念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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 昨日は驚きの多い日になった。ギルドでのひと悶着の後、期せずしてたこパとなった際に、騒ぎを聞きつけてきた武器・防具屋のオッサンがたこ焼きプレートを気に入って、速攻で作ってきたのであるが、いかんせん鉄製だったので『銅』で作ることを勧めると、これまた超速攻で作ってきて、試していたんだけど・・・
 これの出来がまた良くて、あれよこれよというまに増産していく腕・・・特に版権等は求めてないし、あっても、 他人のふんどしであるから・・・ねぇ?なので、中身に関してもタコだけでなく色々試すと面白いよ?
 の一言に反応した一部の者がヒャッハーして、カオスと化したが、おおむね成功だったんじゃないかな?

 そして、昨日の出来事の収めとして、再度ギルドを訪れて、サブマスターに面会をお願いして待つこと数分。

「お待ちしておりました。まずはこちらへお越しいただけますか」

 奥のサブマスターの部屋に案内されそうになったが

「いえ、俺達はこれから町を出ますので、昨日の要件の残りの話だけで済むので、このカウンター越しで大丈夫です。
 丘で遭遇した動物と魔物の大半は俺が討伐しましたが、彼らもぎりぎりというか奇跡的にウルフ1匹を討伐してましたので、それを持ってきました。その際に解体もせずに放置してたので、勝手ながらこちらで解体だけはしておきました。
 なので、それを俺たちがそのまま持っていくのもマナー違反かと思い、こちらに置いていきます。
 そちらで処分をお願いします」

 一気に捲し立てると、有無を言わさぬ雰囲気を出して一礼の後にギルドを後にした。
 後ろから何か声が聞こえるが、無視して門へいき、無事脱出?して、来た道の反対側。港町を貫通した感じで歩を進めていくのであった。

「レム?ちょっと急ぎ足になっちゃったけど大丈夫かい?」

「カイザーが居れば何の問題もないにゃ!」

 スマホを取り出し周辺地図を確認して

「この先を3日くらい歩けば、ちょっと大きめの街がるから、そこで1週間位のんびりしようか?」

「はいにゃ!」

 急ぎも使命もないのんびり旅・・・焦り?全く感じないし、不安もね?

「疲れたら休んで、遊んで、寝て・・・飽きたら自宅へ戻ったり田舎に行ったり・・・うるを連れてこれるかも試してみようか?あっちの異世界との交流もできれば幅が広がるし、面白いかもね?」

 

 そして、街道を歩き、こちらに害をなす魔物や獣を狩り、時にはテントを張り休み、時には木々の間にハンモックを張り、風に揺られつつお腹の上には獣化したレムを抱き、やはりニホンジン、最低でも二日に1回は自宅で風呂に入らないとむず痒いというか・・・調子がくるってしまう。
 そして、一応猫系なのだが、レムも風呂大好きである。うんカワ(・∀・)イイ!!

「索敵 即斬 するのも、腕だけど、時々は大物を相手にしないと・・・フラグじゃないぞ?建築士は呼んでないからな!」

 無理でした

「オーク種だよな・・・?それにしちゃ・・・脂肪分が少ないような・・・鑑定結果は・・・はぁ?」

 鑑定してみた結果、確かに種族はオークだったんだけど、どうやらユニーク個体で、イケメンオークと出ていた。
 説明欄には
 【闘う事に猛進したオークの特殊進化先。
 無駄な脂肪分が少なく、体脂肪率は驚異の0.5%!
 ♀に興味を示さなくなったことにより、無駄な部分が極小化し、身体能力も向上している。
 脂肪分は限りなくゼロに等しいが、その肉は美味く、消化吸収後、即筋肉に反映され、存在種族を格段に引きあげる】

「なんだこれ・・・自然発生のドーピングオークか・・・しかも食った方にもドーピング効果が出るとか・・・存在UP?それって俺達が喰ったらどうなるんだ?ハイヒューマンがさらにアップするのか?」

 言っちゃなんだが、ユニーク同士の戦いだが、所詮は武器の性能が違った。
 向こうは筋肉と局部極小化により身体能力向上が段違いにアップしているものの、武器がこん棒(というか木の根)なので、こちらの短剣と打ち合うだけで徐々にその形状を小さくしていく。
 こちらも短剣技はある程度向上しているが、それだけってのも悪手なので、No1~5を取り出し、投擲して時間と目くらましをかけつつ短剣に合体させ、ロングソード形態にする。
 これにはイケメンも驚き、一瞬動きを止めるが、それこそ悪手だよ?とばかりに斬りかかり、こん棒を持った腕ごと両断し、更にNo11~20を取り出しまずはロングソードと合体させ、刀身を1Mから2Mに伸ばすと、イケメンがこれはやばいと感じたのか、間合いを取りに後方にバックステップをして2Mの間合いから逃げ出した、
 俺は刀身が2Mある剣を背後にまわし、最上段に振り上げて前方に振り下ろし握りに魔力をこめると、刀身がわずかに光、その間合いを2Mから4Mに伸ばし、3M先のイケメンの首に

「油断大敵ってね?もう1Mくらい下がってれば避けれたのにね?」

 魔力を通すことでNo1~20までの刃を魔力糸で連結し、鞭とする。

「普通に考えれば実現不可能な浪漫武器なんだけど、魔法と念動力が合わさればね?
 魔法だけなら、振り下ろした際に刃の向きまで調節できないけど、念動力でそこを制御すれば、そして先端部分も制御することでただの振り下ろしでなく、巻きつけも可能になる。
 しかも刃付きの鞭が巻き付いて、引くとどうなる?勿論刃の向きを念動力で制御済みだから・・・」

 首に巻き付いていた刃が一定方向に並んで引かれればね?ポーンと簡単に・・・
 引いた勢いのまま柄を真上に掲げて制御すれば、カチャンカチャン・・・と2Mのロングソードを形成し、その凶悪な姿を現す。

形態はこんな感じかな?あとは・・・」

 No11~20を切り離して収納すると、No1~10に新たな指示を魔法で出す。
 
「No1,3,5,7,9は90度角度変化!その一形状を記憶!」

 柄の位置から刃が直角に交わりながら姿を形成していく。

「ソードメイスかな?」

 これはこれで使い道がありそうだけど、変形合体物の玩具があったら、正規の変形合体以外も試したくなるよね?今はまだ刃の中心の穴でしか魔力糸を通して連結できないからねぇ?
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