５歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか？--

全校集会

　夏休み終了後の2学期初めの珍事

　全校生徒と教職員が講堂に集まされて、数名は何が起こるか知っており、しかし殆どの生徒が何も知らない状態でそれは始まった。

　壇上に２名の生徒と、その両家の両親であろう男女４人、そして４人の生徒と教師がスタンバイし、徐に発言し出した。

「俺は２年生に上がるまで落ちこぼれと呼ばれていたが、とあるぶかつどうのおかげでなんとか人並み以上の成績(戦績)を掴めるようになれた。そして、今回の中間試験の最中に、そこの剣士とヒーラーと、こちらの３名とで試験用PTを組み、試験に臨んだのだが、この2人はあろうことか試験中に性交をしていたのだ。これは帯同していた教師も確認している。その場で教師は即退学を命じたが、教師の温情を無視した発言によりPT内で協議する結果となった。しかし、その最中に４人用の食事を盗み食いしていたのが原因で、今日このように全校生徒の前で断罪することに決めた」

　長々と現地での状況説明を話し、帯同教師に同意を求めると

「いまそこのスカウトが行ったことは紛れもなく事実です。私は即退学と言いましたが、罪を認めず、周囲の魔物を倒していた。スカウトが役立たずで。と繰り返してましたが、その時周囲には倒したはずの魔物はいませんでした。そもそも、他のメンバーには「薪を取ってくる」って言って出かけたそうだ。その２名が拠点からさるのはこちらも確認している」

　講堂ないはザワザワしており

「サイテー」
「試験中に帯同教師もいたんでしょ」
「それカンニングとかのレベルじゃないよな？」
「あの剣士って他にも付き合ってる子いなかったっけ？」
「俺あのヒーラーに誘われたことあるぞ？」

　要らぬ罪がどんどん重なっていくな・・・っと、それまで黙っていた保護者？が騒ぎ出したぞ？

「貴様ら！我らが何者か理解しておるのか！？このような行為、正式に抗議するぞ！そもそも卑しい身分のスカウトと教師しかその現場を見てないのであろう？なればその２名が結託して我らを貶めているに違いない！衛兵！即刻そこな２名と、陥れた３名を拘束処分するのだ！」

　ぁ～ぁ・・・そうくるか・・・彼らは俺の生徒だ。それに手を出すってんなら・・・『居るんだろ？見てたんだろ？勿論撮ってたんだろ？』

『きゅっ』

　それはミネルバだったはずだが、喋れるようになってからこっちに移ったのかね？

『なら、スクリーン展開。フィーのところにも出しておいて』

『(￣^￣)ゞきゅっ』

　まぁ、こんな展開になるとはスカウトも想定してなかったんであろう。青ざめてるね。でも、お前らは手を出しちゃいけない子に手を出したんだ。報いは受けてもらう。