こんなスキルあったら・・・

ばふぉりん

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残念なお知らせ

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 この世界に拉致された中でも幸せな話もあった。リーダーとその彼女との間に子供が生まれたのだ。
 劣悪な環境の中でも愛は育まれ、その結晶が産まれた。それはとても祝福され、その日だけは喧騒も喧嘩も無く、普段いがみ合ってた住人も皆喜びに触れ、その先にある未来を大いに・・大いに・・・・・・・

 フッと誰かが言った

「この子どんなスキルなんだろうね?」
「スキルホルダー同士の子ならハイブリッドなんじゃね?」
「ダメだよ~?私らでさえ互いのスキルは一番の機密事項なんだから」
「ハハハ、これは失礼した。みんなもわすr「無い」・・・ん?」

「その子スキルが無い・・・」

 場が凍りついた。それまで踊っていた人も飲んでていた人もそのままの姿勢で・・・時が止まったように凍りついた

「誰だよ・・・」

「誰が鑑定スキルを??」

 リーダーの奥さんは『究極鑑定』だ。それは誰もが知ってることなのだが、そのスキルの使用に関しても、【皆の安全のため以外には使わない】というルールを自ら定め、これまでにも破られたことはない。しかもこれは自分の子供に対してもそうだ。きっと鑑定したことはなかったのだろう。

「私のスキルで再度鑑定してみます。ただし、その結果がどのような結果でも、ここだけの話にしてください」

 結果、スキルは無かった

 場には重苦しい空気が漂っていた。
 そしてリーダーが言った

「ここで誰が鑑定スキルを持っていて、この様な空気が生まれたかは不問にしようと思う。何も産まれな・・・いや、憎しみや悲しみしか生まれないからね?
 だがわかったこともある。親のスキルを引き継いだり、合わさったスキルが生まれることはなかった。元来スキルを持ってることがだったんだよ。だから、この先生まれてくる子等の為に、今ある環境を改善していこうじゃないか!」

 なんとか場を収めた感はあったが、リーダーの悲しみはそんなもんじゃないだろうな。でもここでまた一人の爆弾魔が発言した。

「でもさ?検証例はまだ1件だろ?もしかしたら次に生まれてくる子にはスキルがあるかもしれないだろ?ならそこまで悲観することも無いんじゃないか?」

 その発言は悪手だろ・・・
 
 次に生まれた子にスキルがあれば、他のみんなは安心するだろうけど、間違いなく最初に生まれたこの子には非難が集まり『無能』呼ばわりされるかもしれない。それをこいつは理解してるのか?



 数年後、2世にスキルは一切発現しなかったという事実が公表された。
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