5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん

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牢屋で快適生活

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 夜のうちに1人焼肉パーティーをして、朝はフレッシュレタスと卵サンドとか、色々食べて時間を潰していると、誰かが来る気配がしたのでそれらを隠・・・すわけでもなく、食べながら待ってると

「ん?君はこんなところで何をしてるのかね?」

 ちょっと白髪の混じった紳士風の職員?が来たので

「朝食食べてます」

 と答えると

「わしももらっていいかね?見るところなかなか美味しそうだからね」

 面白かったのでワードスキルの残り□を使ってサンドイッチを出して

「どうぞ。立ち食いも何なので椅子とテーブルもどうぞ」

 と、鉄格子越しに椅子とテーブルを出して設置して、テーブルにサンドイッチや飲み物もセッティングすると、糸のように細かった目を見開き

「これはなんとも・・・いや、まずは戴こうかね」

 剛気な人だな・・・ってところで、昨夜作っておいた熱々焼肉弁当をだして、追加で食べ始めると、辺りにいい匂いが広がっていき、扉の奥の受付のいるカウンターの方から

「なんだい?だれだ!牢屋でこんないい匂いを・・・反省もできないのかい?」

 昨日のお姉さんが怒鳴り込んできたんだけど、一緒に食べてた職員を見つけると一気に青ざめて

「ぎ、ギルドマスター?なぜここに?」

 あれま、ギルドマスターさんだったんだ

「君は受付の・・・それで、今の感じからするとこの子が牢屋に入ってる理由を知ってるようだね?私には何の報告も来てないんだが、詳しく説明してもらえるかね?」

 確実に越権行為だったようだが

「その子が身の丈に合わない依頼を受けようとしたので、反省の意味を込めて入ってもらってたんです。なので、ギルドマスターの手を煩わせるのも・・・」

「え?入ってろって言って、食事も出してくれなかったじゃないか!」

 そしてギルドマスターさんに昨日の会話を伝えると

「君は悪くないね。それ以前に、なぜ討伐を?」

 そこで、少し前に到着してゴブリンやオーク、バジリスクとか地竜を持ち込んで解体のお願いをした件やそれらの報酬をもらいに来たのに、一日待っても相手にしてもらえなかった上に
「Gランクなら500イェンで十分だろ」と、何の確認もしないでそんな対応をされたことを伝えると

「その時の職員の名前はわかるかね?」

「たしか・・・『ゲッスイ』でした」

「ほう・・・わかった。それじゃぁそろそろ牢屋から出るかね?」

「いえいえ、住めば都と言いますし、そこの受付のお姉さんが言った通り、数日ここで生活しますよ。もちろん、食事は自前のがあるので、ご心配なさらず」

 その後も頑なに拒み続けて、3日ほど生活したのち、自主釈放の後、ギルドマスターの部屋にドナドナされて、詳しい話し合いをした後で完全解放された。
 勿論討伐した魔物の素材と引き取る旨を伝えておいた肉と、それに見合った報酬をもらうこともできたが、ランクはGのままでいいと伝えておいた。
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