を守らずにを叫んだのはお前だろ!?」

「「誰だ!」」

「〈スキルサイレント〉ちょっとそのまま黙っててくれるか?すぐに用は済むから」



星々の怒りメテオ×10」

 おーおーおー、空が赤くなっていくな!そろそろかな?

「〈スキルサイレント解除〉」

「さて、そこの門番が歯向ったのかは後で確認してもらうとして、はここにいるみんなで確認してくれ・・・着弾だ!」

 その後はあの日の夜の10倍だ・・・完全に地形は変わり、一部地面がガラス化する程だ

「あ、僕らは今から王城に行くから。質問等はそっちで聞くね」

 と言って王城入口に向かって〈転移〉した


 残った門番と衛兵は

「なぁ?俺たちは夢でも見てるのか?」

「現実だろう。だとしたら王城が大変だ!あれは絶対だ!」






 この国終わったかも?
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