256 / 592
第二部第一章:鬼神を継ぐ二人
第十九話:ほら、姉に心配かけるんじゃないわよオリヴィア
しおりを挟む
英雄達は皆、悲しき数奇なる運命を背負っている。
私はそれが偶然であることを願っている。
サニィ・プリズムハート著『魔法書』452
英雄とは世界の悪戯に振り回され、苦しみの中戦い抜く者達のことだ。
尤も、その苦しみに評価が比例することは決してない。
私は彼らのその血塗られた歴史の真実を、ここに紐解いていこうと思う。
「世界は悪意に満ちている」
これはきっと、この世界の誰もが理解している事実だろう。
アレス著『世界の英雄達』460 よりそれぞれ抜粋
――。
「はぁ、レイン様……」
いつもの様に野宿をしていると、ぽつりとオリヴィアが溜息混じりに呟く。
この女は、こうしてたまに既に居なくなった師匠に想いを馳せ、思い出したかの様に寂しそうな表情をする。
お姉様パターンなら簡単だが、こちらのパターンは少々気を使う。
「師匠はちゃんと私達を見守っててくれてるから、ほら、もうすぐご飯出来るよ」
「はぁい」
故人に想いを馳せることなど止めて他の良い男を探せ。そう言いたい所ではある。
いや、一度言ったことがある。
その時の余りにも悲しい言葉と心の内を覗いてしまってから、エリーはそんな風に寂しそうな顔をするオリヴィアを慰めることしか出来なくなってしまっていた。
「でもさ、師匠も元気なオリ姉が見たいと思うよ。なんだかんだ言ってオリ姉のことも大好きなの、私には分かってたからさ」
「そうですわね。愛はひしひしと伝わってましたわ」
心を読める力と言うものは、不便なものである。
相手の抑えきれない程に溢れ出てくる感情は否応無しに自分にも伝わって心を掻き乱されてしまうし、他にも。
「ほら、師匠から私を任されたんでしょ? 今は世話してあげるからさ、また後で修行の手伝いしてよね」
「ありがとうございます」
もし失言をしてしまえば、それに傷付いた心を受けて、自分自身を深く責めることになってしまう。
あの時のように。
――。
「ねえオリ姉、師匠はもう居ないんだからさ、私が他にも良い人居ないか探してあげるよ。ほら、サンダルさん? 師匠の友達とか凄いイケメンらしいし」
師匠が亡くなってから二年目の冬、毎日の様に人の温もりに飢え、レインに抱かれて温まる妄想を繰り返したオリヴィアに、エリーは良かれと思ってそんなことを聞いたことがある。
本当にそれは、ただの善意だった。
それに対してオリヴィアは、弱々しい笑顔でこう答えたのだ。
「ふふ、ありがとうエリーさん。でも、今はまだ大丈夫ですわ。魔王を倒したら、一緒に素敵な殿方を探しに行きましょう?」
普通の人ならば、ああ、慰めの言葉は取り敢えず、成功したのだと思うだろう。
しかし、エリーはどうしようもなく漏れ出てしまった、そのオリヴィアの心の中を否応無しに知ってしまった。
【子も作れぬ身でまともな恋愛など……】
そんな心の声に、まずどきりとする。
そこで、一つだけ思い出したことがある。この国の王族は、基本的に子どもを一人しか生まない、かなり特殊な国なのだと。
【もしも今更実る恋などしてしまえば……】
断片的に、オリヴィアの声が届く。
それはきっと、彼の父なら気にもしないだろうこと。きっと、そんなことはこの国の上層部の人ならば誰も企まないだろうし、もし企みでもすれば直ぐにバレてしまうだろうこと。
それほどに、この国は優しいはずなのに。
【最悪覇権争いで弟にまで危害が及んでしまう可能性も。王になるべく生まれたはずの弟に……】
そんな、余計なことを考えていた。
しかし同時に、それが余計なことだと考えられるのは、自分が第三者であるからだと理解する。
その悲しみを知ってしまったエリーは、深く深く、オリヴィアの深層とリンクしていく。
王族が伝統的に一人の子どもしか生まない理由は、兄弟同士の争いを起こさぬ様にする為。それが発端だ。
もしもの時には、血を絶やしてでも養子を取って王に据える。それがこの国の王族の在り方だった。
しかし現在彼女には、弟がいる。
だからこそ、逆に彼女に子どもが出来ないことは好ましいことになっている。
しかし、今度はそれが彼女を苦しめる。
【本当に初めてレイン様に会った時にはかなり遅いかな、程度だったけれど……】
そうして尚も、自身ともオリヴィアとも分からず漏れ出る心の悲痛の叫びはおさまらない。
【あれから7年経った今も、一度も来ない……】
もう良い、これ以上辛い思いをしたくない。
思わず、そんなことを思ってしまう。
善意で言ったはずのことが、まさかこんな真逆の感情を呼び起こすことになろうとは、思っても居なかった。
【だからこそ、こうして依存してしまう。しかしこれではエリーさんにも迷惑を――】
しかしそう思った時に、はっとした。
この人は、自分には全く分からない様な辛い目にあってまで、自分のことを考えているのだ。自分であれば、もしお母さんが死んだらと考えただけで、全てがどうでもよく感じてしまうのに。
気付いた時には、その顔面を胸で覆う様に、その頭を抱きしめていた。
オリヴィアと違って、覆える様な胸はないけれど。
「ふがーふ?」
「オリ姉は、師匠のこと想ってて良いから」
「ふ、ふふまっひゃいました?」
もごもごと顔を動かしながら、最後のましたしか聞こえないけれど、思ったことは全て分かる。
「うん、伝わっちゃったよ。ついでに、秘密兵器まで」
「秘密兵器……。まあ、それは、本当に、どうしてもの時だけですけれど」
「正直そんなものを渡すお姉ちゃんはちょっと酷いと思ったけど、オリヴィア姉さんは嬉しいんでしょ?」
「ええ、今の所唯一の可能性、ですもの」
「ん、変なこと言ってごめんね」
「気にしてませんわ、それより」
まだ少しだけ暗い感情の奥から、何故か急激に光が湧いて出てくる。
「先程わたくしになんと言いました?」
「ん?」
何故か、光だけを当てられて、詳細は隠される。
こんな器用なことが出来るのならば淫乱妄想位は隠してくれても良いだろうに。
そうは思うものの、エリーにはそんな急激に気分を良くさせる発言に心当たりはない。
「オリ姉は、師匠のこと想ってて良いから?」
「それもそうですけれど、その後ですわ」
何やらもどかしそうに、しかし期待したように言う。
「ん? 秘密兵器使っちゃえYO?」
「そんなこと言ってませんわ!」
次は何故か怒り始める。若干の面倒くささは感じるものの、今日は失言の分甘やかすと決めたのだ。
興奮したオリヴィアの相手は面倒くさいとは、師匠もよく言っていたこと。
姉弟子である自分がそんなすぐに投げ出していたら師匠の様にはなれない。
もぞもぞとオリヴィアの膝上に座りながら、考える。
「何言ったっけ、お姉ちゃん?」
そうして振り返りながら、そう聞いてみた。
「はぅあぁっ……」
するとオリヴィアは奇怪な叫び声を上げたかと思うと、全力でエリーを抱きしめながら頬ずりを始める。
オリヴィアは勇者の中でも特に身体能力に特化したタイプだ。
確実に、デーモン程度なら全身の骨がバキバキになっている。
いやぁ、わたしがつよいゆうしゃでほんとうによかった。
そうして、エリーは気を失った。
――。
…………。
何やらどうでも良いことまで思いだしながら、目の前の不甲斐なくなってしまった王女を眺める。
「ほら、姉に心配かけるんじゃないわよオリヴィア」
弟子が抜けているが、今日は趣向を変えてこうしてみよう。
まあ、十中八九文句が出るが、その時は死を覚悟してお姉ちゃんと呼んでやろう。
そんなことを思いながら、優しい姉貴分を眺めていると。
「……あ、それもアリかも」
どうやら彼女は一二の方らしい。
そういえば、この女はお姉様お姉様とうるさいのをすっかりと失念していた。
何やら残念な気分になりながらも、エリーは困った王女様をとりあえず撫で回すことにしてみたのだった。
私はそれが偶然であることを願っている。
サニィ・プリズムハート著『魔法書』452
英雄とは世界の悪戯に振り回され、苦しみの中戦い抜く者達のことだ。
尤も、その苦しみに評価が比例することは決してない。
私は彼らのその血塗られた歴史の真実を、ここに紐解いていこうと思う。
「世界は悪意に満ちている」
これはきっと、この世界の誰もが理解している事実だろう。
アレス著『世界の英雄達』460 よりそれぞれ抜粋
――。
「はぁ、レイン様……」
いつもの様に野宿をしていると、ぽつりとオリヴィアが溜息混じりに呟く。
この女は、こうしてたまに既に居なくなった師匠に想いを馳せ、思い出したかの様に寂しそうな表情をする。
お姉様パターンなら簡単だが、こちらのパターンは少々気を使う。
「師匠はちゃんと私達を見守っててくれてるから、ほら、もうすぐご飯出来るよ」
「はぁい」
故人に想いを馳せることなど止めて他の良い男を探せ。そう言いたい所ではある。
いや、一度言ったことがある。
その時の余りにも悲しい言葉と心の内を覗いてしまってから、エリーはそんな風に寂しそうな顔をするオリヴィアを慰めることしか出来なくなってしまっていた。
「でもさ、師匠も元気なオリ姉が見たいと思うよ。なんだかんだ言ってオリ姉のことも大好きなの、私には分かってたからさ」
「そうですわね。愛はひしひしと伝わってましたわ」
心を読める力と言うものは、不便なものである。
相手の抑えきれない程に溢れ出てくる感情は否応無しに自分にも伝わって心を掻き乱されてしまうし、他にも。
「ほら、師匠から私を任されたんでしょ? 今は世話してあげるからさ、また後で修行の手伝いしてよね」
「ありがとうございます」
もし失言をしてしまえば、それに傷付いた心を受けて、自分自身を深く責めることになってしまう。
あの時のように。
――。
「ねえオリ姉、師匠はもう居ないんだからさ、私が他にも良い人居ないか探してあげるよ。ほら、サンダルさん? 師匠の友達とか凄いイケメンらしいし」
師匠が亡くなってから二年目の冬、毎日の様に人の温もりに飢え、レインに抱かれて温まる妄想を繰り返したオリヴィアに、エリーは良かれと思ってそんなことを聞いたことがある。
本当にそれは、ただの善意だった。
それに対してオリヴィアは、弱々しい笑顔でこう答えたのだ。
「ふふ、ありがとうエリーさん。でも、今はまだ大丈夫ですわ。魔王を倒したら、一緒に素敵な殿方を探しに行きましょう?」
普通の人ならば、ああ、慰めの言葉は取り敢えず、成功したのだと思うだろう。
しかし、エリーはどうしようもなく漏れ出てしまった、そのオリヴィアの心の中を否応無しに知ってしまった。
【子も作れぬ身でまともな恋愛など……】
そんな心の声に、まずどきりとする。
そこで、一つだけ思い出したことがある。この国の王族は、基本的に子どもを一人しか生まない、かなり特殊な国なのだと。
【もしも今更実る恋などしてしまえば……】
断片的に、オリヴィアの声が届く。
それはきっと、彼の父なら気にもしないだろうこと。きっと、そんなことはこの国の上層部の人ならば誰も企まないだろうし、もし企みでもすれば直ぐにバレてしまうだろうこと。
それほどに、この国は優しいはずなのに。
【最悪覇権争いで弟にまで危害が及んでしまう可能性も。王になるべく生まれたはずの弟に……】
そんな、余計なことを考えていた。
しかし同時に、それが余計なことだと考えられるのは、自分が第三者であるからだと理解する。
その悲しみを知ってしまったエリーは、深く深く、オリヴィアの深層とリンクしていく。
王族が伝統的に一人の子どもしか生まない理由は、兄弟同士の争いを起こさぬ様にする為。それが発端だ。
もしもの時には、血を絶やしてでも養子を取って王に据える。それがこの国の王族の在り方だった。
しかし現在彼女には、弟がいる。
だからこそ、逆に彼女に子どもが出来ないことは好ましいことになっている。
しかし、今度はそれが彼女を苦しめる。
【本当に初めてレイン様に会った時にはかなり遅いかな、程度だったけれど……】
そうして尚も、自身ともオリヴィアとも分からず漏れ出る心の悲痛の叫びはおさまらない。
【あれから7年経った今も、一度も来ない……】
もう良い、これ以上辛い思いをしたくない。
思わず、そんなことを思ってしまう。
善意で言ったはずのことが、まさかこんな真逆の感情を呼び起こすことになろうとは、思っても居なかった。
【だからこそ、こうして依存してしまう。しかしこれではエリーさんにも迷惑を――】
しかしそう思った時に、はっとした。
この人は、自分には全く分からない様な辛い目にあってまで、自分のことを考えているのだ。自分であれば、もしお母さんが死んだらと考えただけで、全てがどうでもよく感じてしまうのに。
気付いた時には、その顔面を胸で覆う様に、その頭を抱きしめていた。
オリヴィアと違って、覆える様な胸はないけれど。
「ふがーふ?」
「オリ姉は、師匠のこと想ってて良いから」
「ふ、ふふまっひゃいました?」
もごもごと顔を動かしながら、最後のましたしか聞こえないけれど、思ったことは全て分かる。
「うん、伝わっちゃったよ。ついでに、秘密兵器まで」
「秘密兵器……。まあ、それは、本当に、どうしてもの時だけですけれど」
「正直そんなものを渡すお姉ちゃんはちょっと酷いと思ったけど、オリヴィア姉さんは嬉しいんでしょ?」
「ええ、今の所唯一の可能性、ですもの」
「ん、変なこと言ってごめんね」
「気にしてませんわ、それより」
まだ少しだけ暗い感情の奥から、何故か急激に光が湧いて出てくる。
「先程わたくしになんと言いました?」
「ん?」
何故か、光だけを当てられて、詳細は隠される。
こんな器用なことが出来るのならば淫乱妄想位は隠してくれても良いだろうに。
そうは思うものの、エリーにはそんな急激に気分を良くさせる発言に心当たりはない。
「オリ姉は、師匠のこと想ってて良いから?」
「それもそうですけれど、その後ですわ」
何やらもどかしそうに、しかし期待したように言う。
「ん? 秘密兵器使っちゃえYO?」
「そんなこと言ってませんわ!」
次は何故か怒り始める。若干の面倒くささは感じるものの、今日は失言の分甘やかすと決めたのだ。
興奮したオリヴィアの相手は面倒くさいとは、師匠もよく言っていたこと。
姉弟子である自分がそんなすぐに投げ出していたら師匠の様にはなれない。
もぞもぞとオリヴィアの膝上に座りながら、考える。
「何言ったっけ、お姉ちゃん?」
そうして振り返りながら、そう聞いてみた。
「はぅあぁっ……」
するとオリヴィアは奇怪な叫び声を上げたかと思うと、全力でエリーを抱きしめながら頬ずりを始める。
オリヴィアは勇者の中でも特に身体能力に特化したタイプだ。
確実に、デーモン程度なら全身の骨がバキバキになっている。
いやぁ、わたしがつよいゆうしゃでほんとうによかった。
そうして、エリーは気を失った。
――。
…………。
何やらどうでも良いことまで思いだしながら、目の前の不甲斐なくなってしまった王女を眺める。
「ほら、姉に心配かけるんじゃないわよオリヴィア」
弟子が抜けているが、今日は趣向を変えてこうしてみよう。
まあ、十中八九文句が出るが、その時は死を覚悟してお姉ちゃんと呼んでやろう。
そんなことを思いながら、優しい姉貴分を眺めていると。
「……あ、それもアリかも」
どうやら彼女は一二の方らしい。
そういえば、この女はお姉様お姉様とうるさいのをすっかりと失念していた。
何やら残念な気分になりながらも、エリーは困った王女様をとりあえず撫で回すことにしてみたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる