その呪術師とてつもなく強いが、本人にその気がないので自由気ままに生きている

ばふぉりん

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二重人格?

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「勇者として当然のことをしただけですよ」(違う!俺はそんなこと微塵も思っちゃいない)

「無限収納に収めればゴミ問題にも片がつくかもしれませんね。それに、収納の中でカテゴリ別に分かれているのでこのように・・・思い出だけを取り出すことも可能ですよ」(そんな腹の膨れない行為して何が!報奨金寄越せよ!なんだよ無償って!)

「土砂崩れですか・・・余分な土砂は無限収納に入れて・・・魔法の力で斜面を補強すれば・・・ここまで運んでくださった救援物資も無駄にならなくて済みました。これも迅速な行動をとってくれた自衛隊のみなさんあっての行動です」(自衛隊こそ国税で動いてんだろうが!感謝するんならその給料の一部でもかき集めて俺に寄越せ!)

「【魔王】ですか?そのような存在がこの世にいるのであれば・・・まずは会話から試みて・・・無益な殺生や衝突を回避する方向で・・・憎しみからは何も生まれませんからね」(何言ってんだ?勇者は魔王を殺すためだけに存在してるんだろうが!そろそろその気色悪い行動をやめて体の主導権を俺に返せよ!)

 現在勇者の行動指針はいかに国民のため・・・自残災害の脅威から守る・・・そんな行動理念で自律行動をしているようだ・・・って・・・そんな書き方したら勇者はロボットのようなイメージを受けるが・・・自宅に帰った後は体の主導権は元の彼に戻り、その反動か相も変わらず女性派遣を呼び出す始末・・・しかしこの行動は未だ世間に知れることはなかった。寧ろ、呼ばれた女性から情報が拡散してもおかしくは無いのだが、なぜかそのようなことは起こらなかった・・・コレも勇者補正というものなのだろう

「さて・・・勇者が悪事を働いたらどんな補正がかかるんだろうか・・・」

 最近はそんな不穏なことばかりを考えるようになってきた

「・・・この前の家屋捜索で手に入れたこの・・・小麦粉?いやいや・・・どこの家庭に小麦粉をグラム単位で小袋に入れて保管してんだよ!良い加減現実を見つめろ!コレはそういった薬だろ!?」

 キロ単価とか・・・数キロあるんだが・・・持ってても使うことがないし・・・警察に届けても結局横流しとかで893のところに戻るだけだろうし・・・ん?・・・
 田舎というのは・・・田や畑で平気な顔してゴミを焼いてやがる・・・それこそプラスチックもビニールも関係なくだ・・・うん。ついでにこのいらないゴミも燃やしてもらおう・・・それがいい

 そっと焚き火の近くに寄り、収納から取り出した粉の入った袋を火に入れ、その場を去った

数日後の新聞の見出しにはこう書かれていた

【魔王の脅威!謎の感染症がとある村で発症!国を上げての原因究明に奔走!勇者の活躍に乞うご期待!】

「・・・この新聞の場所って・・・この前の村だよな・・・謎の感染症?燃えて煙になった粉の成分を吸った住人が集団でラリっただけだろ?それさえも魔王っていう単語の力に変えて、勇者の活躍を求める声にするなんて・・・完全にじゃないか・・・原因究明も何も・・・もう俺が燃やさなければ・・・起こらないことだ・・・つまり・・・本当の意味で自作自演になってしまったってことじゃないか!」

 しかも俺の仕業にはなっていない・・・ハハハ・・・次はどんなことをやってみようかな!
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