その呪術師とてつもなく強いが、本人にその気がないので自由気ままに生きている

ばふぉりん

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勇者戦う

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「勇者といえば戦闘だよな・・・レベルが低いと死んじゃうし・・・いや、どうなんだ?」

 『おぉ勇者よ死んでしまうとは情けない』

「って言われるのか?首相に?・・・」

 でも試すのはダメだな・・・もしそのパターンじゃなかったら・・・終わる。てか俺の余命後数ヶ月じゃん?のらりくらりと・・・遊んでもいいんじゃね?

「さてと、無駄なことを検証しても仕方がないとわかったことで、今日は戦闘をしてみよう!なにと?いや・・・でモンスターとエンカウントするかもしれないね?」

 某国民的なアレがベースなら、最初は・・・あれかな?

「・・・ナメクジ?」

 青くて目玉のあるやつじゃなかったこれは主人公が竜に変身するやつか?

「まぁ、いきなり出会って殺されるような敵はまだ出ないはず・・・むしろ殺されそうになるくらい強い場合でもイベントとして瀕死で見逃されるパターン?じゃないかな?勇者補正なら」

 そう結論付けて腰の特殊警棒で殴ると、『ぐちゃ!』と嫌な音を立てて潰れて、地面に染み込むように消えていった

「なんだ楽勝じゃねぇか!」

 全長1mのナメクジなんて、見ただけで逃げだしたくなるような気持ち悪さなのに、倒すことしか考えられなかった。これもきっと勇者補正・・・SAN値とか〇〇耐性とか効いてるんだろうな・・・

「よっし、サクサクとこの周辺のモンスター倒して回るか!」

 その後ついつい楽しくなって三時間ほど休憩もしないで戦闘をしていると、その途中で何度か

【♪レベルが上がりました】

 なんだこれ?なんで年末恒例のケツバットされる時の音なんだ?

「・・・強化されてるのか?魔法とか使えるようになってるのか?詳細は・・・ステータスオープン!でろよ!詳細鑑定!でないのかよ!念じるだけか?『・・・』でねぇ!」

 そういえば家捜索で金を入手した時もテロップ的な声聞こえなかったしな・・・あれはゲームでの世界だけで、可視化させてわかりやすくするための???

「まぁいい、適当に『ファイア』」

 手のひらから出るもの?いやいや、杖の先端から?いえいえ、装備は特殊警棒のみだよ?じゃぁどこから?

「・・・魔法はでたけど、これって・・・」

 モンスターもいないのに魔法が発動して、何に当たったかって?その辺の民家の屋根が今盛大に燃えている

「うわぁぁぁぁぁ!火事ダァぁぁ!家の中に人は!?」

 自分が原因で着火されたのに、思わず家の中に飛び込み、人がいないか確認して回りつつ、金目の物を物色するあたり・・・色々終わってるよ・・・さがなんだよ!

「一階は誰もいなかったな、二階は・・・」

 逃げ遅れていたのはネコだけだった

「にゃーご」

 首根っこを引っ捕まえて他の生存者がいないか探すが、反応がなかったので階段から・・・

「・・・一階は火の海か・・・なら」

 二階の窓から飛び降りて道に出ると、そこには大勢の野次馬と家主が

「どうして我が家が!ミャーちゃん!どこ?まだ家族が中に!誰か助けてちょうだい!」

 おこ売れて駆けつけた消防や警察が燃え盛る家に入ろうとする家主を必死に制止し、今まさに消防隊員が突入しようとした瞬間

「ミャーちゃん!」

 家主が庭側から出てきた俺の手の先にぶら下がったネコを見て叫び、走り寄ってきた

「ぁあ勇者様・・・ありがとうございます。ミャーちゃんは唯一の家族。この子がいなくなったら私は・・・わたしは・・・ありがとうございま・・・」

 最後は涙で声になっていなかった

「勇者様。我らより先に到着して要救助者を助けてくださるなんて・・・」
「なんでこんなところで火事が?」
「まさか・・・【魔王】?」
「【魔王】が動き出したってのか?」
「きっとそうだよ!勇者が活躍する影では魔王が暗躍するって言うじゃないか!」
「「「言われてみれば」」」

 あれ?魔王の仕業になってる?

「よし!勇者様が家屋捜索してくださったから、俺たちは安心して消火にあたれるぞ!」
「「「「お~!」」」」

 
 そうして火は瞬く間に消し止められ、周囲の家に被害はなかった。また家主には勇者自らの所持金拾得物を差し出され、それも周囲の人を驚かせた

「さすが今代の勇者様はすごい!」
「報酬も受け取らずに、自前のお金を差し出すなんて!」
「それに比べて魔王は・・・」
「最低最悪だな!」

 
 やっぱ魔王いるんだ・・
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